GEEK girl meets PUMA.
ギークなパレルモガールたち! Vol.3
〈PUMA(プーマ)〉の名作スニーカーである「パレルモ」から、
ヴィンテージ加工を施した「パレルモ ヴィンテージ」と、
ソールを少し厚めにアレンジした「パレルモ モーダ ヴィンテージ」が新たに登場。
そんな「パレルモ」が似合う “ギーク”な女性たちをフィーチャーする連載企画。
最終回となる第3回目は、6名のギークガールにフォーカスし、
彼女たちの好きなものへのこだわりと「パレルモ」についてお話を伺いました。
Photo_Kento Mori
Styling_So Matsukawa(Karin)
Hair_Miho Emori
Make-up_Chihiro yamada
Model_REIA、Sakiko Fujii、Kae Nakamura、Mariko Fujiki、AYANO、Karin
GEEK girl 07
REIA / HANDMADE GEEK
思い思いの自己表現ができるのが魅力。
- ーInstagramに投稿されているパッチワークなどの作品がとってもかわいいなと思って見ていました! そういったものを作り始めたきっかけを教えてください。
- ありがとうございます。以前〈KAPITAL(キャピタル)〉という岡山発のデニムブランドで働いていたことがあるのですが、そこのスタッフの方がものづくりが好きな方が多くて。自分で一から作っていたり、リメイクしている方がたくさんいらっしゃったので、それに触発されてやってみたい! と思ったのがきっかけですね。
- ーなるほど。始めたときは誰かに習ったりとか?
- いえ、完全に自己流です(笑)。いろんな色だったり素材だったりを組み合わせるのが好きなので、はじめはデニムにパッチをつけたり、自分で裾上げをしてみたりすることからはじめました。最近は布を繋ぎ合わせてクッションカバーにしたりニット帽を作ったり、どんどん幅が広がってきています。
- ーインスピレーション源にしているものなどはありますか?
- あまりそういったものは無くて、だいたい思いつきで作り始めてます。手を動かしているうちにアイデアが湧いてくるタイプなので、作りつつ想像しつつ……という感じですね。ただその中で、インターネットだったりふと目についたものから色合わせなどのイメージを引っ張ってくることは多いですね。
- ー自分でものづくりをすることに関して、どんな魅力を感じますか?
- 自分が思っていることとかアイデアを表現できることですかね。作品を作るときに軸にしていることはもちろんあるのですが、やっぱり作っているうちにいろんなアイデアが出てきたりするので、作品によって違いが出てきて、それを見るのもおもしろいです。あとは、自分の成長過程が知れる!
- ー最後に、「パレルモ ヴィンテージ」を履いてみた感想を聞かせてください。
- カラーリングが絶妙でかわいいなと思いました! 紫って暗いイメージがあったのですが、このカラーは明るい印象があってすごくお気に入りです。あとはとにかく軽くて履きやすい。旅行にもう一足持っていきたい、みたいなときにぴったりだなと思います。
REIA
@reia_hemming
モデル。雑誌や広告を中心に活躍。本業の傍ら、大親友のモデル・nanamiとともにタイティー屋さん「Pitch」を運営し、さまざまなイベントやポップアップストアに出店するなど、精力的に活動中。
GEEK girl 08
Sakiko Fujii / HELLO! PROJECT GEEK
幼少期の漠然とした憧れから、刺激をもらえる存在に。
- ー藤井さんといえばハロプロ、というくらいオタクのイメージが強いのですが、まずはそのオタク歴からお伺いしたいなと。
- もともとモーニング娘。が好きで、ハマり出したのは後藤真希さんや安倍なつみさんがいた初期の頃から。ミーハー気質なところもあったのですが(笑)、当時、衣装もメイクもダンスも歌もとにかく全てが憧れの存在でした。それから、田中れいなさんや道重さゆみさん時代の6期までずっとハマり続けていたのですが、そのあと少し他のアーティストにもハマったり浮気してしまって。数年後に高橋愛さんとお友達になってから、それまでの穴を埋めるようにまた夢中になりました。
- ーデビュー時からなんですね! ちなみに、推しのメンバーなどはいらっしゃるんですか?
