ポジティブ メッセージと名乗るブランドについて知りたい。
Healthy and High #5
ポジティブ メッセージと名乗るブランドについて知りたい。
2022.04.07
オーストラリアのブランド〈パム(P.A.M.)〉から最近誕生した
〈ポジティブ メッセージ(A Positive Message)〉。
社会や環境に配慮した服づくりを目指していて、ブランド名もなんだかハッピー。
エコを意識しながら新しいファッションを楽しんでいるその姿勢が
まさに「ヘルシー&ハイ」のマインドぴったりじゃないか! と
気分高々にメールインタビューを投げました。
答えを読むと、だからポジティブに生きられるんだなぁとしみじみ…。
表現が変化してもブランドの方向性は一貫していた。
- ー〈パム(P.A.M.)〉は誕生して20年以上経過しましたが、スタート時といまとではご自身の知識、周りの反応、環境そのものが変化してきたと思います。実際にどんな変化があったか教えてください。
- 〈パム〉はこれまで、視点を変えてれば見えてくる側面や可能性、なにか少しでも前向きになれること、生きる理由などについて考えて発信してきました。ブランドが誕生して今日までの約20年間、やってる内容こそ変化してきましたが、このマインドは一貫してあったと思っています。それって私たちの体内の細胞が7年単位でまるっと新しいものに生まれ変わる感じと似ていますよね。〈パム〉がブランドスタート時とは違った形で今日まで存在していることがうれしいです。
- ーなるほど! たしかに、細胞がどんなに新しく生まれ変わったとしても、私自身は変わらず生きているわけですしね。
- そう考えると、当時は環境問題より企業的でお堅いファッション業界でどうやったら独立性や新鮮さを加えられるかにフォーカスしてました。けどいまは環境問題について無反応だったり発信しないことは無責任かもなとすら思えてきて。そんなムードの変化もあってコロナ禍で〈ポジティブ メッセージ〉はスタートすることになったんです。
もっとフレキシブルに世のなかと向き合ってもいい。
- ーファッション好きの人がSDGsに取り組むことでぶち当たる矛盾についてどのようにお考えですか? 例えば、新しい服は気になるけど環境についてもケアしたい…この考え方って矛盾してる? というような。どうやったらどちらも達成できるものなのでしょう?
- 新しい表現を追求することと、環境についてケアすることは両立できると思いたいですね。世界はもっと複雑さに対応できるマインドが必要なんじゃないでしょうか。もっと極端になってもいいし、ニュアンス的になってもいい。そういう意識さえあればなんでもクリエイトできる。情報で溢れるこの時代、そんなうまくやり抜くことができる問題なんてないってことに気づきました。だからどちらも達成したいなら、勇気を出して思い切って取り組むしかない。
- ー私たちのようにファッションやカルチャーが好きな人が環境について取り組むとき、どんなことから始めたらいいですか?
- リサイクルな素材を使っているブランドを知ることですね。生産側に「もっと環境に配慮したものづくりをすべきだ!」と私たちからプレッシャーをかけていけば、より多くの人が環境問題について触れる機会も増えて理解が深まり、そういうエコなものを多くの人の手に届けることができると思っています。
- ーオーストラリアではいまどんなエコな活動が行われていますか?
- まずどの国にも言えることですが、気候変動についてなにかアクションを起こしたいと思っている人がこれだけ多いのに、政府の動きは鈍くてリーダーシップを示さないですよね。オーストラリアの状況としては、そもそも地球がなくなってしまうのであれば経済がどうとか言っていられないことに気づいたのか大企業がそんな政府よりは気候変動に向き合う努力をしていると思います。だけどそういう声明レベルじゃなくてもっと本質的に環境をどう保護していくか取り組んでいく必要があると感じています。もうすぐ選挙があるので、ちゃんとアクションを起こしている候補者に投票してほしいなと思っています。
いまこそ人間でよかった、私でよかったと思ってほしい。
- ー〈ポジティブ メッセージ〉から伝えたいメッセージは?
- 〈ポジティブ メッセージ〉は英語名では“A Positive Message”と表記し、私たちはそれを短縮させて“A+”と呼んでいます。情報が錯綜してパンクしそうだったコロナ禍中にスタートさせたわけですが、そういうニュースや世界情勢、パンデミックから切り離して私たち自身にフォーカスさせたかったんです。もっと自分自身を肯定できるように。
- ー毎日をポジティブに過ごすための秘訣はありますか?
- 最近だと音楽を楽しむことで気分よく毎日過ごせている気がします。没入感があるし、ちょっとしたトリップ感覚もあります。
- ーコロナ以後で生活が一変したと思いますが、海外へ自由に行けなくなったとか、大きなライヴにしばらく行けなかったとか、ネガティブな変化だけじゃなくて何かポジティブな変化はあったりしましたか?
- 自然な場所へ行くようになったし、より健康的に身体を動かすようにもなりました。料理をすることも増えたし、旅行にあまり行かなくなりました。こんな感じでコロナ期間中はいままで過ごしてきた環境で多くの時間を費やして、自分の周りの世界とより繋がりをもつことができたなって思っています。
- ー最後に一問、こんな世のなかですがどうやったらポジティブに生きられるか教えてください!
- どんなときでも喜びやいいなと思ったものを探して、積み重ねていきましょう!