リーボック クラシックとあいみょん。青春まっただ中!
Youth now.
リーボック クラシックとあいみょん。青春まっただ中!
2018.10.13
東京で活躍するさまざまなアーティストと数多くコラボレーションを手がけてきた
〈リーボック クラシック(Reebok CLASSIC)〉が次に選んだお相手は、話題のシンガーあいみょん!
新曲『GOOD NIGHT BABY』のMVでは90年代の復刻コレクションを着用し、
誰もが一度は経験するであろう淡い青春時代が鮮明に描かれています。
同世代から圧倒的な支持を集める、あいみょんが思う“青春”とは?
Photo_Tatsuro Shimizu
Styling_Masataka Hattori
Hair&Make-up_Kanto Hitomi
あいみょんは“青春”が最大のテーマ。
- ー今回〈リーボック クラシック〉とのコラボレーションプロジェクトで、新曲『GOOD NIGHT BABY』のMVが新たに公開されます。改めてこの曲について教えてください。
- あいみょん:もどかしい男女の関係を描いていています。キスをしようと思えばすぐできるし、抱きしめようとしたらすぐできる距離にいる人なんだけど、それを後回しにしちゃうような…。楽しみを後回しにすることの楽しさを描いています。そういう青春っぽいもどかしさです。
- ーそのもどかしい体験というのは、実体験ですか?
- あいみょん:うーん…。でも、ああいう恋愛チックな曲って自分のなかでは実体験じゃないような感覚で書いてしまっているのかも。と言いつつ、実際に出来上がったものを聴いてみると「ああ、そういうときもあったな」って思うんですけどね。「うん、青春やな」とかしみじみ。私の楽曲制作のなかでは、“青春”が大きなテーマなんです。特に今回の〈リーボック クラシック〉のアイテムを普段から身につけているような子たちは、共感してくれるんじゃないかな。
- ーMVも、この取材日の3日前かに撮影を終えたばかりだそうですね。撮影はいかがでしたか?
- あいみょん:スケールが大きくてすごかったです。これまでの作品はロケが多かったんですけど、今作は初めてぶっ通しでスタジオに籠って撮影しました。白の世界、青の世界、黒の世界と3つの世界をコンセプトにしたので、同じ室内にいながらも3つの別世界を行き来しているようで不思議な感覚でした。
- ー実際に〈リーボック クラシック〉のLFトラックトップと「DAYTONA DMX」を着用した感想を教えてください。
- あいみょん:スニーカーは長時間履いても全く疲れなかったです! 私の場合は楽器とかが重たいから、普段からスニーカーばっかり履いています。せっかちなのもあって、すぐ走っちゃうしヒールだととにかく危なくて。足をくじかない為にも履いてます。
- ー今回のアイテムがどちらもかつては90年代にブームとなったモデルを現代版に復刻しているもので、いまの時代のムードもそうじゃないですか? 音楽にしてもファッションにしても。例えば、90年代のアーティストやカルチャーで、あいみょんさん自身にも影響を与えたものってありますか?
- あいみょん:ほとんどです。常にひと世代前のファッションや音楽が好きなので。それこそ、フリッパーズ・ギター、小沢健二さん、カジヒデキさんにはもう影響されまくりでした。あと、自分が生まれる前の昭和歌謡とかも! でも、いいことですよね。古いものがただ戻ってきたわけじゃないんですよ。そこからさらにおもしろく、かわいくして世に放ってるわけだから魅力的なんですよね。いまレコードやカセットを買う若い子が多くなってきているし、ガジェットは新しくておしゃれなものが次々と出てきているのがいい流れだと思います。
ツイッターの下書きって便利だと思うんです。
- ー地上波の音楽番組に数多く出演し、ドラマ主題歌にも抜擢されるなど、この1年で一気にスターダムを駆け上がられたなという印象があって。ご自身の実感として、あいみょんさんから見えるファン像について教えてください。
- あいみょん:まず、この1年くらいは応援してくれるファンの方が目に見えて増えている時期だったので、ただただありがたかったです。音源をつくることはできても、それを広げるのは聴いてくれてる子たちなんだと思うから。やっぱり、同世代の10〜20代前半の女の子のファンが圧倒的に多いので、すごくかわいらしく思えます。なんかSNSとかのリアクションをひとつとってみてもおもしろいんです。例えばこの〈リーボック クラシック〉のスニーカーなんて、たぶんマネする子が出てくると思うんですよ! それがなんか愛おしくて。
- ーへえ!
- あいみょん:SNSとかに私服を載せると、同じアイテムを手に入れてるファンの子が同じように身につけた写真に私をタグ付けして載せるんです。そんなことがよくあります! そういう私も、10代の頃はファッションが好きで、好きなモデルの髪型や服装をマネすることもあったので、今度は自分がリードする番だと思うと感慨深いです。
- ーまさに新世代を引っ張っていく存在になったということで。
- あいみょん:不思議な感覚ですけどね。時間があると、ついついインスタグラムのタグ付けとか見ちゃうんですけど、ファンのリアクションがそこで測れたりもしておもしろくて。似顔絵やファンアートを載せてくれるポストを見つけては、「似てへんやん! 」とか言って笑ったり、ほっこりしています。ありがたい存在ですね。
- ーあいみょんさんくらいの人気ぶりだとタグ付けされる件数が多すぎてチェックしきれないかと思いますが。
- あいみょん:でも、見てます! ええ? でも、みんな見てるもんじゃないんですか? 見てると思うけど…!
- ーインスタグラムをメインで使っています?
