
アメリカ社会をポップかつ風刺的に問いかける。ネイト・ロウマンの個展が日本で初開催
ラスベガスで生まれ、ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、ネイト・ロウマン。アメリカのポップカルチャーを再解釈した作風で広く知られ、Supremeともコラボした注目のアーティストの個展がGallery Commonで開催されます。

Nate Lowman. tbt – sandtrap flower. 2024. Oil and enamel on canvas. 102 × 55 × 3.8 cm.
ニューヨークを拠点とするキュレーター、マット・ブラックが手がける今回の個展では、ロウマンの代表作をはじめ新作シリーズも展開。アメリカの社会やポップカルチャーをユーモラスかつ皮肉を交えて表現した作品の数々を、時代の変遷とともに捉えることができます。

Nate Lowman. Maxima. 2005-2013. Oil and silkscreen ink on canvas. 75 × 82 × 3.8 cm.
なかでも象徴的なのが、銃痕の形を表現したキャンバス作品。「エスカレード」「マキシマ」「ニッサン・アルティマ」など車種名をタイトルにしたシリーズは、アメリカで販売されているリアルな銃痕を型どったマグネットステッカーから着想を得たもの。メディアを通じて、いかに銃文化が日常化しているかを指摘しています。

Nate Lowman. tbt – Marilyn Tree. 2023. Oil and alkyd on linen.
ほかにもロサンゼルスの山火事を描いた「Burning Palm」やハリケーンの衛生画像をもとに描かれた「Milton」など、気候災害への警報を鳴らす作品群も。
個展のタイトル「This Neighborhood’s Changed(この街も変わったもんだ)」というロウマンからのメッセージとともに、私たちが憧れているアメリカを、また違った目線で見ることができるかもしれません。
Nate Lowman「This Neighborhood’s Changed(Curated by Matt Black)」
会期:4月26日(土)〜5月25日(日)
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
開廊時間:12:00〜19:00
休廊日:月曜、火曜