Our “HEISEI”Make-up!
私たちが過ごした“平成”を、メイクとともにプレイバック!
もうすぐ平成が終わってしまいますね。
1989年からの30年間、女の子たちは目まぐるしい変化と進化を遂げてきました。
アムラー、ガングロギャル、白ギャル、森ガール、原宿系女子…ジャンルを挙げだしたらキリがないですが
ガールフイナムがとくに夢中になった“平成”ってなんだったんでしょうか?
年号が変わる直前であるいまこそ、私たちだけが見てきたシーンをハイライトしたい!
ということでそれを、TORIさんと一緒にメイクという視点で振り返ってみます。
Photo_Kaori Akita
Hair&Make-up_TORI
Styling_Ruri Matsui
Model_miu
#01 – 1990s
細眉&リップライン。
大切なのは輪郭。
やっぱりこの時代は安室ちゃんと“アムラー”を語らずしては語れない! とくにR&BやHIP HOPが日本でぐっと勢力を増したのもこの頃で、TLCやSWVといった海外アーティストもお手本にして本気でBガールになりたかったのでした。
TORI’S COMMENT
あのときの安室ちゃんがそうだったようにクールであることがかわいくなること以上に重要だったので、とにかくハッキリとした顔立ちに見えるようにするというのが絶対条件。なので、細眉と濃いめのリップラインを引くことは欠かせません。加えて、当時はいまほどファンデーションの種類も揃っていなかったので、顔の陰影をつくるときはスモーキーカラーのアイシャドウやノーズシャドウでメリハリを演出していました。
〈NARS〉ブロンズパウダー(5102N)、〈SHISEIDO〉ペーパーライトクリームアイカラー(GY908)、〈CHANEL〉スティロ ユー ウォータープルーフ アイライナー(88)、〈BECCA〉Liquid Crystal Glow Gloss (Topaz x Gilt)、〈KYLIE COSMETICS〉LIP LINER(BLOWN SUGER)
〈エイプリル〉ニットキャミソール ¥7900+TAX (エイプリル03-6873-3576)、〈ラッドラウンジ〉サングラス ¥4,500+TAX、〈ハードマン〉ダウンデニムパンツ ¥120,000+TAX (ラッドラウンジ 03-6455-0103)
#02 – 2000s
ブロンドへの憧れが止まらない。
“白あゆ”、“黒あゆ”といういまじゃ考えられないアプローチで話題となったアルバム『LOVEppears』を世に放ち、スター浜崎あゆみが誕生。と同時にヘアカラーブームに火がつき、女の子たちがこぞって髪をハイトーンに染めてたのでした。
TORI’S COMMENT
浜崎あゆみも、そしてあのパリス・ヒルトンも! みんなが綺麗な白人ブロンドに憧れていたのが最大の特徴です。だって、当時のパリスが欠かさず水色のカラコンまで付けていたくらいなんですよ? この頃からハイライトやパステルカラーのアイシャドウがたくさん出てきだしたので、Tゾーンや頬骨など目立たせたいパーツにハイライトをのせて明るいトーンのまま立体感をつくれるようになったんです。全体的に女の子らしく、少し柔らかい印象になりました。
〈Lime Crime〉10th Birthday Eyeshadow Palette (BLUESKY)、〈NARS〉デュアルインテンシティーアイシャドー (イリディセントエレクトリックピンク)、〈THREE〉シマリングカラーヴェール ステートメント (01 SHE SHINES)、〈M.A.C〉EXTRA DIMENSION SKINFINISH (ソフトフロスト)、〈DIOR〉ディオールスキンルージュブラッシュ (361 ローズベゼ)
〈GIVENCHY〉グロスアンテルディ 02
〈ノードレス〉ツイードジャケット ¥19,000+TAX、スカート¥14,500+TAX、〈アシュリーウィリアムズ〉¥26,000+TAX (ザ フォーアイド info@thefoureyed.shop)、〈PINNAP〉ベルト ¥4,290(TAX INCLUDED) (ピンナップ 03-3470-2567)、〈BUD VINTAGE CLOTHING〉モヘヤニット ¥8,900+TAX (バド 03-3401-7246)、〈リリエン〉ブローチ 各¥8,000+TAX (ウォール 03-5411-2704)
#03 – 2010s
整えすぎない方が正義。
インスタグラムやツイッターなどSNSが日常と深くリンクし始めたのがこの頃。海外のカルチャー情報がダイレクトに手元に届くようになり、アルヴィダ・バイストロムやスカイ・フェレイラなどちょっとグランジーでDIYな女の子たちが注目されるようになりました。
TORI’S COMMENT
脇毛やすね毛を一切処理しないままメディアに登場したり、美の定義が大きく変わり何か新しい時代へ突入したことを確かに感じました。どんどんメイクのナチュラル志向が強まっていき、個人の特徴を活かすようになっていきます。眉毛はボサボサ、そばかすはカバーしないで素肌感を残すなど。で、目元だけキラキラさせたり、口元にだけ赤リップで色づけたりして、ワンポイントで個性を出していましたね。
〈M.A.C〉ストロボクリーム (ゴールドライト)、〈rms beauty〉アイポリッシュ (ルーナー)、〈RIMMEL〉クリアグロウマスカラ、〈NARS〉サテンリップペンシル (ピンクグアバ)
〈ジーヴィージーヴィー〉パンツ ¥22,000+TAX (ケイスリー オフィス 03-3464-5357)、キャップ ¥6,800+TAX (サムタイムズストア 03-6452-6996)、ニットタンクトップ、ピアス/スタイリスト私物
#04 – 20XXs
もはやデジタルテクノロジーの手も借りちゃおう。
インスタグラムのストーリーに自分の顔を勝手に加工してくれるフェイスフィルターっていう機能があるのですが、最近それが個人でも制作できるようになってすごいことになっています。そういう加工技術を駆使してSNSに“嘘”みたいな自分をポストする人が急増!? もはやメイクもデジタルに頼る時代になるのかも!?
TORI’S COMMENT
最近よく耳にする“バーチャルギャル”を見ていてもそうだし、ここ最近のインスタグラムを見ていて思うのが、もはやメイクする目的が変わってきてるんじゃないか? という。要は“モテ”ではなく、アートとして“鑑賞”する用に変化しているようなムードを感じています。メイクそのものは実にシンプルというかほぼしてないくらいの状態で、デジタルの加工技術にもはや委ねまくり。対面で見えている自分に気を遣うより、SNSに映る自分を気にしている。そんな時代がもうすぐそこまでやってきている?
インスタグラムのフィルター (Instagram @johwska)
〈ノードレス〉シースルーシャツ ¥15,000+TAX (ザ フォーアイド info@thefoureyed.shop)、ラメチューブトップ/スタイリスト私物