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オカモトレイジと“ギャル”な友だち。#02 SUNNYBUNNY
オカモトレイジと“ギャル”な友だち。#02 SUNNYBUNNY

OKAMOTOREIJI meets gal.

オカモトレイジと“ギャル”な友だち。#02 SUNNYBUNNY

2023.08.07

これは、老若男女問わず幅広い交友関係を持つオカモトレイジが
強くアゲなギャルマインドを持つクリエイターとおしゃべりしていく連載企画。
どんなゲストが出てくるかは毎度予測不可能!
さまざまなカルチャーに対し偏見を持たず接してきた、彼のフラットな視点を通して
彼女(?)たちがなぜ輝いているのか、その所以を掘り下げていきます。
第2回目は神出鬼没なエイリアン系ギャルSUNNYBUNNY、通称サニバニとの禁断のセッション。
多くの謎に包まれる彼女の城におじゃまし、その生態系を紐解きつつ
レイジさんをサニバニにしちゃいました! どういう状況?

  • オカモトレイジ(OKAMOTO’S)
    OKAMOTO’Sのドラマーとしてメジャーシーンで活躍しながら、DJ、モデル、プロデューサーなど多岐に渡るソロ活動で注目を集める。ストリートシーンのキーパーソン的存在。

  • SUNNYBUNNY
    ときにはマンバギャル、ときにはエイリアンと、完全唯一無二のスタイルであらゆるパーティやストリートに現れる知るひとぞ知る存在。最近では「DAZED」でフィーチャーされるなど、海を超えて噂されている。

家に上がると、メイク仕上げ中のサニバニがお出迎えしてくれました。

まず前提として、そもそもおふたりが出会ったきっかけは?
サニバニ:なんかのパーティで、私が一方的にオカモトレイジさんだ〜! って無理矢理写真撮りに押しかけてって感じ? あとは「きゅんです」のパーティで何度かお会いしましたよね?

レイジ:“オカモトレイジさん”のことはなにで知ってたの? サニバニは俺がバンドやってることも知らないわけでしょ? 不思議だよね。

サニバニ:インスタでめっちゃ流れてくる人だ〜って。Manonちゃんとかの繋がりかな? 界隈近くないですか? 不思議なギャルだと思ってた!

レイジ:なんか知ってるアゲな存在ってこと? ギャルって言われるのがいちばんうれしいな。

サニバニ:それな? でもなんか、え、今日は…(笑)。

レイジ:この格好? オジのコスプレしてきたから! オジのコスプレできるギャルってやばくない?

サニバニ:やばいんだよね(爆笑)。

「サニバニにな〜れ✩」
今回は強烈な変身っぷりを楽しむために
“動画系クリエイターオジ”のコスプレで登場したレイジさん。

サニバニ:でも奥さんとか子供もいるのやばくない〜? みたいな。普段はどういう生活してるんですか?

レイジ:主軸としてるのはバンドだよ、ドラムがメインの仕事! あとDJもしてるけど夜中が多いから、それが昼職と夜職って感じ。

サニバニ:そういうことなのね、じゃあ私と同じってことね? 昼はエイリアンで夜はキャバクラみたいな。

レイジ:そういう感じ!

サニバニ:でも結婚ってさ、私は年齢的にも全然考えられないから、本当すごい。

レイジ:俺は25で結婚決めて、26では籍入れてたから、年齢で言ったらもうすぐじゃない?

サニバニ:早い! 多分私は結婚って一生しないんですけど…。

レイジ:え、いいじゃん! お母さんがこんなだったら毎日楽しいじゃん。

サニバニ:どういうこと!? それは死ぬ(笑)。

レイジ:子供は絶対いじめられないでしょ、まじなモンスターペアレントだよ。

一面をウィッグで埋め尽くされた壁。
サニバニ「今日何系にします?」

レイジ:サニバニはずっと東京に住んでるの?

