包装されている状態からうれしい。本国で買った感動はひとしお。

ーこの〈ロエベ（LOEWE）〉のアイテムはいつ購入したものですか？

2年前ですかね…夏休みにひとりでポルトガルとスペインへ旅行に行ったときに購入しました。スペインではサン・セバスチャンという街に行ったんですが、最後の最後に帰るために経由したバルセロナで。新婚旅行ぶりに訪れたので観光より街で何かしたい気分だったから、せっかくだし…と〈ロエベ〉に向かい、そこで出会ったものたちです。

ーもう出会い方から素敵です！

ねっ我ながら！ ブティックの店員の男の子が「今度日本に行くんだ」って話しかけてくれたから、目黒の「とんき」のとんかつを食べなっておすすめしたりもして（笑）。で、買ったはいいものの袋や箱が大きくて、それを持ったまま街を観光し続けるのが恥ずかしくて、即ホテルに帰りました（笑）。

ー（笑）。旅土産に本場で何かを買いたいと思ったとき、どういう視点で選びましたか？ いまのアイコニックな「パズルバッグ」とかではなく最終的にこのブーツとコインケースに辿り着いた理由というか。

やっぱり〈ロエベ〉と言ったらレザーで、キャメル色の風合いを見て欲しくなったんだっけ…。あとはニットも試着したけど夏だったからどうしても…（笑）。この陰陽モチーフのコインケースはいま買わないと手に入らなさそうだったから決断できました。同じ柄で四角いウォレットもあったけど丸の方がモチーフと連動した形で素敵だなと思って！ もちろん「パズルバッグ」も気になってたけど、いろんなコーディネートに合いそうなブーツの方がそのときは欲しかったんですよね。

ー買って手にした瞬間はどんな気持ちでしたか？

やってやったぞ！ ですね（笑）。いまだったらECでいくらでも買えるけど、ちゃんとしたブティック、とくに本店で選べたのは体験としていい経験ができたなと思いました。

ーその経験、手に入れた物からどんな刺激を受けましたか？

投資感覚があって買ったから仕事増えるはず！ と思えたような。しかも旅行先で購入したのもあって時間が制限されるなかで選べたことも刺激的でしたね。箱や包装紙まで素敵で、それを開ける瞬間の喜びはひとしお。箔押しでツルツルの箱で布タグがついていたり、私が買ったときは「パウラズイビザ」コレクションのときだったからショッパーの柄もかわいくて。もう全部がいいんですよ。もともとグラフィックデザインもやってたのでパッケージ自体もすごく興味があって刺さりました。

ーどんなときに着たいですか？

普段使いしたいんですよね。毎日のテンションをさらに上げてくれる存在として選んだので。日々のワンアップ感。ものとしてはそんなにブランド色強いデザインではなく誰がみても〈ロエベ〉だってわかるわけじゃないけど私自身は上がるというか。

ーハレ着を買うとき、こうしたら失敗しないって方法を教えてください！

いろいろ考えるは考えるけど、最終的にはノリが大事ですよね。自分の普段の服を振り返られる冷静さと買っちゃおう！ ってノリのバランス。高いものを買うからって高揚しすぎても失敗する気がするし、考え抜いて買うってのもおもしろくなくなっちゃうような。せっかく買うならいい思い出と共に！

PROFILE
川島あぐり
編集者。ファッションブランドのルックや雑誌の執筆など幅広く活躍中。旅好きで、家のなかは旅路で集めたお宝でいっぱい。〈ロエベ〉の2つもその一部のようでした。

がんばった自分へのご褒美になるものを狙い定めて買ったのは初でした。

ーなぜ〈セリーヌ（CELINE）〉の「クラシック ボックス」を買おうと思いましたか？

これはデザイナーがフィービー・ファイロのときのデザインで、いつか欲しいなと思っていたもので一年前に購入しました。最近、私自身でもアクセサリーブランドを始めて、仕事とアクセサリー製作がとくに忙しかった日々がひと段落したタイミングで、何か自分にご褒美を買いたい！ と思い選びました。

ーどういうところが好きですか？

普遍的なデザインだから、きれいめな格好にも古着を混ぜた格好にもマッチするところです。クラッチとしても持っていくこともできるからパーティにも持っていける。とくにシンプルでゴールドの主張も控えめなところが好きです。

ー辻さんは普段からコレクションをチェックしていたり、ハイブランドの素敵なアイテムをこの他にもたくさん持っていますが、なかでもこのバッグが他のと違って思い出深いものだと挙げた理由はなんですか？

