Localist 的 ニッチアドレス “KYOTO” vol.02
Localist 的 ニッチアドレス “KYOTO” vol.02 Localist 的 ニッチアドレス “KYOTO” vol.02

ガイド本には載ってないかも、な、
ツウな場所。

Localist 的 ニッチアドレス
“KYOTO” vol.02

2025.12.18

いつだって旅行に行きたい!

ガイド本や雑誌のレコメンもいいけど、現地にアテンドしてくれる友達がいたら最高なのに!
なんて思うよくばりなガールたちへ。

リアルに住んでいるローカリストだからこそ知っている、本当は教えたくない、ツウな場所。

ショップはもちろん、そこで会える素敵なひとや、
知られていない景観のベスポジetc...を現地から生写真にてお届けする連載。

ひとつめのローカルは、国内外の誰もが癒されに訪れる奥深き京都。
作陶しながら町家で暮らすガールにきく、愛してやまない場所。

Illustration: Yuika Kato

Localist profile
Mayu Endo / 作陶家
@maviblue____
Localist profile
Mayu Endo / 作陶家  @maviblue____

東京都出身、京都府在住。デンマーク・ボーンホルム島で陶芸をスタート。京都府立陶工高等技術専門校で学んだのち、窯元で働きながら日本製工芸品店「職人.com」で食、文化、工芸、旅などにまつわる記事を執筆中。

海外からの賓客をおもてなし
「迎賓館赤坂離宮」と対をなす、西の迎賓の場

日本の迎賓館は、東京・赤坂だけじゃない。2005年に開館した「京都迎賓館」が通年で一般公開されていることは意外と知られておらず、生粋の京都人でもある陶芸の大先輩に「一度行った方がいいよ」と勧められてわたしも初めて知った。清々しい御所の自然を抜けた先に佇む京都迎賓館。館内ではイヤホンから解説も聞けるので、日本の工芸品の精鋭たちを自由に歩きまわりながら優雅に楽しめる。事前予約を忘れずに。

壁一面の織物作品、格子光天井、一枚板の漆のテーブル。どこを見ても抜かりなく、ため息の出るほど洗練された美。庭園の池の和舟の最初の乗船客は新婚のブータン国王夫妻だったとか。各国の賓客にアピールするのはこういう日本なのか、と知っておくことはなかなか面白い。今年で開館20周年なので特別公開もいろいろ。3月までにぜひ。

Location info
京都迎賓館
住所:京都府京都市上京区京都御苑23
電話番号:075-223-2301
営業時間:月・火・木・金・土・日 9:30~17:00(15:30受付終了)
寄り道すべき! 近くのワンモアプレイス 喫茶もんぶらん
冬の愉しみのひとつ、カキフライ定食で鍵となるのはタルタルソースの量、と言っても過言でない、のはわたしだけ? 「喫茶もんぶらん」のカキフライは衣サクサク、そして卵のコク深いタルタルソースがたっぷり。つやつやの白米もおかずも、青いタイルの壁も、光が入る窓も。ひとつ残らず良くて頷きながら黙々と食べる。昭和でとまったかのような価格設定にも驚き……。
Location info
喫茶もんぶらん
住所:京都府京都市上京区寺町通荒神口下ル松蔭町139
電話番号:075-231-8722
営業時間:月・火・水・木・金 8:00~16:00
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