教えてニコラスさん! ラ ブーシュ ルージュに新作ができたって本当ですか?
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教えてニコラスさん! ラ ブーシュ ルージュに新作ができたって本当ですか?
2021.01.18
日本デビューから1年。SNSでもおしゃれな人の愛用リップとして話題を呼ぶ
〈ラ ブーシュ ルージュ(La Bouche Rouge)〉。
今回マイクロプラスティックを一切使わないマスカラやアイシャドウ、
さらにはコスメブラシなどの新作が誕生するという噂を聞きつけ、
日本とフランス間で緊急オンラインインタビュー。
ファウンダーのニコラス・ジェルリエさんにさまざまな疑問をぶつけてみました。
Photo_Mitsugu Uehara
実はリップと同時にほかのコスメもつくっていたんです。
- ーニコラスさんおひさしぶりです。〈ラ ブーシュ ルージュ〉がリップ以外のアイテムをローンチすると聞いてすごくわくわくしています。
- ありがとう! 今回はオンライン取材になってしまったけど、日本のみなさんに直接紹介することができてとてもうれしい。また実際に訪れることができる日を心待ちにしています。
- ー〈ラ ブーシュ ルージュ〉が日本に上陸し、約1年が経とうとしています。日本での人気をどのように感じていますか?
- まずは大好きな国で展開することができて感激でしたし、伊勢丹新宿の1階にコーナーを持てたことはとても誇らしかったです。歴史や会社の大きさが重視されがちなコスメ業界ですが、伊勢丹新宿のグランドフロアのなかでは私たちがいちばんの若輩者ですからね。またSNS、とくにインスタグラムで日本からの反響の強く感じています。興味を持ってくださっている約半数が日本の方なんです。
- ーそれは大きな割合ですね!
- フランスのコスメブランドで、フランスでものづくりをしているのはいまや私たちだけです。日本人には日本人ならではの繊細なエステティックや美への追求があると感じていて、その琴線にフランス人のものをつくる姿勢や表現が触れたではないでしょうか。文化がまったく異なる国ではありますが、昔から日本とフランスには共通点があると思っています。また、日本の方は他の国より口紅に対する興味やこだわりの度合いが高いことも理由のひとつでしょうね。
- ー確かに手に取るとフランスのレザー職人の手仕事に感激しますし、マイクロプラスティックを一切使わないリップなので安心感がありますよね。
- さらに製作工程やパッケージに至るまで100%サステナブルと公表できますからね。サステナブルがファッショナブルでトレンディ、それだけではなくどこを切り取られても間違いのないものであるという姿勢に共感してくださっていると感じています。
- ー日本でも1年前に比べるとサステナブルを唱うビューティメーカーが増えています。
- 多くの方がサステナビリティに努力していることは知っています。1年前は化粧品にマイクロプラスティックが使われていることが日本ではあまり知られていなかったようですし、業界の方も重要視していない、もしくは多く語っていませんでした。私がこの話をすることでコスメ業界も、消費者の意識も少しでも変わればいいなと思っています。
- ー最近ではスローガンに「Blue Beauty」を掲げていらっしゃいますね。
- 『地球は青い』ではありませんが、青いくらいクリーンであるという意味でこの言葉を選びました。最初の工程から消費者の手に渡るまですべてクリーンでサステナブルであるということを表現しています。
- ー海の青さを守っていきたいですしね。
- 今日に至っては84%の海がマイクロプラスティックで汚染されている非常に危険な状態です。人類史上最悪の数字を改善するために、私たちひとりひとりが責任を持ってアクションを起こさないと。また、環境に対して責任を持った姿勢であるということが真のラグジュアリーを意味するのではないでしょうか。
- ー新しいラインナップについても伺いたいです。
- 今回発表したマスカラやアイシャドウなどは、リップと同時進行で5年前から開発していました。ただすべてを納得の行く形で発表するのはあまりにも難しく、まずは口紅から成功させようと先行したんです。マイクロプラスティックや石油系のケミカルな素材を使わないという課題は、正直やろうと思えばクリアできます。ですが私たちは使用することで、セラム効果など肌へプラスにはたらくところまで追求したかったので。
- ーすべて完璧な状態でリリースするのには時間と努力が必要だったんですね。
- そうですね。日本の社会は動きがスローだと思いますので、みなさんにはご理解いただけるのではないでしょうか(笑)。
- ーおっしゃる通りですね(笑)! さて、まずはマスカラについて教えてください。
- 世界初のガラスボトルのマスカラです。フランスはワインが代名詞ですが、このマスカラはワインボトルと一緒にリサイクルコーナーに置くことができるんですよ。さらにまつ毛自体をケアできるブラシやマスカラ液もポイントです。植物由来のオイルを配合することでまつ毛を薄く保護し、メイク落としの際は摩擦から守りつつオフすることができます。同じくセラム効果のあるアイブロウも2月に日本でお披露目する予定です。きっと満足いただけますよ!