いままでご褒美を意識した買い物をしたことがあまりなかったので、せっかくご褒美として選ぶのであれば長く飽きずに使えるものはなんだろう…と模索して決めたからです。

ーご褒美なら他にもシューズや腕時計も思いつきそうですが、バッグにしたのは？

腕時計は仕事上あまり身に付けないのと、靴好きなので靴はある程度いろんな種類を持っているのでバッグに。このクラシックなデザインに惹かれました。

ー購入したときの気持ちはどうでした？

「やっぱりこれを選んで、購入するときがきたんだな」と思いました。実感としてそういうものが似合う年齢になってきたし、買いたいと思える心情にもなってきました。

ーどんなときに身につけたいですか？

あまり特別扱いせず、日常のなかで気分をあげてくれるアイテムとして。これからもこのバッグに刺激されて、製作などクリエイティブな相乗効果を味わいたいです。

PROFILE
辻のぞみ
「MANHOOD」「LAURUN」のディレクター、ヘアメイクとしても活躍。最近は自身が手がけるアクセサリーブランド〈ポートレイ ジュエリー（portray jewelry）〉もスタート。

いつかママになった私が娘へ受け継ぎたい大切な一着。

ーバッグもトレンチコートも〈バーバリー（BURBERRY）〉で来てくれましたね！

合わせてきました！ このトレンチコートがいちばんのハレ着で、ツアーを終えたあと少しだけ休憩期間があったので、がんばったし…買いました。これは長く大切に着たくて、いつか大人になったとき、例えばママになったときに娘にあげるような一着になれたらなと思っています。なので、大事にしすぎてあまり着れてないんです（笑）。

ーママになって娘にあげるエピソードは（涙）。ぜひ実現して欲しいです。なかなか着られてないとのことですが、実際にどういうときに着ています？

誕生日やクリスマスといったイベントごとや、旅行のとき。私服での撮影のときは積極的に取り入れるようにして…って感じ？

ー旅行にハレ着を持っていくのはいいですね！

そうなんです、いまは行けないけど海外でも〈バーバリー〉のトレンチコートならかっこいいって思われるでしょって（笑）。ヴィンテージでも買いたかったんですが、一着目は新品で買うことに意味があると信じていたし、着ていくなかで生まれる風合いも自分で一から作り上げていきたいと思っていて。

ーすごい…！

なので何回もお店に通って品定めしましたよ。YURINOちゃんとも行ったし、彼女はパッパッと選べるタイプだから私のすごく細かい相談にもすぐ答えてくれて…。なかなか買う決断ができなかったんですが、ツアーを終えたことや21歳で初めて自分に贈る誕生日プレゼントとして、もうちょっと余裕が持てたときに買うよりもいまの状況で手に入れる方が思い入れも強くなるだろうななんて買う理由をたくさん考えながらようやく買うことに（笑）。

ーもともとトレンチコートを最初に買うって決めてたし、それだけ理由も強かったらどんな服よりも思いが強い一着になりますね。

そうですね。私にとって〈バーバリー〉は特別な節目に買うブランドなんです。今日持ってきたバッグも今年から新しい環境へと変化するなかで、いまPCを持ち歩くようになったからゲットしたもので。この品があるのに私のストリート感とも相性がいいところが好きなんですよ。好きが溢れていたのか、以前E-girlsのメンバーから誕生日に〈バーバリー〉のキャップをプレゼントしてもらえたこともあったくらいで！

ー愛が伝わったんですね！ ストリートとのミックス感でいうと、今日のTシャツとフーディにトレンチコートって組み合わせがまさにですよね！

トラヴィス・スコットが本国のマクドナルドとコラボしたTシャツを着てきました（笑）。でも本当に憧れているトレンチ像は安室ちゃんの『Baby Don’t Cry』なんです。ロングヘアにロングブーツの感じ。最後のライブも安室ちゃんになりたくて腰まで長いエクステをつけてステージ立ったくらい安室ちゃんが好き！

ー〈バーバリー〉のトレンチコートは種類が豊富ですが、選んだものでこだわったポイントは？

タータンチェックを裏地で見せたかったから形はベーシックにしてこれを選びました。全面チェック柄のものと迷ったんですが、冷静になってベーシックなものを。ノリで買うとどんなに高価でも着なくなる傾向があって…！

