変わらないまま、新しくなる。 さらさが『Live Bluesy』に重ねたもの。
変わらないまま、新しくなる。 さらさが『Live Bluesy』に重ねたもの。 変わらないまま、新しくなる。 さらさが『Live Bluesy』に重ねたもの。

salasa’s Major Debut with “LIVE BLUESY”

変わらないまま、新しくなる。
さらさが『Live Bluesy』に重ねたもの。

2026.09.05

“ブルージーに生きろ”。

音楽活動を始めたころから、
さらささんが持ち続けてきた ”Live Bluesy”というマインド。
自身の生き方にも、音楽の根底にも流れるこの言葉を冠した
ミックステープEP『Live Bluesy』で、
8月5日にメジャーデビューを果たしました。

メジャーデビューという節目を迎えても、
変わらないものはそのままに、新しいレイヤーが加わっていく。

そんな彼女の現在地を、ガールフイナムでもおなじみの
クリエイターたちとともに、3つのメイクで表現。

『Live Bluesy』の制作から、これからのことまで伺いました。

Photography: Valerie Yuwen Hsieh(W)
Styling: Yuki Yajima
Hair & Make-up: Boyeon

―“Live Bluesy”は、さらささんが音楽活動を始めるときから、自身の軸にしてきた言葉だと思います。それをメジャーデビュー最初の作品で改めて掲げた今回のEPは、どんな作品になりましたか?
”Live Bluesy”は今までも自分の制作のモットーとして掲げてきた言葉なので、メジャーデビューして最初のパッケージ作品で改めて掲げるにあたって、すごくその言葉について考えました。チームが変わったりするなかで、すごく新鮮な気持ちでつくれた曲たちでもあるし、今までで一番楽しんでつくれた作品だったかなと思います。今までのさらさの雰囲気に、新しいレイヤーが追加されたような感覚もあります。
―『KAMINARI』と『風になる』は、これまでのさらささんとは少し違う、開けた印象がありました。この2曲にも、その“新しいレイヤー”が表れているのでしょうか?
そうですね。『KAMINARI』も『風になる』もアップテンポで、今までのさらさにはなかった雰囲気の楽曲です。今までは自分の繊細な部分だったり、ネガティブな部分、陰と陽でいうと陰の部分に着目して生きていたところが多かったんですけど、人ってそれだけじゃないよね、って。年齢を重ねたり、社会とのつながりが広がっていくなかで、外の世界を無視できなくなってきた感覚もあって。去年くらいから、そういう部分も書いていきたいと思うようになりました。第三者が入ってきたり、自分の内側だけではないものを作品に取り入れていくことは、やってみたかったことのひとつでした。
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―『Live Bluesy』を表すキーワードとして、”新しい”、”儀式”、”外側の世界”、”空を飛ぶ” と答えてくれました。なかでも、“儀式”という言葉が気になって。
今まで外側の世界を扱ってこなかったので、最初はどう書けばいいのかわからなかったんです。『青い太陽』を書いたときも、そこをどう扱えばいいんだろうってすごく悩んで、全然筆が進まなくて。結局「いつも通り書こう」と思ったら、すぐに書けました。そのときは特に意識せず、浮かんできた風景やそのとき気持ちいいと思う感覚で書いていたんですけど、今振り返ると、歌詞には「部屋」という言葉が出てきたり、前半もひとつの部屋に導かれていくような描写があったりして。『青い太陽』は、それまで扱ってこなかったものを書いていくために必要な、通過儀礼というか“儀式”みたいな曲だったのかなと思います。自分の心の準備のための曲だったというか。そこから『YOU』『Thinking of You』と少しずつ書けるようになって、『KAMINARI』や『風になる』では、かなり外に目を向けて書けるようになりました。
―今回のEPは、制作自体もかなりスムーズだったそうですね。合宿での思い出は?