サニバニ:8年前までパキスタンにいて、あ、私一応パキスタンのハーフなんですけど、小3から中3まで向こうにいたんですよ。

レイジ:え、そうだったの? それはまじで知らなかった。

サニバニ:で、なんでパキスタンに行ってたかというと、お父さんがパキスタン人でイスラム教なんですけど、宗教上で女の子は露出NGだったり、一般的にお酒も飲めなかったり、豚肉もダメとか、そう言うのを私に学んで欲しかったらしくて。それでひとりで向こうに送られたって感じ。

レイジ:へ〜! ひとりで行ったのはすごいね。

サニバニ:パキスタンって物価が安いからお手伝いさんに育てられて。で、そろそろ中3になるって頃に、向こうにいても危ないし、自分のやりたいことをできてない気がしたから出てきた。

レイジ:お父さんは厳しいの?あんなケツ出して踊ってる動画、そんなお父さんが見たら失神しちゃうじゃん。

サニバニ:いまはもう仲良いんですけど、そのときはお父さんが怖くてミニスカートも履けなかったくらい! 友達が着てるのを見ていいな〜って思ってたし、竹下通りに遊びにいったときにも、ロリータとかがまだいる時代で衝撃を受けて。

レイジ:ロリータとかいたよねー。

サニバニ:それな!? で、そのときにそういう格好をやりたい! って思ったの。もちろん最初は全然化け物でもなかったから、スカートを七部丈から短くしてちょっとずつ反抗してた。家を出るときは長いスカートを履いて、駅のトイレで着替えてたりとか。

レイジ:そんな過去もあるんだね。

サニバニ:で、実は一回お父さんに縁切られたことがあるの。最近はずっと地方に転勤してたから離れてたんだけど、あるときTikTokで私が踊り狂ってる動画とかキャバやってることもバレて。縁切るか、好きなことに生きるか、どっちか選べって言われたから、この道を選んで一回縁を切ったんですよ。

レイジ:えー!?

サニバニ:でも2年後くらいに、お父さんから涙目で「好きなことやりな」って言ってもらえて仲直りして、それがマジで最近… 3ヶ月前とかなんですけど。

レイジ:タイムリーだ! でもよかったね。

サニバニ:だからいまはまじでハッピー!

この日は2人で花嫁双子コーデをすることに。
サニバニ「花嫁の格好でエイリアン2人が外歩いてたら様子おかしくておもしろい?」
レイジ「うん、花嫁だったら街で暴れててもきっとみんな怒りにくいよ。なんかめでたいし!」

レイジ:そういえば、サニバニって、どうしてSUNNYBUNNYなの?

サニバニ:私、下の名前が“さな”っていうんですけど、パキスタンにいるときにサニーって呼ばれてて、あと私パキスタンだと前歯が大きかったらしくて、それをバニーって呼ばれてて、それからSUNNYBUNNYになったの。

レイジ:じゃあ小3からサニバニだったんだ? 親からもそう呼ばれてるの?

サニバニ:親からはさすがに“さな”って呼ばれてる(笑)。けど東京で急に“さな”って呼ばれたらまじで驚くよね。

レイジ:ていうか、ELLE TERESAのMVに出た? インスタで見たんだけど。

サニバニ:そうなんですよ! まだ公開されてないんですけど、めっちゃかわいいですよね、ELLEちゃん。
レイジ:ELLE TERESAは本当にかっこいいよな。オンリーファンズやってるのもかっこいい。

サニバニ:え、そうなんだ!

レイジ:マジで本物じゃんって思った。やばすぎだねって言ったら「サブスクライブしてね〜」って(笑)。

サニバニ:かわいい!! 私も一時期やろうかなって思ったけど、普段から無料でほぼ全部出してるから、わざわざ登録するかな? みたいな(笑)でもいつか自分も曲を出したいんですよね! 全然決まってないけど。

レイジ:いいね、みんな音楽やってて。

サニバニ:かわいいPV作りたいの!
レイジ:海外セレブを好きになったきっかけは? それはパキスタンにいる頃からなの?

