背伸びしてでも買いたいあのブランド。vol.5 Maison Margiela
Precious things
背伸びしてでも買いたいあのブランド。
vol.5 Maison Margiela
2019.02.07
“いまっぽい”というノリだけで服を買ったものの、数回着て終わり…なんてことは日常茶飯事。
それと比べてラグジュアリーブランドのアイテムには、
袖を通す度に気分を高揚させてくれるパワーが宿っています。
がんばって働いて憧れのブランドを身につけることには、プライス以上の価値があるはず。
ここではそんな、“少し背伸びしてでも”手に入れたいブランドをピックアップ。
vol.5は、〈メゾン マルジェラ(Maison Margiela)〉です。
Photo_Kengo Shimizu
ファッションにおける“グラマー”の概念は人それぞれ違えど、〈メゾン マルジェラ(Maison Margiela)〉のクリエイティブ・ディレクターであるジョン・ガリアーノがひとつの指針を示してくれました。
それは、日常のシーンに心地よく寄り添う、エレガントなもの。
これを形にしたのが、昨年秋冬の“デフィレ”コレクションで提起した“リラックスド・グラマー”のアイデアをコンテンポラリーに再解釈した2019年春夏“アヴァン・プルミエール”コレクション。2014年10月、メゾン マルジェラのクリエイティブ・ディレクターに就任したジョン・ガリアーノは、“ニュー・グラマー”というコードを掲げ、文字通りの女らしさを前面に押し出すのではなく、例えば急いで服を着たときにアクシデント的に起こるミックス感やレイヤードに、現代のグラマー・スタイルを映し出しています。
それは、日常のシーンに心地よく寄り添う、エレガントなもの。
これを形にしたのが、昨年秋冬の“デフィレ”コレクションで提起した“リラックスド・グラマー”のアイデアをコンテンポラリーに再解釈した2019年春夏“アヴァン・プルミエール”コレクション。2014年10月、メゾン マルジェラのクリエイティブ・ディレクターに就任したジョン・ガリアーノは、“ニュー・グラマー”というコードを掲げ、文字通りの女らしさを前面に押し出すのではなく、例えば急いで服を着たときにアクシデント的に起こるミックス感やレイヤードに、現代のグラマー・スタイルを映し出しています。
デニムジャケットそのものはクラシックなアイテムですが、身体を丸ごと覆ってしまうほどのオーバーサイズフィットに、今季のテーマを感じることができます。背面に大きくプリントされたのは、フラワー柄のジャカードをデジタルプリントにおこし、さらに拡大したグラフィック。
〈メゾン マルジェラ〉らしいライトブルーのデニムパンツも、今季はゆったりとしたワイドシルエットで登場。しかしいちばんに注目したいのはそこではなく、服の輪郭だけを残してカットされたウエスト部分のデザイン。これは、本来隠されているライニングや機能、服の核となる構造をあらわにするメゾンのカットテクニック“デコルティケ”によるもので、タックインしたアウターの色や柄がディテールに昇華されます。
固定概念に捉われると、“グラマー=ヒール”と考えがち。でも、エレガンスを備えたスニーカーだったら? 2018年秋冬“デフィレ”コレクションで登場し、オーセンティックなスニーカーの記憶を呼び起こしてくれる「レトロ フィット」は、経年劣化したような加工がエレガントに施された一足。カルチャークラッシュの感性を持つ次世代に向けて、“リラックスド・グラマー”という概念を提起しています。
雲のようなシェイプと独創的なキルティングが特徴的なアイコンバッグ「グラム スラム」。今季はよりデイリーに使えるバムバッグやウォレットが加わり、豊富なラインナップに。
女性ならば、誰しもが魅力的になりたいはず。ファッションをそのためのツールのひとつとして考えるならば、ジョン・ガリアーノが手掛ける〈メゾン マルジェラ〉の「ニュー・グラマー」スタイルを参考にしてみてはいかがでしょうか?
雲のようなシェイプと独創的なキルティングが特徴的なアイコンバッグ「グラム スラム」。今季はよりデイリーに使えるバムバッグやウォレットが加わり、豊富なラインナップに。
女性ならば、誰しもが魅力的になりたいはず。ファッションをそのためのツールのひとつとして考えるならば、ジョン・ガリアーノが手掛ける〈メゾン マルジェラ〉の「ニュー・グラマー」スタイルを参考にしてみてはいかがでしょうか?