あの子は古着に首ったけ! #12 ROSE shimokitazawa
Take a Vintage Clothing Snapshot.
あの子は古着に首ったけ!
#12 ROSE shimokitazawa
2024.02.19
編集部が気になる古着屋スタッフにフォーカスし、
あれこれお話を聞く連載「あの子は古着に首ったけ!」。
今月は古着の聖地、下北沢にある「ROSE shimokitazawa」のあおいさんを取材。
ついこの間まで百貨店の販売スタッフだった彼女が
憧れの古着屋で働くことになった経緯についてお話をお伺いしてきました。
Photo_Shunsuke Kondo
古着を好きになったきっかけの場所で。
- ー全身の色のバランスが素敵です。普段どうやってスタイリングを考えていますか?
- ありがとうございます! 気分が上がるようなカラーが好きなので、その日に着たい色をベースに決めることが多いです。
- ー胸元の缶バッジがポイントになっていますね!
- なかでも左胸の黄色いバッジがお気に入りです。これくらい大きなサイズのものをずっと探し求めていて、やっと吉祥寺の「iti vintage clothing & humor」で巡り会えました。
- ーもともとカーディガンにつけるために探していたものなんですか?
- 最初はジャケットのカラーの部分にたくさんつけたいなと思って集め始めました。バッジはなにかと万能だし、いまハマっているアイテムのひとつです!
- ーあるのとないのでは全然雰囲気が違いますよね。赤との相性もバッチリです。
- うれしいです。ちなみに、このカーディガンは生まれて初めて購入した古着で、とても思い入れ深いアイテムです。
- ー古着に興味を持ったのはいつ頃でしたか?
- 実は割と最近です。ここで働き始めたのは一年半前で、それまでは百貨店のルミネで販売スタッフとして働いていました。その頃は古着屋に入ったこともありませんでした。
- ーそうなんですね! では、なぜ古着屋に?
- インスタグラムで「ROSE」の広告が流れてきて、かわいい!って思ったのがきっかけです。それで調べたら古着屋さんっていうことがわかって。ここは古着を好きになったきっかけのショップなんです。
- ー初めてお店に遊びに来たときはどうでした?
- 最初にここを訪れたときはまだ古着のアイテムをなにひとつ身につけていなくて、全身百貨店で売っているようなお洋服でした。それで恥ずかしくなって、入ってすぐにお店を出ちゃいました(笑)。
- ーかわいいエピソードですね。そんな憧れだった場所で実際に働いてみていかがですか?
- 毎日楽しいし、とっても幸せです!
- ーではお客さんとしてではなく、スタッフとなったいま、あおいさんが考える「ROSE」の魅力は改めてなんだと思いますか?
- 初めて来店されるお客さんにセレクトショップと間違えられることがよくあるんですけど、そのくらいザ・古着屋って感じがしないところだと思います。置いてるものは古着でありつつ、いまの流行を取り入れたスタイリングの提案をしています。
- ー具体的にどんなスタイリングなのでしょう?
- セレクトでインポートのアイテムも仕入れているのですが、それらはトレンド感があり、ヴィンテージアイテムでは使われないような加工や柄が多いです。なので古着と掛け合わせることで、流行も抑えつつ何年経っても変わらない古着の良さを感じ取ってもらえるスタイリングを意識しています。
- ー確かに、古着を手に取る第一歩として踏み入れやすいお店だなと思います。古着をセレクトするうえで大切にしていることはなにかありますか?
- 時代感です。20代から30代くらいまでの女性をターゲットにしていて、年代にこだわらず“いまの時代にハマる”かを常に考えています。 また男性バイヤーがレディースアイテムをセレクトしているので、メンズライクなアイテムをいかに女性がかわいく取り込めるのかということも意識しながら、進化を求めてバイイングをしています。
- ー進化し続けるために取り組んでいることが他にあれば教えてください。
- お店がオリジナルで作っている古着のリメイクです。人気のアイテムで、いろいろなお客さんが手に取ってくれます。古着屋がたくさん増えていくなかで、“新しいものを発信したい”という想いのもとスタートしました。
- ー数あるなかで、おすすめはどれですか?
- チュールをドッキングさせたアイテムが個人的にイチオシです! お客さんにはステッチを施したニットのアイテムも人気ですね。オーナーが作った服を実際にスタッフが試着して、そのときに出たリアルな感想を取り入れています。
- ー「ROSE」は毎回新鮮な気持ちでショッピングができる印象です。なぜでしょう?
- アイテムのラインナップを頻繁に入れ替えたり、店内のレイアウトも定期的に変えています。いつ来てもお客さんに楽しんでもらえるようなお店作りを心掛けています。
- ーあおいさんにとって古着の魅力ってなんでしょう?
- 流行り廃りないデザインで、それぞれの個性を思う存分発揮できるところです。どこで作られて、どんな人が着ていたんだろうって自分が手にするまでの過去を考える時間も好きですね。
- ー古着を着てみたいけど、まだその一歩が踏み出せない人に向けてなにかメッセージがあればお願いします。
- 別に行きつけのお店がなくてもいいんです。古着に関する知識がなくても、これ、かわいい! っていうトキメキだけで気軽に手に取って欲しいなと思います。私もそういう風に古着を愛しています。
SHOP INFO
ROSE shimokitazawa住所:東京都世田谷区北沢3丁目27−2
時間:13:00〜20:00(月〜金)、12:00〜20:00(土、日、祝)
https://rosejapon.buyshop.jp/