Our recently mood.
TRAD & NERD な彼女の日常着
秋冬の装いを見渡せば、あのブランドのあれもこれもルーツは“トラッド”だったりする。
主に80sアメリカ&イギリスのメンズスタイルに由来する
伝統的スタイルの古きよきコッテリ感をモノにするのは力の抜き加減。
いまの感覚で、自然体に、言うなればナードに。
なんてことない日常に溶け込む、やわらかくて旬なトラディショナルスタイル。
Photo_Kai Naito (TRON management)
Styling_Yuto Inagaki (CEKAI management)
Hair&Make-up_Ryoki Shimonagata
Model_Bibi (TOKYO REBELS)
Location Cooperate_UR Agency
ラガーポロにチェックミニ。直球な当時のカレッジスタイルも、現行ブランドによるトラッドの解釈でフレッシュに映る。足元だけはオーセンティックな英国老舗のブーツを履いて。眠気をさそう秋の陽だまり、行き先なく散歩する贅沢。
ヘリンボーンジャケットは一着持っていると頼もしい。ひと昔前の、きっと品のいい紳士がタイドアップして羽織っていたんだろうサイジングや風合いの妙は、例えばパジャマと合わせてもいい塩梅。肩は落ちてるくらいがいいし、シャツの襟もなりゆきでいい。
トータルでのシェイプがモダンなら、とことんトラッドを装うのもいい。ダブルフェイスのタータンチェックジャケットにタッターソールチェックのシャツ。出身国を同じくした異なる時代生まれの両ブランドによる伝統的チェックを重ねて、ニットタイで仕上げ。トラッド玄人な首元がマニッシュに効く、ニュー・トラディショナル。
王道トラッドなトレンチを羽織るなら、ヨーロッパ生まれのブランドたちらしいクリーンなニュアンスカラーと、だらりと巻いたスカーフやシャツで軽やかな脱力感を狙ってみる。たっぷりな身ごろがゆらゆら揺れるコートの裾を追いかけながら歩く、スローな昼下がり。
着心地のいいゆるやかな温もりを全身に重ねたオールニットな装い。引き締め役にはトラッドスタイルの大定番であるローファーを。ちなみに名前の由来は英語で“怠けもの”。楽に脱ぎ履きできるから。まさにナードなトラッド。
コンパクトなトップスとアームカバーに落とし込まれたアーガイルチェック。スコットランドの名家が作った歴史あるパターンのグッドガールなムードを、穿き込んだワークパンツのいなたさでラフに振る。なめらかなカシミアと、代えがたい愛着の心地よさに包まれて。
芝生を見つけたら無条件に湧き上がってくる寝転がりたさ。そんな衝動を歓迎してくれるデニムのセットアップはルーズすぎるくらいのフィッティングが気分。カレッジ風味なボーダーマフラーのポップさと相まったカジュアルな印象は、華奢なインナーとポインテッドトゥの甘辛なフェミニニティで調整を。