オニツカタイガーを自分らしく履くということ。 vol.3 HAKO
The Style.
オニツカタイガーを自分らしく履くということ。 vol.3 HAKO
2021.05.18
Presented by Onitsuka Tiger
よくスタイルを持つって言うけどそれってどうしたら身につけられるもの?
ファッションのトレンドに左右されすぎず、自分らしい服を着てシューズを履く。
でも言葉であれこれ説明されても難しい、だからまずは感じてみよう!
この春、クリーンでエレガンスなコレクションを披露した〈オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)〉を
身に纏った確固たるスタイルを持つ方が出演する3回連載企画。
最終回はしなやかで力強いオーラを放つHAKOさんが登場!
モデルや文を書くこと、表現することを通じて見つめるHAKOさん自身についてお話しもしてくれています。
Photo_So Mitsuya
Styling_Demi Demu
Hair_Mikio Aizawa
Make-up_Yuka Hilac(VOW-VOW)
Model_HAKO
credit
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自分の体を使って、自分をなかから引き出して表現できた。
- ーそもそもどうやってモデルをスタートしましたか?
- 高校を卒業する18歳くらいのときに地元の愛知でサロンモデルとしてスタートしました。本当はモデルになる気はなくて保育士になろうとしていたんですが、当時付き合っていた彼氏が服飾系で原宿でスナップされるような人だったんですが、大学受験をがんばって乗り越えてやっと会えるってなったときに別れちゃったんです。それが悔しくて…もしかしたらファッションの世界のなかで私ががんばって活動していたらどこか見ていてくれるかもしれないって見返したいというかリベンジ心に火がついて始めてみたんです(笑)。
- ーきっかけにドラマがアリですね!
- はい、最初はそんな気持ちでした(笑)。でもだんだん楽しくなっていっていまに至りました。愛知が拠点だったんですが次第に『ピーエス』とか『セダ』とか雑誌で東京での撮影に呼ばれることが多くなっていきました。当時は読者モデルが流行ってたときだったのかな。アミアヤさんが私たち世代の先輩にいるような感じの。
- ー元カレきっかけからモデルにのめり込めたのはなぜでしょう?
- 表現することがもともと好きだったから、それに気がつけたんですよね。口で言いたいことを表現することが苦手で学校のクラスで言うと学級委員じゃなくてそのサブみたいな。やりたいことはあるけど自分が前に立って思ったことを言うことが苦手でした。なので思い返すと本当はもっと感情を表に出したかったんです、それがずっと出せずにいたけどモデルをしてる瞬間は撮影することに合わせてそれを引き出すことができたんです。
- ーファッションはずっと興味ありました?
- なにか強烈にハマったスタイルがあるというわけではなく周りにあった流行りを追うような感じでした。ギャルが流行ってたときはそうなってたし、原宿のストリートが流行ってたときはそんな格好をしてみたり。でも自分がこの業界にいるとは想像してなかったです。いまこの職を続けているのもモデルをする瞬間瞬間で常に自分と対峙していたようで、辛いような時間でもあるけど、モデルをしてる自分のことを認めることができたのでその感覚を大事に積み重ねてきたというような感じなんですよ。きっとモデルをやってる人ってそういう人が多いんじゃないんですかね。
- ーモデルをやることで自分のことを認められる、どの瞬間でそう思えて何がいちばん自分のためになりました?
- 自分に自信がなかったから、自己肯定へと繋がることができたんです。何か大きなターニングポイントになる撮影によってではなく撮影を重ねることによってひとつずつそう思えていきました。出来事で言えば、いまはフリーランスなんですが東京に拠点を移したときにいちばん入りたかったモデル事務所に入ることができたとき。面接をしたんですが、事務所の方はその場でよろしくお願いしますと言ってくれたのに、なぜか私は心配性というか、自分からその事務所に入りたくて面接する機会をもらえていたのに怖くなっちゃって、一度持ち帰りました(笑)。即答していいお話のはずなのに憧れの事務所にこんなご縁で入ることができると思えず東京は怖い! って疑っちゃって。結局すぐ入ることにしたんですが、この出来事で私の活動を見てくれてる人はちゃんといたんだと改めて体感することができました。いまはもっと自分らしさを追求したくなりフリーで活動することにしたんですが、この事務所の方がフリーで活動する私をサポートしてくれたりも。
- ーもっと自分らしさを追求したいというのはどういうことを実践されていますか?
- モデル以外にも文章を書いたり、それをインスタグラムやブログに公開したり、自分の思ったままを表現する幅を広げようとしています。イメージとしてはお腹のなかに大きな鉛のようなものが溜まっていくので、それを書いて出していきたいんです。
- ー常に何か考えているってことですか?
- 考えていますね。好き嫌い問わず人への関心があって、街を歩いていても人間観察をしてしまいます。例えば電車のなかで体調悪い人をすぐ探すことができたり。この人は何を考えているんだろうとか。現場でも近いようなことを考えて、それに合わせて動くようなことをしていますしね。
- ーHAKOさんにとって興味あることは?
- 猫、本、陸上競技をみること、そして人間です。人間に関すること全般に興味があって、コミュニケーションすることが永遠の課題って感じです。
- ー好きなファッションのスタイルは?
- とにかくコンフォータブルなもの。ミニマムだねって言われるんですが、どんなにかわいくても着飾らないようになってきました。私より歳上の女性で個人的に素敵だなと思うのはそういう多くを取り入れない方たちばかりなんです。削がれていってる感じが潔くてかっこよくて。10、20代のときはすごく必死だったけど30代でようやく自分を見つめ直してどんどんわかっていき、好きなものを自然と選べるようになっていくことができました。モデルをして書き物をして、バランスを取りながらようやく居心地良く生きていける気がします。