- あいみょん:いや。ツイッターじゃないですか? 音楽をやってる人はこっちの方をメインにしてる人が多いと思います。やっぱ、写真よりも言葉を扱う人種なので。
- ーなるほど。リリックを溜めるメモの代わりに使ったりも?
- あいみょん:それこそ、下書きという機能はすごく便利だなと思うんです。私、めっちゃ溜まってるんですよ。そんなこと聞くのかっておかしがられるかもしれませんが、よく小説家や芸人さんにお会いするとき、決まって「ツイッターの下書き、溜まってますか?」って聞くんです(笑)。やっぱり言葉を職業にしてる方に共通してると思うんですけど、ぱって思ったことをその場の勢いで文章にしてしまうときがあって、でもそれをいざ投稿するかの寸前で一回我に返る瞬間があるんです。なんというか、言葉はいっぱい出てくるんですけど「これは載せたらアカン」とかブレーキをかけてしまって。だから、同じことを考えていそうだなと思って、小説家や芸人さんに声をかけると「え? なんでわかるんですか? 」なんて言われたり。
- ー下書きが溜まってるかを人に聞く発想はなかったです。なんて書いてあるのか、見せてもらいました?
- あいみょん:それが、結構いいこと書いてあるんですよ。言いたくても言えないことというか。SNSの新しい楽しみ方を発見できましたね。でも、入り込みすぎると怖いからそこは気をつけてます。
- ーそれこそ次のMVが公開されたら、またファンの子たちのSNSによって広く拡散されそうですね。
- あいみょん:楽しみです! やっぱり音源を聴いてくれるのはうれしいんですけど、MVからCDのジャケット、何から何まで手を抜かずにこだわって作ってるものなので、音源だけじゃなくて“あいみょんのものづくり”そのものにも注目してほしいんです。全部を無駄にしたくないので。そういう意味で、今回のMVは関わったスタッフ全員が一丸となって朝から晩までかかって作り上げたものなので、ひとりでも多くの人の目に留まってほしいです。
- ーちなみに、MVで印象的なシーンはありました?
- あいみょん:アイスクリームを9個も食べたところです。1日に9個なんて…自己新記録ですよ。あと、アイスクリームを初めて手に塗るということをしました(笑)。そこがいちばん見所じゃないでしょうか?
- ー前々作のアートワークでもアイスクリームを使った演出が印象的でしたが…。
- あいみょん:確かに! なんか、私って謎に食べ物と絡められがちというか…なんなんでしょう。でも、生々しくっていいですよね。生モノというか、簡単に形が変化するものじゃないですか。もちろん“もったいない精神”がベースにある日本人だからこそ、食べ物を無駄にしないようにしようという意識はありますし、ものすごくそこは気をつけています。だからこそ、いかにしてアートとして引き込むのか考えることも楽しいんですよね。
- ーさっき“あいみょんのものづくり”の話になりましたが、ツアーグッズも自身で手がけているんですよね?
- あいみょん:はい!グッズでも使っているロゴのイラストはアーティストのとんだ林蘭さんに描いてもらってます。CDのジャケ写とかもすべて彼女にディレクションしてもらっていて。同世代のファンが多いので、自分も含めて買ってうれしいものを、というのを念頭に置いてます。なんか、せっかくグッズを作るならただのファッションとして消費されたくないんですよね。アーティストのライブグッズなのに、アパレルブランドのアイテムという感覚で使われるのはダメな気がしていて。なので、グッズに必ず自分の名前を入れるとか、ロゴは入れるとか、ぱっと見て私のグッズだとわかるようにしています。
- ーもともと、とんだ林蘭さんとはどのように知り合ったんですか?
- あいみょん:私の担当ディレクターが引き合わせてくれたという感じです。とんださんの古くからの知り合いだったみたいで、「あいみょんと合うと思うんだけど」と言われて会ってみたのが最初です。お互いのファン層が近いというのと、私自身がとんださんのあの掴めない感じの世界観が大好きだったので、もう一緒にできるのが光栄でした。
いま、青春時代まっただ中です!
- ーさっき“青春”がテーマだと言ってましたが、ご自身の青春時代についても教えてください。
- あいみょん:なんか、青春時代って捉え方次第ではいつまでも青春時代じゃないですか。なので、正確にいつが青春時代だったのかを知れるのは自分の死ぬ間際だけなのかな…? でも、現段階までの自分を俯瞰してみるなら…いまなんじゃないかな? うん。いまですね! こうやって好きなものに取り組ませていただいていますし、普通じゃあり得ないことをやらせてもらっていると思っているので。
- ー世間一般的なイメージだと学生時代だと思いますが、その当時から音楽にはハマっていたんですか?
- あいみょん:いや、そんなこともないんです。全然、音楽が生活の真ん中にあるような生き方ではありませんでした。むしろ、バイトばっかりしてたくらいで。もちろん、そういう世間的な“青春”を体験してきたつもりなんですけどね。
- ーあいみょんさんにとっての“青春”とは、どんなことを意味します?
- あいみょん:青春=興奮ですね。何かに興奮している状態だと思います。例えば、学生時代に先生にいたずらをすることも興奮だし、スリリングと興奮が直結しているような気がしています。音楽活動をしているのも言ってしまえばスリリングなことでもありますし。表現をするということは、なんでもやっていいってもんじゃなくて「これはアカン」を線引くことでもあるので、その表裏一体とした部分と向き合い、そこに興奮する。これこそが青春。それを踏まえて私の人生を俯瞰してみたときに、何にいちばん興奮していたかというと、やっぱり音楽だと思いました。
- ーつまり、あいみょんは青春まっただ中ということで。
- あいみょん:はい! まっただ中(笑)。
INFORMATION
あいみょん
www.aimyong.net