「混じり合い、生み出され、世界へ」をコンセプトに掲げ、渋谷エリアでは最も高い地上47階建ての、展望施設、オフィス、産業交流施設、商業施設を兼ね備えた 「渋谷スクランブルスクエア」。日々多様な人々が行き交う渋谷駅に直結する複合施設として、これまでその土地で成長してきた既存のカルチャーシーンを大切にしたいという思いから「スクランブルミュージックショー」は始まりました。11回目となる今回のイベントで、実際に会場に足を踏み入れてまず驚いたことは、その客層の幅広さ！

子連れの家族から、学校帰りの学生、クラブに通い慣れた層、そして海外観光客まで、まさに誰にでもオープンな空間がそこには広がっていました。ティーンにとってはこれからシーンに足を踏み入れるための一歩として、若い頃にクラブで遊んできた大人にとっては当時を振り返って遊べる場として、すべての人々が身近に音楽を感じることができるのが「渋谷スクランブルスクエア」で行われる音楽イベントの最大の魅力。この夜はLicaxxxや矢部ユウナなどシーンの第一線で活躍するDJから、大沢伸一などレジェンドまでが揃う豪華なラインナップのもと、会場は常にお客さんで埋まり大盛り上がりでした。

音楽イベントを軸にファッション、アート、グルメなど、さまざまなカルチャーが、縦横に交じり合っていくのも複合施設ならではのおもしろさ。今回は、渋谷ファッションウィークとのコラボレーションということで、“グリーン”をドレスコードに、思い思いのスタイルを楽しむお客さんで会場はいっぱいに。DJタイムの前にはスタイリストRIKU OSHIMAさん、新たなファッションアイコンとして注目を浴びる3人組YoutuberのOUR’s、モデル兼クリエイターとして活躍する菅野結以さんによるトークショーが行われイベントスタート。仲良く会話が弾むなか、会場内にいるお客さんのファッションチェックが行なわれたりとインタラクティブな場面も。

聞くに、イベントが発足された初期は人気アーティストのライブがイベントの軸になっており、コロナを境に混雑回避のため応募で当たった人のみが楽しめる招待制での開催となっていたそうですが、「どうすればより多くのお客様が楽しめるイベントが作れるだろうか？」その答えとなったのが、現在のようなエントランスフリーのDJイベント。今後はもっと回数を増やしながら、さまざまなテーマの「スクランブルミュージックショー」を開催する計画とのこと。お買い物のためにフラッと足を踏み入れたお客さんがもっと自由に音楽に触れ合える場に、そして「ここに来ればいつでも良い音楽が聞ける」と思ってもらえるように、今後は12階のイベントスペースを抜け出して、店舗が会場になる可能性もあるとか？ 複合施設として、複合施設だからできる、クラブとはまた違った音楽シーンが始まっていく予感にワクワク。今後の展開も見逃せません！