- すごく難しいんですが、強いて挙げるなら鞘師里保さん。不思議なのが、リアルタイムで追いかけられていなかった期間のメンバーなんですよね。この子はとにかくパフォーマンスのレベルが高くて、そこに惹かれました。あとは、今回着用した〈マンガート ビームス〉とモーニング娘。のコラボTに描かれている石田亜佑美さん。この子はまだ在籍しているのですが、鞘師さん同様ダンスのレベルが高く、2人の見せ場がある楽曲が大好きです。
- ーなるほど。では比較的ダンスやライブなどのパフォーマンス面がお好きなんですか?
- そうですね。それこそ最初はただかわいいと思う対象、みたいなところはありましたが、近年ダンスパフォーマンスが評価されているのもありますし。彼女たち、本当にストイックなんですよ。以前「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に出演したときも、ステージの暑さに備えて暖房を効かせた部屋で練習したり、本番は50分の持ち時間で、MCを極力少なくして、真夏の炎天下のステージでほぼノンストップでパフォーマンスしたりとか……。本当にプロ集団だなって思いますし、頑張っている姿にエネルギーをもらっています。日々の活力です。
- ーご自身でもユニット「GOKI-GENs」を組まれていたり、本当に“アイドル漬け”だなというイメージがあります。
- もうハロプロがベースの生活になっていて、オフの日は本人たちの現場に入るし、「GOKI-GENs」の日は自分も出演するしの日々です(笑)。特に自己管理に気を遣うようになりました。喉のケアだったり皮膚科に通うようになったり、まさか自分がボイトレに通ったりするとは思ってなかったです。生活習慣がガラッと変わって、意識が高まりましたね。あと、本番の衣装は自前なので、〈BEAMS(ビームス)〉をはじめとするアイテムを身につけて、ステージファッションも楽しんでいます。〈BEAMS(ビームス)〉のことを知るきっかけになってくれたらいいなとも思っています。
- ー撮影時も〈PUMA〉のスニーカーを履いてきていただきましたが、「パレルモ モーダ ヴィンテージ」はいかがでしたか?
- アイドルっぽくいろいろな動きやポージングをさせていただいたんですが、ぽってりとした見た目に似合わずすごく動きやすかったです! 私が履いたビビッドな赤は派手好きとしてはすごくかわいいなと思いましたし、今回のような真っ白なスタイリングに、アクセントとして取り入れるのもいいなと思います。
藤井早希子
@yuzusakko
〈BEAMS〉プレスを経て、現在はBtoB案件を担うビジネスプロデュース部に在籍。元モーニング娘。の高橋愛さんを中心としたダンス&ボーカルユニット「GOKI-GENs」として、イベントやフェス、YouTubeなどで活動している。
GEEK girl 09
Kae Nakamura / POTTERY GEEK
未知の焼き上がりにワクワクしています。
- ーもともとファッション業界にもいらっしゃったと思うのですが、そこから陶芸の道に進んだのはなぜですか?
- 私、今までいろんな仕事を転々としていたんですよね。地元・愛知で服飾の高校に通ったあと、上京してグラフィックデザインの専門学校に行って……。卒業後はデザイナーアシスタントをしたりフリーでグラフィックデザインをしたり、カフェやホテルの広報業務をしたりといろいろなことを経験して、東京でやりたいことはもうやり尽くしたなと思い、上京してから9年くらい経ったときに実家に帰りました。それから、もう好きなことをしよう! と思い立ち、食器や陶芸に興味があったので、実家からほど近い焼き物で有名な常滑市の作家さんの元へ習いに行きました。
- ーなるほど。心機一転、新しい挑戦というわけですね。
- はい、全く経験がなかったので0ベースで。教えていただいていた方が結構ご年配でなかなか厳しかったのですが、みっちり朝から晩まで週5で通い、3〜4ヶ月くらい経って、その方の元を卒業して、スローペースですがオンラインで販売するようになりました。
- ー陶芸のどんなところに魅力を感じますか?
