Girls Just Want To Have Fun!

Trend report with vintages

ヴィンテージで見つける春トレンド。
Photo_ Kazumasa Takeuchi(STUH)
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ナンバーワンよりオンリーワンとはよく言ったもので、
誰だって人とカブらない唯一無二のアイテムが欲しいもの。
世界に1枚しかない服で、でもトレンドだって意識したい!
そんな女子のわがままを聞いてくれるのはそう、古着屋。
今春のファッションキーワードに強い、スペシャルな6軒をピックアップしました。

LABORATORY/BERBERJIN® × ARTIST T-SHIRTS

「ラボラトリー/ベルベルジンアール」で見つける、アーティストT。

リアーナを始め、カニエ・ウェストやジャスティン・ビーバーなど、多くのセレブが着用したことで、再び脚光を浴びているのがロックTシャツ。常に私服が注目される彼らが絶大な信用を置くヴィンテージTシャツ・ディーラー「チャペルNYC」も話題となりました。また、今春は各所でパンク・ロックTをイメージしたアイテムのリリースが見受けられました。あの〈シャネル(CHANEL)〉もレトロなロゴTをリリースしたほど。 東京が誇るヴィンテージ・バンドTの総本山「ラボラトリー/ベルベルジンアール」を訪れたところ、数年前から売れるアーティストTの動きに変化が見られるようになったとのこと。

店内を埋め尽くすバンドTの量に圧倒されますが、一体何枚ほどあるのでしょう?
把握できないのですが(笑)、常時数千枚はあるんじゃないですかね。
アーティストTに新たなムーブメントが来ているとか。
いままでは“ロック”や“パンク”、“メタル”バンドのTシャツが主流でしたが、最近は“ヒップホップ”アーティストのアイテムが飛ぶように売れています。とくに20代前半のユース世代がチェックしていますね。
ガールフイナム世代がよく手に取るアーティストは?
女性のみなさんはアーティストで選ぶというよりも、ピュアにデザインを見て購入いただくパターンが多いですね。ただヒップホップ系を求めに訪れる女性の数は確実に増えています。
写真左から 「BLAG FLAG」Tシャツ¥25.800+TAX、「2PAC」Tシャツ¥25.800+TAX、「Johnny Rotten」Tシャツ¥100,000+TAX、「MC Hammer」Tシャツ¥12,800+TAX、「Sonic Youth」Tシャツ¥100,000+TAX、「Motley crue」Tシャツ¥12,800+TAX(すべてLABORATORY/BERBERJIN®)
LABORATORY/BERBERJIN®
東京都渋谷区神宮前3-21-22 いとうビル1F
03-5414-3190
11:00〜20:00

DEPT TOKYO × ORIENTAL CLOTHES

「デプトトーキョー」で見つける、オリエンタルアイテム。

オーナーeriさんがその審美眼でアイテムをセレクトしている「デプト」。両親が営んでいた伝説の古着屋をリニューアルし、オープンからわずか2年で東京を代表するお店になりました。「デプト」で絶対にチェックすべきオンリーワンなトレンドアイテムといえば、オリエンタルなアイテムたち。〈プラダ(PRADA)〉や〈グッチ(GUCCI)〉など有名メゾンが2017年の春夏コレクションでこぞってチャイナ服をリリースしていたのも記憶に新しいはず。トレンドアイテムとして注目されるずっと前からオリエンタルな服を着こなし続けてきたeriさんだからこそ、古着のラインナップにもこだわりが感じられます。

オリエンタルなアイテムに注目したのはいつからですか?
オープン当初からです。オーナーのeriがデザイナーを務めるブランド〈マザー(mother)〉でもオリエンタルなディテールはよく取り入れていたので、チャイナ系のアイテムをセレクトするのは自然な流れでしたね。
買い付けはどこから?
ヨーロッパとアメリカが半々です。1枚1枚すべてオーナーが選んでいるので、eriのフィルターを通した古着が見つかるということを魅力に感じていただけています。
毎回争奪戦になるそうですね。
Instagramで商品をチェックしてくださるお客様が多いのですが、中でもオリエンタル系の服をアップするとお問い合わせがひっきりなしです。即売れてしまうのでマメに店頭に足を運んでいただくか、インスタをご覧いただければと思います。
写真左から パンツ¥13,000+TAX、ブラウス参考商品、ベロアワンピース¥17,000+TAX、刺繍ガウン¥13,000+TAX、カンフージャケット¥13,000(すべてDEPT TOKYO)
DEPT TOKYO
東京都目黒区青葉台1-13-12 River Side BOUTIQUE1F
03-3780-4455
不定休
12:00〜20:00

