その才能はライアン・マッギンレーの折り紙付き。マリー・トマノヴァ初の写真展は明日まで。
“アメリカンドリーム”なんて言葉が存在するように、多くの夢と希望を与えてくれる国、アメリカ。しかし、同時にこんな経験も味わったことないですか?
「あれ、思ってたほどキラキラしていない。なんかイメージと違う?」
1985年に旧チェコスロバキアで誕生し、ライアン・マッギンレーに魅せられニューヨークに移住しアイデンティティや、セクシャリティ、ジェンダー、多様性などのテーマを扱う作品を制作している写真家マリー・トマノヴァによる自身最大のフォトプロジェクト『Young American』が、まさにそんなアメリカを捉えているのです。
混乱する米国社会のなかで「夢」や「希望」、「自由」や「多様性」などを感じさせる若者たちを映し出すことで、彼らを通して社会的・政治的に抑圧的で不寛容な環境下で移民の彼女がみた「希望的な米国の今/未来」を描き出されています。
これまでアメリカを皮切りに、ドイツ、チェコで開催されてきた個展『Like a Dream』ですが、どれも多くの来場者を集め、一冊にまとめた写真集『Young American』はアメリカでは完売するほどの注目度の高さ! それが遂に東京でも開催されると聞いたらどれだけ重要な写真展なのか感じ取っていただけますよね!
ライアン・マッギンレーからも彼女についてコメントが届いています。
「この本では、古い美しさの基準や(男性か女性の二択のみというような)性に対する価値観からの解放の将来性が捉えられている。マリーの世界の中では誰もがありのままでいれる。アメリカ全土におけるユースカルチャーが彼女が捉える多様で包括的なニューヨークダウンタウンのようであって欲しいと切に願う」
若者である私たちがいま目にするべきは、この純度100%の目線で映し出された“ヤングアメリカン”であるはず。次に彼女の作品を生で観れるのはいつになるかわからないので、この期を逃しちゃまずい気がします。時間を無理やりでも見つけて行く価値は大いにありますよ。
Like a Dream
日程:2019年8月19日(月)、8月20日(火)
場所:SO1
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目14−15
時間:12:00〜19:00
Instagram@marietomanova