あの子は古着に首ったけ! #24 OHWER


Take a Vintage Clothing Snapshot.
あの子は古着に首ったけ!
#24 OHWER
2025.04.23
編集部が気になる古着屋で働く素敵なスタッフさんに、
インタビューをする連載企画「あの子は古着に首ったけ!」。
オープンから1年経った、豪徳寺にある古着屋「OHWER」を訪問。
オーナーの大和さんにスタイリングのこだわりや古着の魅力など
気になるあれこれを教えていただきました!
Photo_Wataru Kakuta

Coat:used
Tops : vintage
Tights:used
Shoes : Mackintosh
直感で選ぶ、ジャンルレスなセレクト
- ーこのお店のアイテムは、どのような視点でセレクトされていますか?
- 実は特に決めていなくて、基本的には直感で選んでいます。新品の服やトレンドもチェックしているので、いろんな要素が混ざっていると思います。トレンドや時代の空気感を取り入れながら、自由に着てもらえたらいいなと思っていて。ジャンルを特化しすぎないように、むしろ気をつけている感じですね。
- ーなるほど。「OHWER」のアイテムは、いい意味で古着っぽさがあまりなく、現行とも馴染むアイテムが多いですよね。
- そうですね。ヴィンテージすぎると取り入れづらい方もいるので、誰でも手に取りやすいバランスを意識しています。
- ー買い付けはどのあたりのものが多いですか?
- メインはアメリカのアイテムをレギュラー、ヴィンテージを垣根なくセレクトしヨーロッパ物やデザイナーズも取り入れています。
- ーどの年代のアイテムが多いですか?
- 結構幅広いですね。ヴィンテージのものもあれば、2000年代くらいの比較的新しいものまで。年代というよりは、物としてピンときたものを選ぶことが多いです。その背景を調べるのも楽しいですし。


その日の気分で決まるスタイリング
- ーそういった背景のあるものが多いんですね。例えば、今着ているスタイリングについて教えてもらえますか?
- 今日は80年代のファイヤーマンのジャケットをメインにしています。オーバーサイズのシルエットがかわいいなと思って。雨なので、長靴を合わせてバランスを取っています。

- ーすごく素敵ですね!ダメージ感も古着ならではの味が出ていて。
- そうですね。リアルなワークウェアなので、実際に使われていた痕跡があるのがまた良くて。ファイヤーマンジャケットって、ラルフローレンとかも名作として出しているんですけど、あえてブランドものじゃないリアルなやつを選ぶのも面白いなと思って。
- ーどういう基準でスタイリングを決めることが多いですか?
- 特に決まりはなくて、その日の気分や天気で決めることが多いです。今日は雨なので長靴に合うものを選びましたけど、普段もわりと直感的に決めています。
- ーあと、ネックレスが気になるのですが、これは?
- これはお店のオリジナルなんです。925シルバーで作っていて、「OHWER(オーワ)」というお店の名前にちなんで「大和(OHWER)」とデザインしました。漢字のアクセサリーって海外の方がお土産として選ばれることも多いので、そういうイメージで作りました。



パステルカラーで春を先取り。気になるアイテムたち
- ーこれだけ幅広く扱っていると、今の気分に合うアイテムもどんどん変わりそうですね。今気になっているアイテムはありますか?
- 最近はパステルカラーが気になっています。春っぽい色合いのものがいいですね。このジャケットは、元々は作業服ですがパステルっぽいカラーで前当ての部分が取り外し可能なところがお気に入りです。


- ー確かに。春らしい雰囲気が出ますよね。このアイテムも気になります。
- そうですね。元々の塩ビ素材の服に、古いワッペンを後付けしたものです。すべてヴィンテージのワッペンなので、ちょっとダサかわいい感じが逆にいいなと思っていて。ミッキーとか、ちょっとレトロなデザインのものが多いです。


ポップアップから実店舗へ
- ―お店をオープンしたきっかけは何だったんでしょうか?
- もともとはポップアップを1年くらいやっていて、その延長でお店を持とうと思いました。売上をただ使うより、ちゃんと形として残るものを作った方がいいかなと。場所も、駅近で雰囲気が良いのでここに決めました。
- ―ポップアップと実店舗では、やはり違いを感じますか?
- ポップアップのときは短期間なので集中力が必要だったんですけど、お店は常にあるので、惰性にならないように気をつけています。外部との関わりも大事にしながら、定期的にポップアップもやるようにしていますね。
- ―もともと古着に興味を持ったきっかけは?
- 古着屋さんで働いていたことが大きいですね。最初はなんとなく好きくらいの感覚でしたが、仕事を通じてハマっていきました。バイイングも経験させてもらって、自分のスタイルができてきた感じですね。

- ―お店のセレクトにも独自のスタイルを感じますが、どういう基準で選んでいますか?
- 直感的に「いいな」と思ったものを選ぶことが多いです。トレンドはあまり気にしすぎず、でも完全に無視するわけでもなく。そのバランスを大事にしています。ヴィンテージすぎるとハードルが高くなることもあるので、いろんな方に楽しんでもらえるように工夫しています。


- ―確かに、古着に馴染みがない人でも取り入れやすそうなセレクトですよね。最後に、今シーズン挑戦してみたいスタイリングはありますか?
- レース系とか、少し可愛い要素のあるアイテムを取り入れてみたいなと思っています。古着の中でも、ガーリーすぎないバランスを探したいですね。
- ―それは楽しみですね!本日はありがとうございました。
- ありがとうございました!
SHOP INFO
OHWER住所: 東京都世田谷区豪徳寺1丁目44−11 マツヤビル 303