- やっぱり1点1点違ったものが生まれるところですかね。素材が同じでも、窯が違ったり焼き加減が違ったりすると別の仕上がりになりますし、こんなに時間をかけて絵付けしたのに消えてる! みたいなことも(笑)。焼き上がりまでどんなものができあがるか分からないというのが本当におもしろいです。
- ー中村さんの作品は、有刺鉄線などダークなモチーフが印象的だなと。
- ほとんど無意識なのですが、そういうハードなモチーフがずっと好きなんですよね。以前の職場でも、Tシャツやスウェットに毒々しいグラフィックを描かせていただいたりしていて。陶器で自分の作品を作るときもそれを活かしたいと思ったのと、和食器にこのデザインはなかなか見ないなっていうギャップを生み出したくて、有刺鉄線や虫の絵を多く取り入れています。
- ー「パレルモ モーダ ヴィンテージ」を履いた感想をお聞かせください。
- 一見クラシックなローテクに見えて、シュータンが2枚重ねになっていたり、小ワザが効いているのがおもしろいなと。あとはヴィンテージのムードも感じられるので、今回合わせたデニムのセットアップにもすごくマッチするなと思いました。
中村かえ
@kae__nakamura
陶芸家。愛知県在住。ストリートブランド〈TENBOX(テンボックス)〉での勤務経験もあるなど、ファッションやアートへの造詣も深い。他にはない毒々しいモチーフの作品が特徴。
GEEK girl 10
Mariko Fujiki / RECORD GEEK
集めるからこそ愛着も湧く。
- ーレコードショップで働きつつDJとしても活躍されていますが、音楽に触れたきっかけは?
- 小さい頃からピアノやクラリネット、ベースなど楽器をたくさん習っていたこともあるのですが、一番は土地柄ですかね。出身が湘南の方なので、ヒップホップやレゲエのカルチャーが根付いていて、周りに影響されたというのが大きいです。
- ー好きなジャンルはありますか?
- ジャンルっていう境界線を引かずにいいものはいいというスタンスで音楽との出会いを楽しみたいので、あまりそこにこだわらずオールジャンルですね。ジャズ、ロック、ハウス、テクノ、ソウル、ファンク…….全部かけます(笑)。最近はソウルやフォークといったメロウサイドの盤を集めがちです。
- ーわざわざレコードで、というところのこだわりを教えてください。
- やっぱり今ってサブスクやクラウド上で音楽が消費されていくイメージがあるんですけど、モノとして手元にあると、大事にしたりとか思い入れも残っていく部分が好きですね。あとはバージョン違いやオリジナル版、再販などで聴き比べもできるし、針やオーディオを変えたりするだけで音に違いが出るので、フィジカルでいろんな楽しみ方があるのがとてもいいなと思っています。
- ーレコードはどれくらいお持ちなんですか?
- 手放したりしたものもありますが、だいたい3,000〜4,000枚くらいですかね。私、けっこう収集癖があって、ハマると集め続けちゃうんですよね。今も毎月何十枚と買っているので、増え続けています(笑)。それこそレコ屋で働いているので、聴いてみてピンときたものはすぐに買っちゃいますね。年代もバラバラで、現行の新譜から1960年代の古いものまで、幅広く持っています。
- ー最後に、「パレルモ ヴィンテージ」を履いてみた感想をお聞かせください。
- ヴィンテージ感がすごくかわいいです! 私自身、普段から古着を着ることが多いのですが、すごく合わせやすそうだなと思いました。テクニカルなスニーカーがたくさん出ているなかで、このクラシックなスタイルはすごく刺さりますね。
藤木麻里子
@lilyyyill
DJ。都内のクラブイベントを中心に活動するほか、地元である湘南や地方でも活躍している。幡ヶ谷のヴィンテージレコードショップ「ELLA RECORDS」でもスタッフとして勤務している。
GEEK girl 11
AYANO / TUFTING GEEK
2.5次元のネバーランドを作りたい!
- ーワークショップがそこかしこで開かれたり、タフティングは人気が高まっていますよね。AYANOさんが始めたきっかけはなんですか?
- コロナ禍です。ずっと家に篭っていたし何か始めたいなと思ったタイミングで、たまたまSNSで海外の方が作っている動画を観て興味が湧いたんです。ものづくりが好きだったのもあり、自分で木枠やキャンバスを買って組み立てて。海外の方の動画を観ながら、完全に独学で始めました。
- ーいきなりご自宅、しかも独学で! すごい行動力ですね。
- ほんとですよね(笑)。毛糸とかも安く買うために直接中国の工場に問い合わせたりとか。でもそれが大量に届いて足の踏み場が無くなったり、キャンバスを貼るときにやり方を間違えて手が傷だらけになったり、失敗もたくさんしました。オーダー制ですが販売もしたり、知り合いのポップアップに出店させていただいたりもしていましたね。いまは引っ越してキャンバスを解体してしまったので、小休止中なんですが……。
- ーこんなに大きいものを作るとなると、けっこう体力もいるのでは?
