



より一層エモーショナルに。
今年の3月に、パリで初となるコレクションの発表をプレゼンテーション形式で行い、凱旋後には、これまた初となるランウェイショーをAmazon Fashionが主催する“AT TOKYO”にて披露したりと、更なるネクストステージへと突き進む〈マメ(Mame Kurogouchi)〉。これらは次の秋冬シーズンのお話なのでまたの機会にするとして、現在デリバリー中の春夏コレクションも相変わらずの完成度! 刺繍やレース編み、フリンジといった、服を情緒豊かにするディテールは引き続きですが、シーズンテーマにもなっているアメリカの写真家William Egglestonの作風が何気ない日常を切り取ったものなだけに、今季はよりデザイナーのパーソナルな目線が感じられる仕上がりに。洗った野菜を吊るす縄をモチーフにしたニットや、カーテンを思わせるシアー感のある素材使いはその最たる例。また、ダークトーンやペールトーンが中心だったこれまでのカラーパレットに、今季はレッドやブルーといった強いカラーが追加されたのも、〈マメ〉の新たな一面が見れたようでなんだかうれしい。