- ーアイシャドウとハイライター、ブロンザーは同じケースを流用できるのが嬉しいですね。
- こちらもマスカラのケースも、リップスティックと同じくアップサイクルレザーを使用しています。ケースやミラーにももちろんプラスティックを使っていませんし、タイムレスに使っていただけます。どの角度から見ても美しい、アップル社の製品のようなデザインですよね。実際アップル社のデザインチームには〈ラ ブーシュ ルージュ〉を愛用している方が多いんだそうです。
- ー手にするとかなり薄くて驚きました。
- 昔と違って女性もアクティブですし、小さなバッグにさっと入れてストレスがないことを意識しました。またケースに収めた姿も完璧で、これ1つで宝石のような存在として成り立つように美しさを追求したんです。
- ー木製のブラシはなんと日本で作っていると伺いました。
- 私はもともと“パリ在住の日本人だ”と言われるくらいの日本好きで、訪れた際に購入したさまざまな日本の伝統工芸に囲まれて暮らしています。また日本庭園や習字なども好きでして。〈ラ ブーシュ ルージュ〉にはメイクアップブラシが必要だと、フランスのメーカーとやり取りを始めていたのですが、ある日リサーチをしていたらある日本の書道家がすごく素敵な筆を使っていたんですね。大阪にあるその会社にコンタクトを取って、特別につくってもらうことにしました。
- ーこっちまでうれしくなるようなお話ですね!
- それはよかった。またブラシの毛にはアンチウィルス加工が施されているので安心して使えます。何度使ってもこのブラシからなにかに感染することはありません。
- ーちなみにコロナの影響で世界的にサステナブル活動に制限が出たり、むしろ後退してしまった面もありますね。
- そうですね。ただ温暖化による山火事や海面上昇などコロナ以外にも多くの現象が起きているのも事実です。コロナの問題に対する具体的なアクションや提案がすぐに言えるわけではないですが…。地球にいる全員が同じ条件で同じハードな環境にいますよね。5キロ先の人も、5000キロ先の人も同じように戦っているんです。いまだかつてなかったこの環境が地球について考えるきっかけになったらいいなと思います。私はいま生きている人類の使命として、これからも〈ラ ブーシュ ルージュ〉でアクションを起こして行きたいと思います。
- ーメイクアップアーティストのウェンディ・ロウによる最新ビジュアルも素敵でした。ウェンディのような著名なアーティストから〈ラ ブーシュ ルージュ〉のアイテムはどのように写っているのでしょうか。
- 彼女のように大活躍しているアーティストは、毎日ものすごい量のメイキャップが自分の手につきっぱなしの状態なんですよね。だからこそマイクロプラスティックを使わず、セラム効果のある〈ラ ブーシュ ルージュ〉とほかのプロダクトの違いはこれなのか!と実感しているという話が聞けたのはすごくよかった。〈ラ ブーシュ ルージュ〉の活動に賛同してくれるすばらしい仲間です。
- ー今回は新作のメイキャップアイテムについて伺いましたが、スキンケアアイテムのローンチも予定していると小耳に挟みました。
- まさに開発中なので、うまくいけば来年ローンチできると思います。ただほかのアイテムと同じように細部にまでこだわっているので約束はできないのですが(笑)。今回は日本を訪れることができず残念なので、スキンケアの発表時は直接お目にかかりたいですね!
INFORMATION
La Bouche Rouge
https://www.laboucherougeparis.comLa Bouche Rouge ISETAN SHINJUKU STORE
Tel:03-6380-6776