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おしゃれな人に訊いた、おしゃれな人。vol.36 Sayaka Botanic
おしゃれな人に訊いた、おしゃれな人。vol.36 Sayaka Botanic

RELAY SNAP

おしゃれな人に訊いた、おしゃれな人。
vol.36 Sayaka Botanic

2020.02.26

「おしゃれな人は、友達もおしゃれに決まっている!」
という思い込みからスタートしたスナップ連載企画。
次にご出演いただく方を、リレー形式でご紹介してもらいます。
前回のYURIさんに続くのは、group AのSayaka Botanicさん。
4年間住んでいたベルリンには大人も着れるかわいい古着がたくさんある?! そうです。

Photo_Marisa Suda

vol.36 Sayaka Botanic

アーティスト
Instagram @sayaka_botanic

 

〈ドクターマーチン〉シューズ、〈group A〉バッチ、
〈古着〉コート、トップス、スカート(すべて本人私物)

ー自己紹介をお願いします。
東京とベルリンを拠点とするgroup Aというバンドで活動をしているので、ミュージシャン? いや、映像作品もやっているのでアーティストでしょうか。最初は音楽経験がない3名で結成したので表現方法を探っていたなか、裸になってお互いをペインティングしてライブするという表現にたどり着きました。そのときは、綺麗な格好でライブをしてもしっくり来なくて、音楽だけじゃない視覚的なことにも挑戦してみました。私は諸事情でいまは活動をお休みさせてもらっていますが、相方のTommi Tokyoはベルリンでバリバリ活動しています。
ー東京とベルリンでパフォーマンスして感じた違いはありましたか?
音が大きくて速いと東京ではいい反応で、ベルリンは音数が少なくて重くて暗い曲がいちばん盛り上がりました。女の子がこういう表現をすることに偏見がなく、いちアーティストとして観てくれたのがうれしかったです。ジャンルや年代によってシーンがはっきり分かれている東京だと出させてもらえるイベントに偏りがあるんですが、ベルリンやヨーロッパはその垣根がなく、あるときは若い子しかいないクラブ、あるときはフェティッシュなイベント、そしてあるときは美術館でなど、まったく違ったイベントに出させてもらえたのがおもしろかったです。
ー前回のYURIさんから、〈アメリカンアパレル〉時代のSayakaさんの柄・色合わせのセンスが高いと聞きました。もともと色で遊ぶスタイルが好きだったんですか?
お店では黒を着ちゃいけないルールがあって…。そこでオレンジ×青とか、柄×柄とか誰もやらない組み合わせを試してみたりしてました。でも本当は黒が好きなんですよ。その当時は影響されて、カラフルで明るい色のものを買っていましたが(笑)。
ーでは、本当に好きなスタイルは?
古着が好きで、クラシックな格好をします。チェックのスカートとか、メリージェーンのシューズとか、20〜30年代のような雰囲気に憧れています。
ー何からインスピレーションを得ているんですか?
白黒映画が好きで、20〜30年代のドイツ映画をよく観ています。ちょっとおどろおどろしい感じというか、SFのはしりのような近未来感もあって…。フリッツ・ラングの作品はgroup Aの作風にも影響を受けました。『メトロポリス』とか『M』とか。
ー今日のコーディネートのポイントは?
このコートですね。ベルリンに住んでたときの家から歩いてすぐのところに大きなチャリティショップがあって、そこの子供服コーナーにあったんです。今日のスカートも同じところで買いました。丈が長かったので自分で切っちゃいました(笑)。 あ、あとこのくまのリュックはこういうものが欲しくてネットで検索して買いました!
ー近いうちに実現したい目標はありますか?
しばらく東京にいる予定で、その間にトラックメーカーのAlbino Soundと一緒にライブをする予定があるので、録音やリリースもできたらなと思っています。あと、パフォーマンスでダンサーの女の子とコラボレーションしてるんですが、ライブだけじゃなくしっかり映像作品として残すものも取り組んでいきたい。音楽と映像と肉体とが融合する時間を形に残したいんです。
ー次にご紹介いただく方はどんな人ですか?
いつ会っても80年代から抜け出してきたかのようなスタイリングをする方です。原色の入れ方がカッコいいんですよ。ヴィンテージジュエリーショップ「Metal Dance」を経営しながら、ハンドニットのデザイナーでもあって、パフォーマンスに使うマスクを製作してもらったこともあります。実はgroup Aの相方、Tommiの姉なんです(笑)。