サニバニ:なんかパリス・ヒルトンさんとか見てて、海外にこんなクレイジーなビッチたちがいるんだ〜 とか思うようになって。

レイジ:でも海外セレブが好きで、なんでモンスターになったの?

サニバニ:私、いまのファッションは海外セレブが好きで始めたとかっていうよりも、ただ派手なものが好きで、好きなものをいっぱいつけてたりしたら、だんだんちょっとずつ楽しくなって、やりたいことをできるようになったの。

レイジ:誰か影響受けた人とかはいないの?

サニバニ:インスパイアを受けたのはフィーカル・マターっていう人。モノクロのエイリアンって感じのビジュアルなんですけど、その人がすごい好きで。
レイジ:ちょいハゲ系だね。

サニバニ:そうなの。ハゲてるのが好きなの。どういう状況? って感じ。でも私はもうちょっとカラフルだしな〜? 完全にその人のまねをしてるわけじゃなくて、好きなものを集めてたら気づいたらこうなってたの。だから完全に真似してるひとりのアイコン的存在はいないのかな。原宿ファッションも好きだし、フィーカル・マターも好きだし、いろんな好きな人の最大公約数が自分になっていった。いまもまだ進化中! 一生進化し続けますみたいな、系統がわからないんですけど。
サニバニ:あ、ちょっとアイシャドウ塗りますね。ごめんなさい私、人にメイクするのは初めてでむずかしい!

レイジ:そうなんだ!

サニバニ:性格悪く聞こえちゃうかもですけど、女の子にメイクしたくなくて。自分のスタイルを奪われる気がしちゃって。基本どんな仕事でも受けたいけど、スタイリストさんとかメイクの仕事だけは断ってるんですよ。

レイジ:しなくていいんじゃない?

サニバニ:いまは自分のメイクは自分にしかしたくないっていうわがままなんですけど。

レイジ:うれしいな、そんな人がやってくれるのは。なんでオッケーだったの? 俺の完全プロデュースまでしてくれて。

サニバニ:レイジさんをおしゃれにするためにしてるっていうよりも、サニバニのコスプレをしてるって感覚だからかな? スタイリングとしてはやだけど、コスプレとしてだったらいいのかも! だとしたら、むしろならやりたいくらい。

レイジ:いつも夜のイベントに行くってなったら何時くらいからメイクとか準備してるの?

サニバニ:スタイリングの時間も入れて5時間準備にかかるとして、21:00に家をでるときは夕方の16:00くらいからかな?

完全にサニバニへと化したレイジさん! いざ街へ。

レイジ:サニバニの夢ってなんなの?

サニバニ:有名人になりたいし、ガチでセレブになりたい!

レイジ:なんで金持ちになりたいの?

サニバニ:金は手段じゃないですか? 私欲が強いんですけど、例えばファッションアイコンになって、ハリウッドにこういうプールがある理想の家を建てたいとか、でもその家を拠点にしながら海外を飛び回っていろんな景色を見たいとか。そういった欲を叶えるためにはお金がかかるから。

レイジ:選択肢が多ければ多いほどいいってことね。

サニバニ:でも逆に、あなたがこのサニバニの格好をやめたらいま1億円あげますって言われても、それはしない!

レイジ:お金持ちってどうやってなれるんだろうね。

サニバニ:それなぁ資産運用とかですかね〜!ちょっと本買ったりたまにYouTube見て勉強してるんで、いつかちゃんと投資とかやってみようかなって思ってます。とにかく自分がしたいことを我慢したり制限したくないから、そのためにお金が欲しい。お金が好きなわけじゃなくて必要だから。お母さんにも大きな家を買ってあげたいし、周りの人も幸せにしたいの。

完成後は街へ繰り出してサニバニ姿をお披露目! そして始まった撮影タイム。

またたく間に街の人気者になる2人。
レイジさんのフォロワーと名乗る方々にも遭遇し、ちゃんと身バレもしててなんか良かった。