- そうですね、力加減が重要で、きちんとキャンバスを押しながら体重を乗せてやらないと糸が跳ね返ったり、針が抜けてしまったりするんです。かなり筋肉痛になるし、いい運動だと思いますよ(笑)。
- ーAYANOさんの作るラグは、キャッチーな世界観が印象的。どういったイメージで制作されているんですか?
- 私はデザインより色選びから入りますね。使いたい毛糸を並べて、この組み合わせがかわいいなとか、この色だったらこのモチーフがいいなとか。あとは、ラグに限らずものづくりにおいて「2.5次元のネバーランド」というテーマを掲げていて。私が制作するときはだいたい現実逃避をしたいときなので、空想だったり無いものを想像しながら作っているんですよね。「2.5次元」なので日常から離れすぎているわけではないけれど、ちょっとした不思議な世界観を狙っています。
- ー「パレルモ モーダ ヴィンテージ」のカラーリングもAYANOさんの世界観にあっているような気がします。履いてみていかがでしたか?
- たしかに、この鮮やかなブルーはすごく好みです。ラバーソールなので重いのかなと思ったのですが、意外にも軽くて履きやすかったですね。ローテクのスニーカーは足の裏が疲れるイメージでしたが、これならストレスなく作業もできそう!
AYANO
@ayanon0531
モデル。広告や雑誌、ショーなどで活躍する傍ら、タフティングやグラフィックデザイン、セラミックの花瓶などさまざまなものづくりをするアーティストとしての一面も持つ。
GEEK girl 12
Karin / COLLAGE GEEK
シュールでちぐはぐな世界観を大事に。
- ーコラージュアーティストとして、着々と活躍の幅を広げている花梨さん。コラージュを始めたきっかけは?
- 昔からファッション誌が好きでスクラップ帳をよく作っていたのですが、大きなきっかけは高校のときに通っていた美大の予備校ですね。夏に「どんな手法でもいいので、単行本を埋めてきてください」という課題が出て。そのときにとにかくいろんなものを切り貼りして、180ページくらいを埋めたんですよ。それが先生に評価されて、自信をつけていろんな作品を作るようになりました。
- ー仕事につながったのはいつから?
- そもそも作品はどこにも公表していなくて。コロナ禍のタイミングでインスタに載せるようになったのですが、3〜4ヶ月経った頃から少しずつお仕事として依頼が来るようになりました。コロナが落ち着いた2022年頃には初めて展示もして、それからいろんな方に認知していただけるようになりましたね。
- ー作品を作る際に、イメージソースにしているものはありますか?
- SF小説が大好きで、そこからインスピレーションを受けています。特に好きなのは安部公房。話の全体もそうですが、特にひとつひとつのフレーズにインパクトがあるんですよね。そういった奇想天外なフレーズやシーンを切り取って、自分の作品として派生させていく感じです。
- ーたしかに花梨さんの作品はシュールなイメージがあるので、SF小説というのは腑に落ちます。
- シュール、というところで言うと、シュルレアリスムの時代も好きなので、そこから影響を受けているのもありますね。好きな画家はルネ・マグリット。あとはアンリ・マティスも好きで、色使いは参考にしています。とにかくシュールに、普通にならないように、あえて辻褄が合わないようにしているのが制作する上でのこだわりです。
- ー最後に、「パレルモ ヴィンテージ」を履いてみていかがでしたか?
- 個人的にローカットのスニーカーが好きなので、すごく好みでした! ソックスとのバランスも取りやすいですし、カラーの発色もいいのですごく合わせやすそうだなと思いました。
モデル、コラージュアーティスト。雑誌や広告などでモデルとして活動する傍ら、コラージュを用いてファッション誌やアーティストアートワークも手がける。
兄妹誌フイナムの特集記事はこちら。
INFORMATION