ちゃんみなが東京に馳せた恋心、そして韓国進出への決意。
CHANMINA’s next stage.
ちゃんみなが東京に馳せた恋心、そして韓国進出への決意。
2022.09.04
日本語、韓国語、英語を自在に操るトリリンガルラッパー/シンガー、ちゃんみなが初登場!
昨年は2年ぶりのアルバム『ハレンチ』をリリース後、日本武道館でのライブを敢行。
さらに次は韓国進出という大きなターニングポイントを目前にしている彼女。
そんなタイミングで先日リリースされた新曲「TOKYO 4AM」にはどんな思いが込められているのか、
そして世界を視野に入れたこれからの活動について、たっぷり訊きました。
Photo_Matheus Katayama
海外制作を経て気付いた、東京への恋しさを歌に。
- ー今回はドラマ「-50kgのシンデレラ」の主題歌として初の書き下ろしに挑戦されてましたね。
- 厳密に言うと書き下ろしではないんです。私自身、普段は実体験を元に曲を書くことが多いので、今回のお話をいただいたときも難しいかもしれないって思ってたのですが、ドラマ班のみなさんから、ちゃんみなのありのままのスタイルで書いて欲しいと言っていただき。いつも通りの“自分の曲”に仕上がりました。
- ー「TOKYO 4AM」というタイトルにはどんな思いが込められているのでしょうか。
- 私にとっては東京での午前4時って、曲を作ったり、散歩したり、活発な時間なんです。今回は久しぶりに楽曲制作のためにLAに滞在していたので、そのとき東京に馳せていた思いを歌いました。あと実はこの9月に韓国でデビューするのも余計に恋しくなるものがあったのかもしれません。
- ーラブソングとして聴いてましたが、そういう背景があったんですね。そんな現在のちゃんみなさんにとって、東京とはどんな街?
- 一言じゃ片付けられないけど、私の命が散りばめられている場所。命を時間だと思ってて、時間を過ごした場所に命があると思ってます。
- ー昨年リリースされたアルバム「ハレンチ」の表題曲をはじめ、近年の楽曲はJ-POPのテイストに寄せたものが数多くあった印象ですが、今回の新曲では一転してどこか懐かしい洋楽のサウンドを感じました。なにか意識したことはありましたか?
- 最近気づいたんですけど、私、クラシックも、ヒップホップも、K-POPも、J-POPも基本的になんでも好きで「ジャンルに囚われない」というモットーがあるけど、これだったらなんでも好きだなって思ってたのが昔からロックだなって。
- ーなるほど!
- お父さんがクイーンのファンで昔から聴いてて、ギターにも早くから興味があって弾き始め、私がハマっていた2008〜2011年のK-POPもバンドが多くて、ヒップホップと同じくらい惹かれていました。ただ当時はロックをできるほどの歌唱力がなくて。私が好きなロックをするなら歌唱力が必要だなって思ってたんです。最近はトレーニングも始めてやっと思うように歌えるようになって、よりロックをやりやすくなったなってきたって感じ。
- ーとくに好きだったアーティストは?
- それこそ韓国だったらCNBLUEやFTIslandで、日本ならザ・ブルーハーツ。後はアヴリル・ラヴィーン、ニッケルバック、クイーン、エルビス・プレスリー辺りを聴いてきました。
- ー確かに、アヴリル・ラヴィーン、グリーンデイや、韓国のバンドブームはがっつり世代ですよね!
- そうなんです。それに最近また一周回って、ロックがメインストリームに戻ってきてますよね。私の周囲にも入ってくるなと意識するようになってきました。
- ー先程もチラッとお話に上がりましたが、「韓国デビュー」についても気になります! すでに向こうでも忙しいとか?
- いまはもう韓国と日本を行き来していて、絶賛準備中です!
- ー楽しみです! いまの心境は?
- ベイビーに戻った感覚です。日本でのデビュー前はずっと韓国語で詩を書いていたので、日本語があまり上手じゃなくて必死に勉強してたんですが、逆に今度は日本語で活動しているうちに韓国語を忘れてしまって。イチからスタートしなければいけない環境的にマインドも必然的にフレッシュな気持ちになってます。
- ー言語が変わることで、楽曲のテイストにも変化はあるのでしょうか?
- 最後に韓国語を日常的に使っていたのが12歳のときで、韓国語を使うときの感覚や言葉使いはそのときから止まっているから、曲を書いてるときはすごい子供っぽい一面が出ているなって思います。韓国語に限らず、例えば英語だと包み隠さず言えるけど、日本語だと私の美学がそれを許さなかったり、使う言語によって引き出される感情ってだいぶ違ってきますね。
- ーいまの韓国の音楽シーンに入っていくわけですが、意気込みを教えてください。
- 私自身がK-POPアーティストになるわけではなく、K-POPのマーケットに新しい風を入れられたらおもしろそうだなって思います。
- ーちなみに、いまの気になるアーティストは?
- コラボレーションする予定なので、お楽しみに!(笑)
- ー情報解禁が待ちきれません…! まだまだ発表できることは限られているかと思いますが、「これだけはファンの方に伝えられる」ということがあれば教えてください。
- まずは真剣に取り組んでいくので、応援してもらえたらうれしいです! 環境は違えど、いままでやってきた通りのちゃんみなで頑張ります。
- ー最後に、以前別のインタビューで「武道館ライブのあとは韓国へ行く」ともともと決めていたとおっしゃってましたが、予言通り韓国進出を果たしたいま、さらに見据えている目標があれば教えてください。
- 音楽を通じて架け橋みたいな存在になりたいと思います。日本、韓国だけじゃなく、アジア全体が、ゆくゆくは世界中が仲良くなって、差別も苦しむ人もいない場所にしたい。大きいところで言うとそういうところです。