みんなですごい山道をドライブして、宿とスタジオを行き来していたんですけど、毎日ヘトヘトになって帰ってくるから、夜はもう鍋しかつくれなくて(笑)。1週間くらい、ずっとみんなで夜に鍋を食べていました。すごく合宿っぽくて、青春って感じだったなと思います。いい思い出です。
―そんな制作のなかで、迷ったときに立ち返るような感覚や、軸になっていたものはありましたか?
今までの作品の中でもかなりすんなりできたので、あまり迷ったり、振り返って考えたりすることはなかったです。ただ、自分の外側や外の世界を扱っていきたい、もっとアップテンポなものを“さらさ”という人物像の中で自然に表現していきたい、という気持ちはありました。あとは、とにかく今のリアルな自分を、嘘をつかず出していきたいというのが、すごく軸だったかなと思います。今までの楽曲にあるさらさ像をアップデートしていきたかったし、過去の自分の作品にとらわれるというより、”今のさらさ” には何がぴったりなのか、というところをすごく軸にしました。
―その“今のさらさ”を感じたのがリード曲『風になる』でした。これまでの楽曲にはあまりなかった、温かさも感じます。
『風になる』は、新幹線で地方から家に帰っているときに書いた曲なんです。本当に「早く家に帰りたいな」っていう(笑)。帰る場所があることだったり、精神的なホームみたいな場所があることの喜びを歌ってみたくて。物理的な家でもいいし、そういう場所があることの喜びや温かさって、今まであまり扱ってこなかったんですけど、今回はすごく素直に書きました。このEPをつくっているときの自分自身も、今までより少し心が軽くて、軽い足取りでいけた感覚があったので、『風になる』にもかけて ”空を飛ぶ”というキーワードを挙げました。
―今回の最初のメイクにも、その『風になる』の軽やかさが重なっているように感じました。
すごく軽やかな感じがしたので、『風になる』と合っているなと思いました。爽やかさもあるし、ドレスの素材自体もちょっと風っぽくて。目元に白いまつげをつけてもらったんですけど、『風になる』の歌詞にも“心に羽を生やす”という表現があるので、それこそ風になって帰る感じを具体的に表現してくれたようで、すごくいいなと思いました。
―『Live Bluesy』を表すものとして、もうひとつ気になったのが、視覚的な青ではなく“精神性の青”という言葉です。これはどういう感覚ですか?
”Bluesy” という言葉は、音楽ジャンルのブルースから来ています。ブルースは、悲しみや憂い、辛さや苦しさみたいな、ネガティブな感情から生まれてきた音楽だと私は思っていて。ネガティブな気持ちを「心がブルー」と言ったりもしますよね。でも、それを視覚的に青で表現する必要はないと思うんです。写真やメイクを見て、実際に青が入っていなくても「この写真はブルーだよね」と感じることってあるじゃないですか。それがすごくさらさらしいなと思って。
―『KAMINARI』はむしろ強さやエネルギーを感じる曲ですが、そこにも“ブルー”は存在するのでしょうか。
そうですね。『KAMINARI』は女性讃歌の気持ちでつくった曲なので、女性を讃えるような強さや連帯感があります。でも、温かさがあったらその反対もあるよね、というか。そういう人間の矛盾が見えてくる楽曲でもあると思っています。そういう意味でも、色は青なんだけど、視覚的な青に限定しなくていいのかなって。
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―“ブルージー”には、相反するものが共存しているのかもしれないですね。ほかに、『Live Bluesy』を感覚的に表すとしたら?
“テクスチャーがあって、手触りを感じる” です。すごくハイファイなものより、ちょっとDIYを感じるものだったり、人のぬくもりを感じるものが好きなんです。誰かの美学というか、その人だけの美しいと思う基準みたいなものを感じられると、すごく嬉しくて。『Live Bluesy』も、そういう作品になっていたらいいなと思っています。
―2つ目のメイクは、青みのあるグリーンがポイント。“精神性の青”が、また違う形で表現されているように感じます。
『Live Bluesy』といえば、という感じで、ストレートに表現されている気がしました。髪型もファッショナブルだし、カラーメイクなんだけど元気になりすぎない。そのバランスもすごく自分らしいし、これからへのワクワクも感じました。
