arkisto

オープンしたのはちょうど1年前。
以前から親しい友人たちがギャラリーやイタリアンレストランを営んでいて自然と街の魅力を知るようになり、ここを選んだそう。

オーナーのカン・ジュソンさんは37歳。
フィンランドでデザインを学び、9年もの間暮らすなかで集まったヴィンテージを記録として形にしたい、紹介したいと思い立ち上げたのがフィンランド語で“archive”を意味する「arkisto」。

ショップネームであり、デザイナー仲間とコラボレーションして作り出すライフスタイルにまつわるプロダクトのブランドネームでもある。

店内には、コンセプトカラーをベースにしたヴィンテージやオリジナルがフラットに、整然と、丁寧に並べられている。
なんだかグラフィックデザイナーである彼らしい。

オープン前に時間をとってくれたことにお礼を伝えながら入って早々、「ウェルカム・ティーを淹れるね」と紅茶を振る舞ってくれた。用意しておいてくれたんだなあ、と思うと心が和む。

ポットから注ぐ瞬間に広がるバニラのまろやかな甘い香り。
まるい橙色のカップ＆ソーサーでもてなされるそれはいっそうやさしく喉を潤してくれた。

ドアの外には、お散歩がてら一緒に来た犬たちをもてなすクローバーのお皿、お水。

訪れたものをフラットにもてなすあたたかいホスピタリティに、またじんわりとあたたかな気持ちになった。