あの子は古着に首ったけ!#4 BYRE
Take a Vintage Clothing Snapshot.
あの子は古着に首ったけ!
#4 BYRE
2023.05.17
ガールフイナムが気になる、おしゃれでかわいい古着屋のスタッフを
毎月ピックアップする連載 「あの子は古着に首ったけ!」。
今回は牛舎を改装した調布の古着屋「BYRE」で働くYURIKAさんに
パーソナルなことや今日の着こなしについて存分に教えてもらいました。
植物に対する愛が自身のスタイリングにも反映されています。
Photo_Shunsuke Kondo
土地に根ざした空間づくりとライフスタイルの提案。
- ー今日の着こなしはイエローで統一されていて爽やかな印象です。
- かなり色が抜けてインディゴよりも薄くなったデニムに、70〜80年代の〈ペンドルトン(PENDLETON)〉のツイードジャケットを合わせて、全体的に春夏らしく淡い色でまとめました。
- ー普段はどんなスタイリングをすることが多いですか?
- エスニックテイストが好きで、刺繍や幾何学模様がデザインされたアイテムを着ることが多かったんですけど、最近はカジュアルめの日も増えました。エスニックに惹かれるのは植物が好きだからかもしれません。ボタニカルなデザインのものが多いので!
- ーカジュアルな着こなしが増えたのには何か理由が?
- 「BYRE」で働き始めたからですかね! ここで取り扱っているようなワークウェアやスポーティなメンズアイテムを取り入れて、ストリートまではいかないけどボーイッシュな雰囲気のスタイリングを自然とするようになりました。
- ーまずは、大胆なひまわりのプリントTシャツが気になります。
- これは90年代の〈リー(Lee)〉のボディにプリントが刷られています。メインはフロントのひまわりなんですけど、首元や袖まで全体的に刷られているのが珍しくて、かわいいんです。ジャケットの色に合わせて選びました!
- ージャケットはどこで購入したものですか?
- ジャケットとネックレスはフリマイベントを開催したときに、出店してくれた方から購入しました。今日みたいにカジュアルにも着こなせるし、エスニックテイストのワンピースに合わせてもかわいいので気に入っています。少しづつ暖かくなってきたからか、最近は色ものに惹かれますね。
- ー薬指のリングは「BYRE」の3周年記念を祝したオリジナルアイテムですね! こだわりがぎゅう(牛)っと詰め込まれていると以前お伺いしました。
- そうです! 牛をモチーフにしたハンドメイドのアイテムで、鼻にはK10のゴールドを使用し、刻印をひとつひとつ手で彫って作っています。カレッジリングみたいにボリューミーで、スタイリングを選ばず使えるのも推しポイントです。
- ー牛舎を改装した古着屋ってとても新しいと思います。なぜここでお店をオープンしたんですか?
- 私のパートナーでもあるオーナーが、思い入れの詰まった牛舎をどうしたら今後も残していけるのか考えたときに、この場所で飲食店と古着屋をやるのがいいなと思ったそうです。それでまずは古着の取り扱いからスタートしました。
- ーYURIKAさんはここで植物も販売しているんですよね。
- はい! 「BYRE」の第一回目のポップアップで初めて出店したことをきっかけに、翌年の春からここで一緒にお店をスタートすることになりました。なのでいまは古着と植物をメインに取り扱っています。
- ー植物にはいつから興味があったのでしょう?
- 大学生の頃です。学校でサボテンをモチーフにしたアクセサリーを作っていて、もっと植物に関する知識があったほうが製作を続ける上でも役立つなと思い、勉強し始めました。エスニックテイストのお洋服が好きになったのもこの頃です。卒業後はお花屋さんで働いていました。
- ーオリジナルの植木カバーが愛くるしい表情でかわいいです!
- 日頃から韓国のお花屋さんをインスタグラムでチェックしているんですけど、植木のカバーを販売しているショップを見かけて、そこからインスピレーションを受けて制作したアイテムです。英語でサボテンを意味する“カクタス”と韓国語で豆腐って意味の“トゥフ”を掛け合わせて「カクトゥフ」って名前をつけました!
- ーサボテンなのにふわふわってチグハグさがたまりません(笑)。植物は何にこだわってセレクトしていますか?
- パワーが漲っているものを中心に集めています。サボテンは育てるのがとても難しいと聞いて、いまは農家で買い付けたものを販売しているんですけど、これからは自分で生産もできたらいいなと思っています!
- ー常に新しいことに挑戦する姿勢が素敵だなと思います。
- 古着はライフスタイル提案のうちのひとつとして取り扱っているので、アパレルだけにこだわらずにいろいろなものをお客さんに提供していきたいんです。いまは、5周年までに「BYRE」で飲食店をスタートするというオープン当初からの目標を達成するために計画を進めています。
- ーここで飲食もできるようになるなんて、とっても楽しみです! 最終的にはどんなお店にするのが目標ですか?
- 友達同士が繋がったり、新しい物に触れたりすることができて、少しでも「ここに来てよかった」って思ってもらえるような出会いの場にしたいですね。ここは東京ではあるけれど郊外なので、土地の広さを活かしたこの地ならではのお店づくりをこれからも続けていきたいです。