ーそもそもでもなぜそこまで〈バーバリー〉のトレンチコートが好きなんですか？

実はちょっと前、韓国のラッパーのDEANが着ていた写真を見て、かっこいいなと思ったんです。そのとき彼がしてたスタイリングがすごくて、私のなかのブランドイメージがガラッと変わった瞬間だったんです。

ー実際にトレンチコートを手に入れてモチベーションは上がりましたか？

それはもうめっちゃ！ 高価な買い物ってドキドキするし気分が上がるし、気合いが入って「よし仕事がんばろう」って気持ちになれます。なので年に一回は何か大きな買い物をするって決めているんです。ちなみに25歳になったらもう一着トレンチコートを買おうかなって思っているんです！ 大人の階段を登るようにまた新たな気持ちで！

PROFILE
須田アンナ
アーティスト。今年はE-girlsを卒業し新たな第2章が幕を開けます！ YURINOちゃんと高頻度で更新しているYouTube「アンエンユリ」が大好評！

簡単には買えないけど、がんばって手に入れたものは背筋が伸びる。

ーフレームが太くてすごく個性的なサングラスですね！ たくさんブランドがあるなかで〈グッチ（GUCCI）〉を選んだのはどうしてですか？

この癖のある感じが好きなんです。メゾンだけど気張らずナードな感じが自分のテイストともマッチするので、スタイリングを考えるのがたのしくって。みんなが選ばないような難しいアイテムを自然と選んじゃいます。

ーそれはサロンで働いていて、刺激を受けることが多いから？

そうですね。おしゃれな方ばかりなので日々刺激を受けています。でも誰かと同じものを買っても意味ないって思うので自分らしいもので少し変わったデザインのものを買いますね。このメガネみたいに（笑）。

ーYunnさんらしくて素敵です。いつ購入したものですか？

去年の12月に自分の誕生日祝いで買いました。普段は高い服をあまり買わないけど、26歳になったし「なんか買ったろ！」って気持ちで伊勢丹に行きました。高級なアイウェアってなかなか買う機会がないから、誕生日って理由をつけて思い切りました。

ーブランド志向ではない〈グッチ〉のアイテムに惹かれたのはなぜでしょうか？

昔は古着ばかり着ていたんです。でも最近はお気に入りのものを少しずつ買って、長く大切にしたいって考えに変わったんです。古着だと仕事中に汚れても仕方ないって気にしなかったけど、頑張って手に入れたものは綺麗に着ようって背筋が伸びます。

ーメゾンのアイテムを買ってみたことで、何か気持ちに変化はありましたか？

昔以上にコレクションをしっかりチェックするたのしみが増えました。いろいろ見ていくなかで古着にはない“統一感”を見つけたり、やっぱり買ったときの満足感が違います。

ーそういうアイテムを身に付けるときの高揚感もありますしね。

そうですね。このサングラスも誕生日前に購入したんですが、当日まで開けずに楽しみをとっておいたくらい（笑）。

ーエピソードがかわいすぎます（笑） 。どんなときに身に付けたいと思いますか？

レンズが黄色くて色味がしっかり見えないから、残念ながら仕事中は身につけられないんです。でも限られた日にしか掛けられない特別感も気に入ってます。これをつけると気合いが入るから、ここぞ！ という日にかけたいですね。

ー今後ハレ着として欲しいものはありますか？

いまは〈グッチ〉の厚底ローファーを狙ってます。だけど、またいつか古着好きに戻るかもしれないし、30代になったらベーシックなものも買ってみたいなって。これからもそのときに着たい服を取り入れて、ファッションをたのしみたいです！

PROFILE
Yunn
美容師。代官山の「WHERE」でサロンワークをしながら、雑誌やミュージックビデオのヘアメイクとしても活動中。その人自身のパーソナルな部分に寄り添いながら、流行に流されないオリジナルのスタイルを提案し続けている。

腕時計を買って、それに見合う服を買うように変わりました。

ーこの〈ロレックス（ROLEX）〉の腕時計はいつ購入したものですか？

もともと買う気はなかったけど、25歳のときにたまたま行ったお店で見つけました。

ー何かアイテム目掛けて行ったわけではないんですね。高価な買い物だったかと思いますが〈ロレックス〉を選んだ理由は？

そうですね。でも〈ロレックス〉は父親がつけていて憧れがありました。欲しかったけど高いから理由づけしないとやってられないって思っていて、無理やり「もう大人だし」って（笑）。ここまで奮発して買ったのはこの腕時計がはじめての経験でした。