Shibuya“T” × 90S SPORTS

シブヤ“ティー”で見つける、90Sスポーツアイテム。

コレクションブランドとスポーツ/ストリートブランドとのコラボレーションが巷を賑わせている昨今。引き続き90Sノリのスポーツアイテムからは眼が離せません。ブランドロゴものはフロントにどーんと入ったビッグロゴよりも、ワンポイントのさりげないデザインに人気が移行中。90Sのスポーツ系古着に明るいショップとして名を馳せるのは「シブヤ“ティー”」。去年までは全身で取り入れる90Sスポーツ旬だったものの、今春はミリタリーとミックスするなど、新たな着こなしをする人が増えてきているとのこと。

90Sのスポーツとミリタリーの組み合わせ方法を教えてください。
土地柄、セレクトショップの販売員のお客さんが多いのですが、ミリタリーボトムスに、〈ポロスポーツ(POLO SPORTS)〉や〈トミーヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)〉のビッグサイズトップスを取り入れているのが新鮮ですね。
それにしてもお客さんの女子率が高いですね!
いまは男性6:女性4の割合です。もともと9年前からある古着屋で、5年前に渋谷に移転したんですけど。こんなに女性の方に来ていただけるとは予想していませんでした。
最近、よく売れているスポーツブランドは?
うちは7階が〈ラフルローレン(RALPH LAUREN)〉系のブランド専門のお店なので、もちろん〈ポロスポーツ(POLO SPORTS)〉が売れています。それ以外ですと、イギリスの〈アンブロ(umbro)〉やイタリアの〈カッパ(Kappa)〉など、ヨーロッパ系のスポーツブランドが最近は人気ですね。
写真左から 〈フィラ(FILA)〉セットアップ¥7,800+TAX、〈アディダス(adidas)〉ナイロンパンツ¥3,800+TAX、〈ナイキ(NIKE)〉パーカ¥3,800+TAX、〈ポロスポーツ(POLO SPORTS)〉スエット¥4,800+TAX、〈ポロ ラフルローレン(POLO Ralph Lauren )〉“POLO BEAR”スエット¥5,800+TAX (すべてShibuya“T”)
Shibuya“T”
東京都渋谷区神南1-10-7 テルス神南602&702
03-3464-5177
13:00〜20:30

SPROUT 2nd × OLD SKATE ITEMS

「スプラウト・セカンド」で見つける、スケートアイテム。

先日のAWコレクションで、すべての話題をかっさらったと言っても過言ではない〈シュプリーム(Supreme)〉と〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉のコラボレーション。スケートブランドがキング・オブ・ラグジュアリーとタッグを組むなんて…。歴史が変わった瞬間でした。さて、この勢いに乗って入手したいのが90年代にストリートの男女がこぞって着ていたスケートブランドの古着。オールドスケートアイテムに強い古着屋として認知されている「スプラウト・セカンド」を訪れると、すでに女性客が増えているとのこと。

なぜスケートアイテムを多く扱うようになったのですか?
お店は15年前、90年代が終わった直後に開店したのですが、社長やマネージャーがまさにオールドスケートを通っている世代でして。まだ90Sスケート古着に値段があってないような時代からずっと取り扱っています。
人気のあるブランドは?
〈ゾーラック(ZORLAC)〉、〈スカルスケーツ(PKULL SKATES)〉、〈パウエル・ペラルタ(Powell Peralta)〉あたりですかね。スクリーミングハンドでお馴染みの〈サンタクルーズ(SANTA CRUZ)〉ももちろん人気です。女性ファッションでもビッグサイズがブームのいまだからこそ、お気に入りのブランドを見つけて、着こなしてほしいですね。
写真左から 〈ゾーラック(ZORLAC)〉 “ クレイグ・ジョンソン“Tシャツ¥19,800+TAX、〈ドッグタウン(DOGTOWN)〉デッドストックTシャツ¥17,900+TAX、〈スラッシャー(THRASHER)〉パーカ¥39,800+TAX、〈スカルスケーツ(PKULL SKATES)〉Tシャツ¥17,900+TAX〈パウエル・ペラルタ(Powell Peralta)〉スエットパンツ¥29,800+TAX(すべてSPROUT 2nd)
SPROUT 2nd
東京都渋谷区神宮前3-21-22 月の家ビル2F
03-5474-4301
11:00〜20:00

