Take a Step With LACOSTE.
ラコステを履くBgirl Ayuは、軽やかに踊る。
2024年オリンピックから正式種目になり、日本でも耳目を集めているブレイクダンス。
そんな時代でも自分のスタイルを見失わず表現を極め続ける
BgirlのAyuさんが、『ガールフイナム』に初登場!
〈ラコステ(LACOSTE)〉のグローバルアンバサダーを務める彼女と、
今季の新作スニーカー四足を主役にしたファッションストーリーをお届けします。
Photo_Satomi Yamauchi
Styling_So Matsukawa
Hair & Make-up_Yuko Aoi
Model_Ayu
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Ayu
ブレイクダンサー。1994年埼玉県出身。流れるように軽快なフットワークを得意とし、ヒップホップダンスの経験を活かしたグルーヴィーな踊りで見るものを魅了する。社会人経験も持つが、オリンピック強化選手に選ばれたことなどをきっかけにダンスに専念している。昨年から〈ラコステ(LACOSTE)〉のグローバルアンバサダーに就任。
Instagram : @aaayu_03
自分のスタイルをブレさせず、世界中の人に踊りを届けたい。
- ー〈ラコステ(LACOSTE)〉のグローバルアンバサダーは世界で6人だけとのことですが、そこに選ばれたときはどんな気持ちでしたか?
- ブレイキンのシーンでいうと、ヨーロッパのBboyやBgirlが着ていることはあっても日本では衣装として着ている人があまりいなかったので、連絡が来たときは驚きました。もともと私服でセーターやポロシャツを着ていたので嬉しかったし、ブランドとして「ブレイキンをもっとサポートしていこう」となったときにそこに選んでいただけたことですごく気が引き締まりました。
- ーブランドとブレイクダンスの繋がりがより強くなってきているんでしょうか?
- そうだと思います。海外からの影響もあってか日本のチームでも衣装として採用されていたり、ポロシャツで踊る人がいたりとかはするので、少しずつ変わってきてるんじゃないかな。アンバサダーになる前はテニスやゴルフをする人が着るようなフォーマルなブランドという印象を持っていたんですが、商品を見せていただくとリラックスタイプのポロシャツや身幅が広いアウターがあったり、少し崩して着られるアイテムも揃っていて。やっぱりスポーツをサポートしてきたブランドだからこそ、例えば通気性がよかったり軽量だったり、競技に寄り添った機能性があって、そこは踊るときにも重要視しているポイントです。
- ーそもそもブレイクダンスシーンではどんなファッションが主流なんですか?
- 特にこれが正解っていうのはなくて、意外と皆さんが思っているよりも自由度が高いんですよ。ダンサーそれぞれの個性はもちろん、そのときのファッショントレンドに合わせて変わっていっていると思います。例えば10年前はスキニーパンツを穿いて踊っている人が多かったけど、いまは割とワークパンツやルーズなシルエットの人が多い気がする。あとはとにかく動きやすさが重要なのでみんなそこを基準に衣装を選んでいます。
- ーAyuさんにとって踊るときの衣装でいちばん大切なことは?
- いちばんは、自分がその服を着ててテンションが上がるかどうか、踊っていて気持ちがいいかを大切にしています。やっぱり好きな服を着ている時はテンションが上がるので、大会の時はそれが大切かなと思っています。ただ私の踊りは、足を素早く動かすフットワークの部分を特徴にしているので、その中でも軽さはかなり重要視しています。地面に手をついて足を動かすときは、素材感も軽い方が動きが早く軽やかに見えるんです。私服ではデニムが大好きで普段からよく穿いてるんですが、重量があるからバトルの時はデニムはあまり履かないです。
- ーでは撮影でのスタイリングはどうでしたか?
- 全部好きだったんですが、踊るときにいちばん着たいのはポロシャツをレイヤードしたルックかな。オーバーサイズのシルエットが自分のスタイルと合いそうだなと思いました。あとはオールホワイトのコーディネートも映えそう! いままでバトルの会場はクラブだったり暗くて狭いところが多かったんですが、最近は屋外の広い会場で踊ることも多くて。白だったらどっちでも映えそうだから、実際に踊るときにも着たいなと思いました。撮影でも空のブルーとのコントラストがかっこよかったです。
- ー今回のメインになっている新作のスニーカーを履いてみた感想も教えてください!
