言葉をたどって、汐れいらを知る。
言葉をたどって、汐れいらを知る。 言葉をたどって、汐れいらを知る。

Through Her Words

言葉をたどって、汐れいらを知る。

2026.11.03

自分の考えを言葉にすること。目の前の景色を写真に収めること。
表現の仕方は違っても、そこにはそれぞれのものの見方が表れる。

ガールフイナムが今、注目するシンガーソングライターの汐れいらさん。
その印象的な歌詞や独自の言葉選びも魅力です。

今回は、そんな汐さんと、写真家の服部恭平さんによる対談が実現。

音楽を通して言葉を届ける汐さんと、写真で世界を切り取る服部さん。
ふたりの対話から見えてくる、汐さんの人となりや、彼女が見ている世界とは?

Photography: Kyohei Hattori

汐れいら @ushio_reira

2002年生まれ、東京都江戸川区出身のシンガーソングライター。16歳から作詞・作曲を始め、2022年にABEMA恋愛番組『彼とオオカミちゃんには騙されない』のBGMに「センチメンタル・キス」が起用され注目を集める。

服部恭平 @kyoheihattori

1991年、大阪府茨木市生まれ。東京在住の写真家。2018年にファッションモデルとして活動する傍ら写真を始める。2025年に服部恭平写真事務所を設立。主な個展に、2020年『2019-2020』(BOOKMARC)、2024年『Through the lens of Kyohei Hattori』(agnès b. Shibuya & KyotoBAL)、2025年『気持ちね』(写場)など。

00. ふたりのこと

ー汐さんは普段どんな活動をされていますか?
汐:シンガーソングライターとして活動しています。ギターで曲をつくって、メロディーや歌詞を考えて、それを形にしてリリースしたり、ライブをしたりしています。
ー音楽を始めたきっかけは?
汐:高校生の頃、あがり症を克服したくて軽音部に入りました。最初のオーディションでは厳しいことを言われて、一度は辞めようと思ったんです。でも、自分で曲をつくるようになったら楽しくなって。誰かの曲を歌うより、自分の好きなようにつくれることが面白くて、続けるようになりました。
ーおふたりが知り合ったきっかけは?
服部:汐さんがメジャーデビューして間もない頃、クリエイティブチームから声をかけてもらって撮影したのが最初です。
ーお互いの印象は?
汐:たくさん撮るというより、「ここだ」と思った瞬間を狙っている感じがします。服部さんの写真は、アーティスティックでおしゃれな印象。言葉にするのは難しいけれど、独特の魅力があるなと思います。
服部:写真にしたら面白そうな人だなと思いました。仲良くなってから撮るのもいいけれど、このくらいの距離感で撮るのも面白そうだなって。

01. 言葉と写真に残すもの

ー汐さんはInstagramなどに、ご自身の考えを書いたメモを載せていますよね。普段は、どんなときに書くことが多いんですか?
汐:そのとき思ったことを、自由に書いています。自分のこだわりや好き嫌いについて書くことが多いですね。書きながら考えていると、「自分はこう思っていたんだ」と発見することもあります。
ー書いた言葉は、あとから見返しますか?
汐:あまり見返さないです。忘れないために書くこともあるけれど、忘れてもいいように書くこともある。書いておけば、もう覚えていなくても大丈夫だから。書くことで安心して忘れられるんです。
ーなるほど。書くことで自分の考えに気づくこともあるんですね。服部さんは、普段、どんなときに写真を撮りたいと思いますか?
服部:目の前にあるものを面白いと思ったときに撮っています。例えば、このソファーが赤いことも、よく考えると不思議ですよね。光が反射して、僕たちは赤だと認識している。普段は当たり前だと思っていることも、掘り下げると面白い。そういう小さな発見に心が動きます。
ー写真を撮ることの面白さはどんなところにありますか?
服部:自分自身を残すというより、僕以外にもいろんなものがあって、カメラを通して写真ができていく。その距離感が好きなんです。写真に自分が何を考えていたかが必ず残るわけではないけれど、ものを面白がって撮り、作品をつくる過程そのものが楽しい。これからも続けていきたいです。

02. 言葉のつくり方

ーメモに書いたことが、歌詞につながることもありますか?
汐:メモと歌詞では、言葉の選び方が違いますね。 メモはエッセイのように自由に書けるけれど、歌詞はメロディーが先にあるので、言葉の選び方も変わります。私は、ひとつひとつの言葉自体が好きだと思えるものを入れたい。最近は、メモに書いたことを歌詞に使うのもいいなと思っています。
ー今回は、取材中にその場でメモを書いていただきました。どんなことを書いていたんですか?
汐:スカートについて書こうと思っていました。スカートはスースーするから嫌いだと思っていたけれど、よく考えたら、スースーすること自体より、下着が見えないか気にしたり、一日中、下半身を意識しなきゃいけなかったりすることが面倒なんだなって。そこから別の考えにも広がっていきました。
ー最初に考えていたことから、どんどん話が広がっていくんですね。
汐:そうですね。最初から何かを伝えようと思って書くわけではないんです。考えながら言葉にしていくうちに、どんどん話が進んでいく。自分でも何を言っているのかわからないくらいのことを言ってみたいし、むしろ言いすぎたいんです。
ー普段から、そういう感覚を大切にしているんですか?
汐:そうですね。最近のモットーは「人生を面白がること」なんです。自分でもどうなるかわからないことをしてみたい。例えばLINEでも、相手がどう返してくるか予想できるやりとりより、反応がわからない言葉を投げかけるほうが面白いんですよね。自分でも意味がわからないくらいのことをしているほうが、楽しめる気がします。

03. 人を撮るということ

ー人との距離感は、写真を撮るうえでどう決めていますか?
服部:人によりますね。仲良くなったほうが撮りやすい人もいれば、距離があるからこそ撮れる人もいる。近づいたことで、もう写真を撮る必要がなくなることもあると思います。
ー今回、汐さんを撮影していて、どんなことを感じましたか?
服部:汐さんが初めて家に来てくれたこと自体が面白かったです。「汐れいらさんが来た!」と思いながら撮っていました。その気持ちが写真に写っていたらうれしいですね。
ー服部さんも、写真だけでなく言葉を発信されていますよね。それについては、どんなふうに考えていますか?
服部:写真は、何かを説明しなくても成立するところがいいと思っています。ただ、自分の作品だからこそ、言葉にしなくても表現できることを、あえて言葉にしていく必要もある。そこには責任も感じています。

04. 音楽と、自分らしさ

ー汐さんにとって、音楽はどんな存在ですか?
汐:自分自身に近いものだと思います。最初は誰かをイメージして曲を書いていたこともあったけれど、自分の曲をつくるようになってから変わりました。自分の感性を変えてまで売ろうとは思わないし、自分がいいと思うものを大切にしたいです。
ー新曲『もし、』についても聞かせてください。
汐:『もし、』は、地上波の恋愛リアリティーショーの主題歌として書き下ろした曲です。これまで、自分のことを歌詞にすることはあっても、自分自身の恋愛についてはあまり書いてこなかったんです。今回は、大切な人について書けたことが、自分にとっても嬉しかったですね。
ー新しい一面が見られる曲になりそうですね。
汐: そうですね。バラードなんですけど、歌い方がすごく難しくて。自分でも、どう歌えばいいのか悩むくらいでした。いい曲になっているので、たくさんの人に聴いてもらいたいです。

INFORMATION

汐れいら Digital Single「もし、」

2026年10月23日(金)配信リリース
Hulu × 日本テレビ 恋愛番組『星の見える町で』主題歌
配信はこちら:https://erj.lnk.to/_if
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