ーこの腕時計の好きなところを教えてください。

「オイスターデイト」の60年代もので、これはボーイズサイズでメンズよりも小さくてレディースよりも大きい。そういうユニセックスな感じが私っぽいなって思って気に入ってます。手巻きだから手間がかかるし、メンテナンスにもお金がかかるけど、身に付けるたびに「やっぱりかっこいいな」って思います。

ー愛美さんにとって腕時計はどんな存在ですか？

昔からつけていて自然とあるもの。頑張って買った思い出もあるし、ずっと身に付けていられるから、もはやお守りみたいな存在です。最近実はApple Watchに移行してご無沙汰だったんですが、またつけたいなと今日思いました。

ーこのアイテムを組み合わせたお気に入りのスタイリングを教えてください。

私は元々古着を着ることが多いんですが、この腕時計があると汚い古着を着てもむしろ格上げしてくれます。これをつけているとよくおじさんに褒められるんですよ。

ー愛美さんがお買い物のときに重視するポイントを教えてください。

ずっと使えること。シンプルなニットでも質が高い物を選びます。あとこの腕時計を買ったときには自分の好みも定まった頃だったのもあって直感でも失敗せずに買えたのかもしれないですね。普段は衝動買いすることが多くて、欲しいと思ったら買ってたんですが、これはなぜか一度買う前に父に電話して相談しましたね（笑）。

ーがんばって買ったことで、自分自身に変化はありましたか？

大人の階段登った気分になって自信がついたし、仕事を頑張るモチベーションにつながりました。普段の買い物のなかでこの腕時計に見合うものを選ぶようになって、服でも小物でも安物やその場のノリでは買わなくなりました。これからもそういう風に選んで買い物していきます。

PROFILE
小田原愛美
イラストレーター、〈I & ME〉デザイナー。シニカルな日常を、温かく人間らしいタッチでポップに描きとるアーティスト。彼女が世に出す作品はもちろん、ライフスタイルも大きな注目を集める。愛美さんの購入品は @aimiboughtでチェック！

大切な人が作っていたり、大切な人に選んでもらったものが私のハレ着。

ーまっ白なドレスが素敵ですね！ まさにハレ着っぽいような。

友達のブランド〈モールス（MORSE）〉で購入したものなんです。私が平均身長というのもあって、フィッティングでお手伝いをさせていただいた一着です。そのときからかわいいなと思っていたんですが、制作過程を見ることができただけに完成したときは格別な思い入れがありました。

ーkikaさんのなかで大事にしたい服がハイブランドではなく友達のブランドを紹介してもらえたことが興味深いなと思いました。

ここぞのときに着たい服ってより、毎日の気分を上げてくれる存在である方が私にとってのハレ着だなと思ってこのドレスをあげさせてもらいました。パッと見でかわいいし、カジュアルにもきれいめにも合わせられそうだし、これまで持っていた服が柄物ばかりで白いアイテムは新鮮だし、そんな友達とのストーリーもあって。

ーどういうときに着たいですか？

届いたのが自粛期間中だったので、本当は一枚で外に遊びにいきたかったんですよ。なので、それを早く実現したいです。レイヤードも好きで、ビスチェとかフードだけのものを持っているんですが、そういう変わった重ね方をしたりタートルを仕込んで着るのもかわいい。

ーこのドレスの好きなポイントは？

布をたっぷりつかっているからギャザーの広がりがかわいんです。このボリュームに対して袖がキュッとしてるのも好きです。ウエストが絞まってるデザインが好きだったので、最初は似合うか心配だったんですが着てみたらいけました。

ー欲しいものに出会ったらすぐ買っちゃいますか？ 寝かせますか？

意外と即決かも。迷ってるときは一回寝かせてみるけど、次に行ったときにまだあったら絶対買っちゃいます（笑）。自分のためにあるんだって捉えて、運命を感じてしまうというか。でも寝かせてみたけど実は欲しくて、翌日とかにまた見に行っちゃうときも多くて（笑）。そもそもハイブランドへのこだわりがあるわけじゃないので、高い買い物をしょっちゅうするわけでもなく、そのときそのとき好きなものを自由に買っています。

ーそのなかでもとくに好きなブランドは？

〈モールス〉とあと友人が働いている〈トーガ（TOGA）〉ですね。あと古着も買うんですがそれも知り合いがいるお店で買いますし。その人に会いに行くからお店に行くくらいの気持ちで。その人から買いたいなと思うんです。

