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Off to.
日本を感じる、伝統的な町並。
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飛騨高山観光における定番といえば、“さんまち通り”をはじめとした古い町並の散策。その名はあくまでも通称で、城下町の中心、商人町として発展した上町、下町と合わせて古い町並を構成しています。飲み歩きができる造り酒屋や味噌屋、雑貨屋など様々なお店が並ぶなか楽しむべきは食べ歩きで、名物はみたらし団子と飛騨牛のにぎり寿司。特に後者は常時10人前後は並んでいるほどの人気ぶりです。とにかく、食べて食べて食べまくるのみ! ちなみに多くのお店は夕方には店じまいしてしまうので、早めの来訪がおすすめですよ。
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もうひとつの古い街並として知られるのが、飛騨古川。観光客で活気のあるさんまち通りと比べると、こちらは白壁土蔵が並ぶ趣深い景観が特徴で、町歩きと合わせて酒造巡りができるのもお酒好きには見逃せないポイント。現在は越冬のため別の池に引っ越ししているものの、4月から11月の間は街中を流れる瀬戸川に約1000匹の鯉が放されるのだそう。秋のきつね火まつり、冬の三寺まいりという全国的にも有名な伝統行事が開催されるのも、ともにこの地域。
きつね火まつり
日程:毎年9月第土曜日
https://www.hida-kankou.jp/event/16/article/
三寺まいり
日程:毎年1月15日
https://www.hida-kankou.jp/santera/
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白川郷の風景としてもお馴染みの合掌家屋。見ての通り、急な角度の茅葺屋根が合掌した時の手の形に似ていることからこの名が付けられました。「下呂温泉合掌村」では白川郷から移築した10棟が集まります。なお、屋根の茅は20~30年に一度張り替えが必要で、一度にかかる経費は約¥20,000,000以上。尊い伝統を守るには、人手もお金もかかるのです。
一家にひとつ。絵馬とさるぼぼを体験する。
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飛騨の家には、必ずといっていいほど飾ってある絵馬。古くから生馬の代わりに神社に奉納され、今では紙絵馬となって家内安全、商売繁盛などを願う縁起物となりました。馬の頭を家の中に向けて玄関に飾れば、幸運を招くと言われているのだそう。その色付けが体験できるのが、絵馬師山口綏星さんが主宰をつとめる「飛騨絵馬工房」。不器用でも絵心がなくても、先生のレクチャーを受ければ、繊細で躍動感溢れる、色鮮やかな絵馬が描けてしまうのです!
時間:9:30〜17:00(不定休)
電話:090-8954-2341
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“ぼぼ”とは、飛騨弁で赤ちゃんの意。つまり、さるぼぼとは“猿の赤ん坊”のことを指すのですが、「災いが去る(猿)」「家内円(猿)満」といった意味をふくんだお守りとしても愛されるマスコット的存在なのです。事実、街中にはさるぼぼやそれを模したキャラクターがたくさん。「思い出体験館」では、そんなさるぼぼ作りが体験できます。しかもこちらでは、定番の赤いさるぼぼを加えた全5色から選択可能。それぞれ、赤:家族、黄:財運、ピンク:恋、緑:健康、青:勉強、という意味が込められているそう。自分に家族に恋人に、贈る相手に合わせて色を選びましょう。
時間:10:00〜16:00(16:00までの入館で体験可能、木休)
電話:0577-34-4711
http://www.omoidetaiken.jp/
観光スポットは、定番も穴場も網羅。
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旅行する際、絶対に失敗したくないのが宿選び。湯之島館は、昭和6年に創業され、平成22年には登録有形文化財に指定された名旅館です。建築家の丹波英二による木造建築に飛騨の絶景を望める露天風呂、さらにはレトロなスナック「ムーンライト」など、これ以上の宿は見つからないのでは?と思えるほどに魅力的。
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一見夜の飲屋街にも見える空間は、実は「高山昭和館」の館内。オーナーが個人的に集めていたという貴重な品々を使い、昭和30年代のレトロな街並みが再現されています。各スペースごとにテーマが設けられていて、当時の生活を彷彿とさせる室内ではテレビに『仮面ライダー』が流れ、レコードショップには松田聖子やアグネスチャンのレコードが並び、ファミコンもプレイできる。このカオス感は、ガール女子は必ずや体験すべき!
時間:9:00〜18:00
電話:0577-33-7836
入館料:¥800(大人)、¥500(中学生・高校生)、¥300(4歳〜小学生)
http://takayama-showakan.com/
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飛騨の匠の技をベースに、北欧名作家具のライセンス生産やオリジナル家具の制作を行っている(株)キタニ。実際にストックホルムファニチャーフェアに出展した実績を持ち、北欧家具が何たるかを熟知している同社が、フィン・ユールの生誕100周年を記念して建設したのが「高山フィン・ユール邸」です。彼の自宅をそのまま再現した邸内には、美しい家具がズラリ。それにしても飛騨を訪れて、まさか北欧デザイン界の巨匠の家におじゃまできるとは! 世界でここでしかできない体験です。
時間:10:00〜12:00、13:00〜15:00
電話:0577-34-6395
入館料:¥3,000
http://www.fjc.kitani-g.co.jp/
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「コストリコ」は中心地からは少し離れることも手伝って、地元民しか知らない正真正銘のローカルスポット。お店に入ってカフェを抜けて奥に進むと、巨大なスケートランプが現れます。キッズたちの遊び場となっており、中にはプロライダーの姿も。飛騨高山に関する最新の情報をゲットしたいなら、もしかしたらここを訪れるのが一番いいのかも。スケーターは飛騨旅行の際にもデッキを忘れないように!
電話:0577-62-9534
時間:9:00〜22:00
飛騨の味を堪能。
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旅館やホテルの朝食も捨て難いですが、地元民に愛される喫茶店で食べるモーニングも格別。「ドン」は高山一古い喫茶店で、創業は昭和26年。60年以上同じドリップ式で淹れられているというコーヒーと一緒に、フレッシュフルーツと生クリームがたっぷりとはさまれたフルーツサンドをオーダーしました。純喫茶という表現がぴったりな店内は、つい長居してしまうはず。
時間:7:30〜22:00(火休)
電話:0577-32-0968
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牛肉と並ぶ飛騨高山名物として知られる高山ラーメンを求めて向かったのは、地元民に愛される「郷里」。鶏ガラベースのあっさりとした中華そばは、岐阜県のことを知り尽くした観光課の方のお墨付き。JR高山駅から徒歩2分というアクセスの良さもうれしい限り。
時間:10:30〜15:00
電話:0577-34-7987
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観光に疲れて甘味がほしくなったら、先に紹介した「下呂温泉合掌村」内にある萬古庵がおすすめ。岐阜が誇る清流で育った地元産の食材を使ったスイーツを、益田造りの古民家の中で味わえるお店。イチオシは、豆腐やよもぎなどを使った白玉とトマト(!)が丸々ひとつ添えられた萬古あんみつ。
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一番のお楽しみといえば、やっぱり飛騨牛。「せっかく飛騨まで来たのなら最上級のものが食べたい!」ということで、A-5ランクの牛肉のみを提供している「天狗総本店」へ。口に入れた瞬間に溶けるほどにやわらかい飛騨牛を、地ビールと一緒に昼間から味わう。これぞ最高の贅沢…。
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