- 「L003 NEO」は普段から私服に合わせて履いているくらい大好きなんですが、新作はスウェードの質感カラーリングに高級感を感じました。「LINESET」はクラシックな雰囲気が漂っていて素敵ですよね。ブレイキンのときに履くならダントツで「BASESHOT」シリーズ! とにかく軽くてびっくりしました。
- ー踊るときのシューズに求めるものはやっぱり軽さ?
- そうですね、ミニマムなデザインで軽量なシューズの方が踊りやすいです。「L003 NEO」は幅があって少しゴツさのあるフォルムでアウトソールにも段差があったり特徴があるので、踊るときというよりはファッションとして履きたいです。
- ー今日もブレイクダンスの動作を織り交ぜるイメージで撮影しましたが、そもそも始めたきっかけは?
- もともとは小学校一年生の時からヒップホップダンスをやっていたんです。ブレイキンを始めたのは実は妹が先で、大会を見にいったりしていたら「かっこいいな」と思うようになって、レッスンについて行って試しにやってみようかなと思ったのがきっかけです。
- ーでは、ヒップホップと同時にやっていたんですよね?
- はい。でもヒップホップはコンテストやショーケースに向けて練習をするけど、ブレイキンはバトルがメインなので明確に違いがあるんです。その当時は日本にブレイキンを踊る女の子が本当に少なくて、レッスンに行っても、私と妹以外は全員が男の子でした。いまは男女別のトーナメントもあるんですが当時は男女の垣根なくバトルをしていたので、「男の子に勝てるようになりたい!」と思うようになってからバトルが面白くなってきて、ブレイキン一本に絞ることに決めました。
- ー男性と勝負するとなると、力強さの表現などの面でもかなり不利になりそうですよね。
- パワームーブでは絶対に勝てないです。でも、だからこそ自分にしか出せない良さを追求するのがおもしろいんですよね。私だったら、元々ヒップホップをやっていたから音に合わせたグルーヴだったり踊りの部分が強みだと思っています。技を繰り出して点数を稼ぐというよりは、一連の動きで踊りとして表現することを意識しています。
- ー社会人経験もあるとお伺いして驚きました。
- 銀行員をしながらダンスも続けていました。もともとはダンスを仕事にする気はなかったんですが、ワーホリに行こうかなと思ったときにコロナ禍になったこともあって、その間にダンスを集中してがんばっていたらいろいろなタイミングが噛み合って、ダンサーとしてお声がけいただくことが増えたんです。ちょうどオリンピックの種目にもなったり、それこそ去年〈ラコステ(LACOSTE)〉のグローバルアンバサダーにも選んでいただいたりしたので、本格的に「ダンス一本でがんばるぞ」と決めて今年の6月に仕事は辞めました。
- ーやっぱりオリンピックは憧れの舞台ですよね。
- オリンピックのためにブレイキンを始めたわけではないので、それがいちばんの目標っていうわけではないかもしれないです。これまでも大会があったらそこに向けて全力で練習してきたし目の前のことに向き合ってやってきたので、もちろんオリンピックに向けての努力もしますけどそのために自分の踊りを変えちゃうのは違うんじゃないかなと思っています。自分のスタイルのまま勝っていきたいし、大きな舞台だからこそそこで自分を知ってもらうきっかけになったらいいなと思っています。
- ーではダンサーとしての今後の目標を教えてください。
- 世界中の人にもっと自分の踊りを知ってもらうことが目標です! そういう意味ではオリンピック種目になったことでメディアが注目してもらえるのはすごく自分にとってもいいことなので、自分のスタイルをブレさせずに表現を追求していって、世界で活動していきたいです。また今後は自分の踊りや経験を下の世代にシェアしていけたらいいなとも思っています。
DESCRIPTION
L003 NEO
LINESET
BASESHOT
BASESHOT