ーそのお友達がkikaさんに似合うものを選んでくれたりも？

してくれますね。それが自分にぴったりなものもあれば想定してなかった意外なアイテムなときもあって、私に似合うものってことで選んでくれたと思うとおもしろくって。だから古着でも全部どのお店で買ったのかを漏れなく覚えています。友人がいてよく古着屋は、三軒茶屋の「ルイク（LUIK）」、幡ヶ谷の「ペールタウン（PALETOWN）とか。

ー全部に思い出があるってことですね。雑に扱う服が一着もないという…！

ないですね。美容師を辞めて、ヘアメイクになろうとしていたときに生活するために好きだった服をたくさん手放して売ったことがあって。その経験もあったから、より服を大事にするようになりました。一着一着にストーリーがあるんです。先日もガールフイナムのフリマに参加させてもらいましたが、実はフリマにも出すのを躊躇するくらい本当は手放したくない服しか持ってないんです（笑）。

ーそうとは知らずに出店くださり…ありがとうございます！！

いえいえ（笑）。他の方と比べて物量が少なくてびっくりしました（笑）。冗談ですが、それくらい全部が大事な服で、ずっと長く愛用したいなと思っています。

PROFILE
kika
ヘアメイク。ファッションブランドや雑誌で幅広く活躍中。ガールフイナムでもインスタライブでメイク術を披露してくれました！

よくやく履けるようになってきたタビは部屋に飾って置くだけで恍惚。

ー前回のリレースナップにご出演いただいたときに履いていたタビブーツが素敵で、今回どんなアイテムをご紹介してくれるのかな…ってたのしみにしていたんです。

今回もタビブーツにしちゃいました！（笑）ただ、前のものじゃなくて別のタビで。これは2年前にパリで購入したものです。ブティックでたくさん試着してやっと決めて買った思い出があります。横で試着してた男の子がシルバーのグリッターのロングブーツのタビを履いていて、それもかわいかったな。

ーちなみに初めて買ったタビはどんなものでしたか？

黒いベーシックのものを購入しました。

ーからの、このシルバーブーツは？

2足目です。その後も何足も購入したんですが、これは特別な一足です。普段からゴールドよりもシルバーが好きで、アクセサリーも絶対シルバー派なんですが、そのタビという時点でも特別なんです。

ーそれだけタビブーツを蒐集してて、どんなタイミングで購入しているんですか？

もともとタビブーツはずっと欲しくて、でも20代の頃ってなんとなく似合わない気がしていたんです。着られちゃうような気がしていて。似合うようになってから履きたいと思っていたので、30代に近くにつれゲットしたくなり一足目を購入しました。このシルバーのブーツは本場のパリで出会えたので迷わず購入しました。

ーそのとき行ったパリは旅行目的ですか？

〈ザヴァージンズ（theVirgins）〉の初となる海外シューティングも兼ねて行きました。相方のkyonちゃんと終わった瞬間にもう「マルジェラのお店に行こう」って言って（笑）。無事撮影を終えた安堵感もあって。同じタイミングでパリにいた友人のスタイリストと現地でゲリラでモデルハントをしたり、撮影に挑んだんだ刺激的な撮影でした。

ー大きなひと仕事を終えた後に手に入れた、大好きなタビブーツは格別な一足になりますね。

そうなんです。実はあまり履けてなくて、タビのコレクションが並んでいるのを部屋で見るだけで満足しちゃってます（笑）。購入してから2年経過しましたが、特別なときにこのタビブーツを主役にしてコーディネートを考えたいですね。

ーそのときどんな合わせ方をしたいですか？

今日は全部ヴィンテージで合わせてきたんですが、ラグジュアリーブランドとヴィンテージの組み合わせはすごく好きです。あと上下スウェットでルーズにして合わせるのもかわいいと思います。

ーハレ着を手に入れたことによってどうモチベーションが上がりました？

服を作っている身でもあるから、よりいいものを作ろうと思えるようになります。

ー〈ザヴァージンズ〉とharumiさんとで共通してるものはありますか？

ブランドの世界観と私のプライベートスタイルはイコールではないんですが、どちらもクローゼットに残したくなるような服を作っていきたい、手に取っているということですね。ブランドでもよくお客さんに前シーズンのアイテムで「今年は売ってないんですか？」と問い合わせをもらうことがよくあるんですが、そういう声を聞くとうれしくなるんです。ワンシーズンしか着られないものは作りたくないから、自分で買い物するときもそれを意識している気がします。

PROFILE
harumi
theVirginsディレクター。先日開催された「伊勢丹新宿店」でのポップアップは大盛況でした。次に狙っているタビブーツは白、とのことでした。