―ポッドキャストでは、「もっといろんな人の脳みそを借りたい」と話していましたよね。一緒にものづくりをしたいと思うのは、どんな人ですか?
こだわりが強い人が好きだなと思います。明確な自分の芯があって、意見が反したときにはちゃんと戦えたり、自分の考えをしっかり伝えられたり。嫌われることを恐れずに、自分が大事にしたいものをちゃんと持っている人には、すごく親近感や魅力を感じます。あとは「この人と一緒につくったらワクワクしそう」っていう直感。ピンとくる感覚は、今までも結構大事にしています。今回も昔から一緒にやっているメンバーが多かったので、信頼を置いている状態で、すごく気楽につくれました。それもよかったと思います。
―環境や一緒につくる人が広がっていく一方で、これからの自分を表す言葉は「変わらない」。“変わらないこと”と“変わり続けること”は、どう共存していますか?
これからとか、これまでとかを考えたときに、基本的には変わらないし、でも変わっていっている、という感じがしています。“三つ子の魂百まで”みたいに、本当にずっと変わらないなと思う部分もある。でもいろんな経験をして、どんどん変化もしていて。変わらない自分のままでアップデートし続けているというか、前に進んでいく変化が、まだ見たことのない場所に連れていってくれている気がします。たぶんこれからもずっと同じさらさだけど、いろんな経験を経て、さらによく、さらに豊かになっていきたい。そんな気持ちがあります。
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―これから改めて向き合いたいものとして、“ルーツ”も挙げていましたよね。
今回「Live Bluesy」という言葉を使ったのもそうですけど、ブルースやR&Bはすごく自分の音楽的ルーツだと思っていて。この2年くらいで改めて「やっぱりR&Bが好きだな」と思うことも多かったので、これからは自分の音楽的ルーツと、もっと向き合っていくことになるんじゃないかなと思っています。
―変わらないものがあるなかで、これからはどんな自分でありたいですか?
人の矛盾や歪さって、人の魅力だと思うんです。そういう部分は、意識しなくてもこれからも作品に落とし込まれていくと思います。ネガティブとポジティブのバランスについても、『Amber』を書いていた頃からライブのMCでもずっと話してきたことで。そこはこれからも変わらないと思います。でも、これからはより軽くなっていけたらいいなと思っています。軽やかな人っていいなって。私は全然軽やかじゃないので(笑)、そうなりたいという願望です。生き方としてもう少し軽やかに、軽いステップで進んでいきたい感じがあります。
―最後のメイクは、これまでよりぐっとポップな仕上がりになりましたね。
丈の短いパンツで少しお茶目な感じがあったり、今までのさらさ像にはなかったような明るさやキャッチーさがありました。目元のパールも、今までのさらさだったら「ちょっと明るすぎるかな」と思うようなものを、あえてやってみる。その矛盾やバランス感が、これからへのワクワクを表現してくれている気がしました。
ひとつひとつの問いに頭を巡らせて、言葉を選びながら、自分の言葉で返してくれる。
その嘘のなさは、さらささんの音楽にもつながっている気がします。

INFORMATION

【 LIVE BLUESY TOUR 2026 】



NAGOYA
2026.10.29 THU @UPSET
OPEN 18:00 / START 19:00
Guest:NakamuraEmi

OSAKA
2026.10.30 FRI @UMEDA SHANGRI-La
OPEN 18:00 / START 19:00
Guest:三浦透子(Band Set)

TOKYO 2026.11.04 WED @LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00
Guest:AAAMYYY

TICKET:¥5,800(税込・ドリンク代別)
チケット販売中 : https://linktr.ee/salasa__

企画・制作 SMASH
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