"BIG GUEST VISITS OUR OFFICE!"

Kero Kero Bonitoが編集部にやってきた!
Photo_Go Tanabe 
Text_Yuichiro Tsuji
ENGLISH

日本とイギリスのミックスでバイリンガルのセーラ、
いつもサッカーのゲームシャツを着ているガス、大人しくて無口なジェイミーの3人からなる
ロンドン出身のアーティスト「ケロケロボニト(Kero Kero Bonito)」。
どことなくオタクっぽいヴィジュアルと、いい意味で力の抜けた楽曲で、
耳の肥えたリスナーたちのツボをゆるーく、でも確実に刺激しています。
先日、そんなケロケロボニトの3人が編集部にやってきた!
出演したばかりの「サマーソニック2017」のこと、
日本のこと、そして自身の音楽について、アレコレ聞いてみました。

リリックのインスピレーション源は“日常”。

先日の「サマーソニック2017」でのライブでは、たくさんの人がケロケロボニトの音楽を楽しんでいましたね。
ガス
すごく楽しかったよ! ぼくらは大きなステージに立ってライブをするのが好きなんだ。小さな会場ももちろん好きなんだけど、たくさんのお客さんの前で演奏をするほうがなんだか気楽でいられるんだ。
セーラ
私はイギリスと日本のミックスだから、なんだか特別な感情が湧いたかな。「帰ってきたぞー!」っていう気持ちでライブをしてました。日本のフェスに出るのもはじめてだったから、本当に楽しかったですね。
ガス
日本のオーディエンスはリアクションがすごくよかった。本当に最高だったよ。
日本へ来て、どこかへ遊びに行きました?
ガス
ぼくがいちばん好きなのはお茶の水なんだ。ローランドの機材を安く買うことができたよ。うれしかったなぁ。あと、昨日は名古屋でプロモーションがあったんだけど、オフにスパイシーな料理を出すお店に行ったよ。ミセンってわかる?
「味仙」ですね。名古屋の名物です。どうでしたか?
ガス
オイシカッタ! カラカッタ!
(笑)。ガスは日本語を勉強しているんですか?
ガス
ちょっとだけね。ひらがなの試験をこの前受けたよ。
ケロケロボニトといえば、日本語のリリックが特徴ですが、詞はどうやって書いているんですか?
セーラ
インスピレーションは日常なんです。自分の身に起こったことや、思ったことを起点にどんどん膨らませながら書いてます。
そこにメロディを乗せて曲をつくっているんですか?
セーラ
リリックを先に書くこともあるし、曲ができてから詞をつける場合もあるんです。曲によってそれはバラバラ。

国籍や言語に縛られない魅力的な音楽。

3人で一緒にいるとき、どんな話をするんですか?
ジェレミー
ミュージック、フード、映画、街を探検すること、旅行、本を読むこと。ぼくたちはいろんなカルチャーに触れることが好きなんだ。
セーラ
私たち、ほぼずっと一緒にいるんです。もう生活を共にしている感じ(笑)。
ジェレミー
ガスの家はぼくのセカンドハウスなんだ(笑)。
そもそも3人はどうやって出会ったんですか?
ガス
ぼくとジェイミーはむかしからの友達で、もともと一緒にバンドをやっていたんだ。で、ふたりで新しいことをやりたいと思ったのが、ケロケロボ二トをはじめるそもそものきっかけ。普段の生活では知り合えない子と出会いたくて、友達に手伝ってもらってオンラインの掲示板でシンガーを募集したんだ。その友達は日本とドイツのミックスで、カキコミをしたのが「MixB」という日本人ユーザーが多い掲示板だったんだよ。
日本人にこだわりがあったとか?
ガス
いや、特になかったよ(笑)。実は他にもたくさん募集のカキコミをしていて、ユニークな人であれば誰でもよかったんだ。でも、たまたまセーラが「MixB」を経由して応募してきてくれたんだ。
セーラ
たしかその頃、私は大学を卒業する間近だったと思います。なにか新しいことをしたいなぁと思っているときで、ちょうどそのカキコミを見つけたんです。音楽とかやったことなかったから、おもしろそうと思って。
ガスとジェイミーは日本のカルチャーへの関心はあったんですか?
ガス
もちろんさ! もともとビデオゲームが好きで、小さい頃から日本のゲームをプレイしていたよ。
ケロケロボニトの音楽にもゲームミュージックの影響が表れてますよね。
ガス
ソウデスネ! 「マザー2」と「スーパーメトロイド」は大好きな作品だよ。
3人は他にどんな音楽に影響を受けてきたんですか?
セーラ
バンドを結成したときにみんなでずっと聴いていたのはHALCALIです。「ハルカリベーコン」を聴きながら、みんなで「いいね! いいね!」って言ってた(笑)。やっぱりみんなダンスミュージックが好きなんです。
ジェレミー
あとはグライムやガレージも好きだよ。
ガス
あとはポップミュージックも。ぼくは日本のアーティストだとパフュームをよく聴いているかな。国籍やジャンルを問わなければ、Conlon Nancarrowっていう作曲家の音楽が最近気に入っているよ。
音楽はどうやって掘ってるんですか?
ガス
CDショップへ行っているよ。音楽は自分の足で探すのがいちばんいい。前にインドネシアへ行ったとき、ショッピングモールの地下にあるCDショップへ行ったんだ。そしたら店員がシンセポップの曲をたくさん紹介してくれて、そのやり取りがすごく楽しかった。CDショップにはいい思い出があるんだ。
意外とアナログな方法で音楽を探しているんですね。
ガス
もちろんオンラインサービスも使っている。でも、とにかく情報量が莫大だから、その中で本当にいい音楽を見つけるのは難しい。出会ったときの喜びは格別だけどね。
そういえば今年、Mixmaster Morris(Irresistible force)が東京へ来て代官山UNITでDJをしたときに、ケロケロボニトの「Flamingo」をかけていましたよ。
ガス
おぉ! それはうれしいね! 本当に光栄だよ
彼はロンドンの音楽シーンで重鎮的存在だと思うんですが、親交などはあるんですか?
ガス
まだ会ったことはないんだけど、Irresistible Forceはぼくがリスペクトしているアーティストのひとりなんだ。今度ぼくたちのライブで彼の曲を流そうかな(笑)。
最後にケロケロボニトの目標を教えてください。
ガス
いつか武道館でライブをしたいよ!
セーラ
あと、国境を越えたインターナショナルな音楽をつくり続けたいですね。国籍や言語に縛られずに、みんながいいって思えるものを届けたいと思っています。