OTOE × DECORATIVE ACCESSORY

「オトエ」で見つける、デコラティブなアクセサリー。

主要セレクトショップの展示会で目に入ったのが、ビッグサイズで存在感があるアクセサリーたち。コレクションでも〈プロエンザスクーラー(Proenza Schouler)〉のU字型磁石のようなイヤリングも話題となりましたし、今春はデコラティブで、大きければ大きいほどイケてる、というジャッジが下されそう。夏はアフリカンテイストが来ると言われており、長く続くブームになりそうな予感です。どこから集めたのかわからない、オリジナリティのあるアクセサリーが揃う古着屋といえば「オトエ」でしょう。博物館のような空間に並ぶ、ジャンルレスでセレクトされた主役級アクセサリーはまさに女子にとっての眼福。

この春はどのようなデザインを多く入荷する予定ですか?
写真のボールデザインのようなボリュームがあるネックレスと、ビジューものに力を入れていく予定です。民族調のアイテムも集めています。
買い付けはどこから?
主にアメリカです。古いものも新しいものも、年代にとらわれずにセレクトしています。
買いやすい価格のものが多いのも嬉しいですね。
ビッグサイズのコスチュームジュエリーは1万円以内で買えるものが多いので、お気軽に取り入れていただきたいですね。
写真左から クリアバングル¥3,500+TAX、ゴールドイヤリング¥3,000+TAX、イーグルループタイ¥5,500+TAX、ボールネックレス¥7,000+TAX、シルバーピアス¥3,5000+TAX(すべてOTOE)
OTOE
東京都渋谷区神宮前2-31-9 2F
03-3405-0355
12:00〜20:00

Used Clothing 101 × DEADSTOCK CONVERSE

「ユーズド クロージング101」で見つける、MADE IN USAのデッドストック〈コンバース(CONVERSE)〉。

どの古着屋スタッフと話しても話題に挙がるのが、「女性はとにかくデッドストックのUSA製コンバースを探している」という神話。昨今のスニーカーブームにより、「MADE IN USA」にこだわる女性の率も上がったようです。と同時に、古着に慣れている男性よりは”誰がはいたかわからない靴ははけない…“派が多いのも事実。そんな中、デッドストックのUSA製コンバースが揃う店、として古着ファンの間でその名がささやかれいている古着屋の情報をキャッチし、直撃しました! 北千住から徒歩10分という古着屋としては決してメジャーなエリアではない立地ながら、コンバース目当てに訪れる女性も少なくはないんだとか。

大量のデッドストック、どのように見つけられたのですか?
それは企業秘密なんですけど(笑)。すでにショーケースが3回転するほど売れてしまったので、気になる方は早めに見に来ていただけると助かります。デッドストックって要は「当時の売れ残り」なので、80S〜90Sなどの古い物は単純にレディスサイズのほうが見つかりやすいです。それでも次の入荷はお約束できないですね…。
写真の商品の年代は?
シルバーの箱に入った右上の白いモデルと左下の黒いオールスターが一番古くて、80Sです。白箱のコーデュロイのオールスターと右下のジャックパーセルは90S、左上の紫のオールスターは赤×ネイビーの箱でミレニアム前後、最後のMADE IN USAモデルです。
写真左から 黒オールスターHI ¥21,800+TAX、紫オールスターLOW ¥13,800+TAX、バイカラーオールスターLOW ¥13,800+TAX、白ダンスキャンバス¥9,800+TAX、朱赤ジャックパーセル¥13,800+TAX(すべてUsed Clothing 101)
Used Clothing 101
東京都足立区千住柳町4-3
不定休
営業時間はホームページで確認のこと