相川茉穂のおじゃマンボ！
Sea New York 編

 vol.23 Sea New York 

2006年にニューヨークで誕生したレディースファッションブランド。幼なじみのモニカ・パオリーニとショーン・モナハンが手がけ、レースや刺繍、ニットといったクラフト感のあるディテールをクリーンで都会的なシルエットに落とし込んだ服づくりを続けている。今回ピックアップしたのは、リゾートコレクションと26SSコレクション。軽やかな素材や動きのあるシルエットに加え、26SSではヴィンテージの刺繍サンプラーに着想したモチーフ使いが印象的。日常に取り入れやすい実用性と、〈Sea New York〉らしい手仕事感が共存するラインナップです。

MORNING
朝の光に似合う、やさしいフェミニンさ。

1日の始まりに、と手が伸びたのはこちらのドレス。繊細な刺繍が施された爽やかなブルーが印象的で、「シワとか気にしなくてよさそう！」と、見た目よりずっと気負わず着られる一着。コットン素材で肌あたりもよく、朝からさらっと着たくなるのも納得です。

ちなみにシルエットはこんな感じ！ キャップスリーブにミディ丈のバランスで、甘さはありつつも落ち着いた印象です。

ミディドレス ¥113,300

もうひとつは、花柄の刺繍とレースがアクセントになったブラウス。フレアな袖でロマンチックなムードがありつつ、ボトムにはまたまた爽やかブルーのカプリパンツを合わせて、フェミニンなトップスをあえてパンツでラフに崩すバランスに。

ブラウス ¥79,200(参考価格)
パンツ ¥85,800(参考価格)

〈Sea New York〉って、レースや刺繍のフェミニンさとか、“大人っぽい少女”みたいな印象がずっとあって。だから1日の始まりは、その中でも少し少女っぽさを感じるものを選びました。ワンピースは1枚で簡単にかわいくなれるし、気分も上がるからすごくいいなって。ブラウスは、ルックやアイテムだけで見るとちょっと抵抗があるけど、こういうパンツやブラックデニムに合わせると意外と着やすくて。ディテールは細かいけど、Tシャツ感覚でガシガシ育てていくのもいいなって思いました。長く着たらヴィンテージになりそうだし、シワも気にしなくていいし、レザーやざっくりニットを合わせてもかわいい。ニューヨークのブランドだからこそ、きれいに着すぎず、ラフに着るのもよさそう！

DAYTIME
デイリーにちょうどいい、ロマンチック。

ハイローヘムのフレアシルエットが印象的なブラウスは、動くたびに空気をはらんで、自然と存在感が出る一枚。茉穂ちゃんの動きに合わせて、躍動感もしっかり。

合わせたのは、今季のコレクションでも目に留まったスポーツやワークのムードを感じるカーキのパンツ。甘さのあるトップスを、ぐっとデイリーに落とし込んだスタイリングに。

トップス ¥70,400
パンツ ¥85,800(参考価格)

〈Sea New York〉といえば外せないのが、今季も健在な刺繍使い。春夏は、ヴィンテージの刺繍サンプラーから着想を得たステッチやモチーフを、トップスやドレスに自由に散りばめたデザインが。このドレスもそのひとつで、フロントからバックまで刺繍がたっぷり！

ドレス ¥149,600

クロップド丈のレザージャケットは、びっしりと施された繊細な手編みのディテールが印象的。ぐっとクラフト感のある表情で、コンパクトなサイズ感ながら、ボリュームのあるワンピースにも、きれいなラインのボトムにも合わせやすい！

ちなみに、中に合わせたドレスはこんな感じ。軽やかな素材感で動きが出やすく、少し大胆なVネックラインで、しっかり主役になる。

ジャケット ¥182,600(参考価格)
ドレス ¥128,700

カーキのパンツはベルト付きで立体的なシルエットが印象的で、ミリタリーっぽさがあるのに丸いフォルムが女性らしいなって。そこにこういうブラウスを合わせると、一気に雰囲気が変わるのも好きでした。ミリタリーとガーリーの組み合わせって、たぶんみんな好きですよね！ ジュエリーも大きめを合わせたくなります。刺繍のワンピースは、ハンガーに掛かってるだけでかわいいんですけど（笑）。着るとシルエットも含めてすごく“健康的な気持ち”になれる服だなって。ピクニックしたり、外に出かけたくなる感じがあって、そういうときめきがブランドらしくて好きでした。ドレスにレザーのジャケットを合わせたスタイリングも甘辛で、しかもジャケットがすごく軽くて、さっと羽織れるのがいい！

NIGHT
レースを纏う、夜のドレスアップ。

夜はやっぱり、ドレッシーに。繊細なレースをたっぷり使い、動くたびに表情が変わってドラマチック。フリルや袖のボリュームがレイヤードされて、自然と視線を引き寄せます。

実はこちらのブラウスとスカートは別アイテム。セットアップで着ると一気に特別感が出るけれど、それぞれ単体でも活躍してくれるのがうれしいところ。

ブラウス ¥102,300
スカート ¥128,700

最後は、上質なウールを使用したエリソンコートを主役に。刺繍レースの襟がアクセントになっていて、どこかヴィンテージを思わせる佇まいです。

中には潔い、真っ赤なレースドレスを！ 茉穂ちゃん、赤が本当にお似合い♡

大人っぽさと可憐さのバランス。袖や裾から、赤がちら見えするのもいい！

コート ¥213,400
ドレス ¥256,300(参考価格)

夜は、ちょっとおめかししたい気分で選びました！ 黒のレースドレスは、繊細だけどガシガシ着たいなって。私、実は髪を短くしてからこういう、夢！のある感じの生地のお洋服を選ぶことが増えていて。真っ黒でも、立体的なレースやディテールがあると全然地味じゃなくて、やっぱりこういう服は人の肌を通したほうがかわいいなって思いました。赤いドレスは、コートに合わせて選んだ一着。少し大人っぽくて挑戦しづらい赤だけど、着てみたら中のペチコートがミニでヘルシーで着やすいし、スニーカーを合わせても絶対かわいい。ジャケットは、ドロップショルダーでかっちりしすぎないし、襟の立体感や取り外せるデザインも含めて、〈Sea New York〉の服は一着一着、大事に着ていきたいなって思わされます。

／メリークリスマス＆良いお年を！＼