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あの子は古着に首ったけ!#11 Swallow Equipments
あの子は古着に首ったけ!#11 Swallow Equipments

Take a Vintage Clothing Snapshot.

あの子は古着に首ったけ!
#11 Swallow Equipments

2024.01.15

編集部が気になる古着屋で働く素敵なスタッフさんに、
あれこれお話を聞く連載「あの子は古着に首ったけ!」。
2024年一発目にご紹介するのは、代々木上原の裏路地にお店を構える
「Swallow Equipments」のオーナーjunさん。
ヴィンテージの魅力をたくさん語っていただきましたのでその様子をお届けします!

Photo_Shunsuke Kondo

#11 Swallow Equipments

junさん

swallowequipments
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Jacket:70’s British vintage
Shirt:50’s H BAR C
Pants:Swallow Equipments MTO
Shoes:80’s vintage
Eyewear:MOSCOT
Pierce:SOPHIE BUHAI

オーセンティックな着こなしに取り入れるウエスタンアイテム。

ーまずは今日のスタイリングについて教えてください。
構築的なシルエットが魅力の70年代の英国製テーラードジャケットをメインに、私なりのドレスダウンとして、50年代のアメリカ製ウエスタンシャツとウエスタンブーツを合わせました。
ーまとまりのあるクラシカルなムードが素敵です。
基本的には50〜60年代のクラシカルなメンズスタイルがスタイルが好きですが、70年代特有の華やかなデザインもかわいいので、掛け合わせて着こなしを考えています。
ージャケットのお気に入りのポイントはどこですか?
長めの着丈にワイドラペル、構築的なショルダーラインがクラシックながらもモダンな印象なところです。
ー袖部分はシャツを折り返してジャケットから覗かせているんですね。バランスが良くて真似したくなります!
サイズが少し大きめのものなので袖の長さを調節しています。襟や袖をジャケットから出すのは日頃からよくするスタイルですね。
ー足元のウエスタンブーツは全面に露出するのではなく、さりげなくパンツの下に取り入れているのが良いなと思います。
シンプルでデイリーに使いやすいオールブラックのウエスタンブーツは、ふとしたときに裾からチラリとシャフトが見えてかわいいです。普段からスラックスを履くことが多いのですが、うまく馴染んでくれるのでお気に入りです。
ーjunさんが考えるウエスタンアイテムの魅力ってなんですか?
クラシカルな雰囲気のなかにも刺繍や色使い、ディテールなどにこだわったおもしろいアイテムが多く、ついコレクションしたくなる魅力があります。なにより私の好きなオーセンティックなスタイルにスパイスとして合わせやすく、日々のスタイリングに取り入れることが多いです。
ー他に最近気になっているアイテムや着こなしがあれば教えてください。
スタイリングを組むときにムードや色気、バランスを重視しているんですけど、最近はよく、コンパクトなトップスにかなり太めのスラックスを合わせて着ています。
ーそもそも古着を好きになったきっかけはなんだったのでしょう?
学生の頃から古着には触れてましたが、セレクトショップに勤めるようになり、洋服のルーツとしてヴィンテージウェアに興味を持つようになりました。最初はどこから手を出せば良いかわからなかったのですが、夫に教えて貰いながら知見を深めるなかでどんどん魅力にハマっていきました。
ー旦那さんと経営されてるとのことですが、ショップの名前は2人で決めたんですか?
そうですね。人を呼び集めると言われているツバメの縁起の良さと、クリーンでかわいらしい響きが気に入り名付けました。ヨーロッパに行くとツバメをモチーフにした雑貨なんかを多くみます。
ーセレクトにこだわりを強く感じます。バイイングする上でなにか大切にしていることはありますか?
オーセンティックなアイテムと、スタイリングのポイントになるクセのある物をセレクトしています。スタイル、クオリティ、コンディション、年代、トレンド、すべて大切なエレメントなので、どれも疎かにしないよう心掛けています。
ー確かに、並んでいるアイテムどれも状態がよくて驚きました。ヨーロッパ製のなかでもイギリスのヴィンテージが多い印象です。その魅力について教えてください。
洋装のルーツであり、ロッカーズやモッズ、スウィンギンロンドンといった年代事に多様なユースカルチャーを有するところです。
ーなるほど。
あとは古い物がきれいにアイロン掛けまでした状態で見つかる事も多く、物を大切にするイギリス人の素敵な心意気も大好きです。
ーこちらの白いワンピースなんかもヨーロッパ製のものでしょうか?
イタリア製のアイテムですね! いまはミシンや機械で縫われていることが多いですが、当時は手刺繍だったりスモッキングという飾りヒダが施されていました。これは教会で着られていたもので、十字架のデザインが特徴的です。
ータグが無いものはディテールを頼りに、年代やどこで作られたのかを判断するんですね。
それで言うと、生地の厚さや質感も判断材料になります。このアイテムはしっかりとした生地で着崩れしにくくなっています。
ーこちらの〈マリークヮント(MARY QUANT)〉のシャツも気になります! ここまでサファリ感のあるものを昔は作っていたんですね。
いまじゃ見かけない珍しいアイテムです。でもちゃんとディテールにブランドらしさを感じられますよ。例えば、この襟や袖、ポケットをめくると裏地に花柄があしらわれているんです。
ーそういう些細な部分にまで気が利いているのが憎いです…。
ヴィンテージって意外性のあるアイテムがたくさんあっておもしろいですよね。うちでは昔の舞台や映画の衣装も取り扱っているのですが、他にないような作りでかわいいです。
ー最後に、junさんにとって古着とはなんですか?
新品のお洋服とミックスして着用することが多いのですが、シンプルな装いもヴィンテージを取り入れることで洒脱で奥行きのあるスタイルに昇華します。大事なシーンには宝物のヴィンテージドレスを着用しますし、他にないような一着は私自身の気分も上げてくれます。私にとって古着は日々を彩り、ちょっとした特別感を与えてくれる存在です。

SHOP INFO

Swallow Equipments
住所:東京都渋谷区西原3丁目13−13
時間:13:00〜19:00 ※木曜定休
https://swallow2017.theshop.jp/