GEEK girl meets PUMA.
ギークなパレルモガールたち! Vol.1
1980年代に登場して以来熱狂的なフットボールファンに支持されてきた、
「テラススニーカー」の先駆け的存在である〈PUMA(プーマ)〉の「パレルモ」。
そんな名作にヴィンテージ加工を施した「パレルモ ヴィンテージ」と、
ソールを少し厚めにアレンジした「パレルモ モーダ ヴィンテージ」が新たに加わりました。
ちょっとマニアックな存在のこのパレルモシリーズは、
何かにこだわりを持ち、誇りを持って楽しむ、そんな “ギーク”な人に履いてほしいコレクション。
「パレルモ」が似合うギークガールたちを、全3回に渡ってフィーチャーするこちらの企画。
第1回目は、さまざまな話題作に出演する、いま気になる女優・穂志もえかさんにフォーカス。
公私ともに熱中している「映画」と、「パレルモ」についてじっくりお話を伺いました。
Photo_Kento Mori
Styling_So Matsukawa
Hair_Miho Emori
Make-up_Chihiro yamada
Model_Moeka Hoshi
GEEK girl 01
Moeka Hoshi / MOVIE GEEK
豊富なカラバリがうれしいスニーカー。
- ー今回履いていただいた「パレルモ モーダ ヴィンテージ」はいかがでしたか?
- 足にフィットする感覚がありすごく履きやすかったです。あとはやっぱり見た目がかわいいですよね。カラバリが豊富なのもそうですし、私が履いたグリーンのカラーもパキッとしていて目を引くな、と思いました。
- ー穂志さんご自身もスニーカーで撮影に来られましたが、スニーカーはよく履きますか?
- かなり履きます! 足元は楽なものを選ぶことが多いので。いまって本当に個性のあるものが多くてアイテムによって印象が変わるので、スニーカーは本当に何足でも欲しいですね。
- ー〈PUMA〉に対して、どんな印象やイメージを持っていますか?
- 中高生のときにジャージをよく着ていたので、当時はスポーツウェアというイメージが強かったんですけど、いまは少し変わりました。SNSなどでおしゃれな方が履いているシューズを見ていると〈PUMA〉だったりして、ファッションよりの印象が強くなってきていますね。
仕事のためだったものが、熱中する趣味のひとつに。
- ー“ギーク”をテーマに撮影させていただきましたが、まずは穂志さんの映画ギーク歴を教えてください。
- 実は、もともと映画にはあまり興味がなくて。幼少期からずっとバレエ漬けの日々を送っていたので、他のものが入る余地が無かったんです。結局バレエを辞めることになり、ただ何かしら表現をする仕事がしたいと思って女優業を始めて……。それから勉強のために映画を観るようになりました。
- ーこのお仕事がきっかけだったんですね。
- 最初はいろんな役者の先輩方から聞いた作品を勧められるがままに観ていましたが、そのうち自発的に観るようになって。朝から晩まで映画館に入り浸っていたこともありました(笑)。
- ーそれはすごいですね……! 1日中同じ映画館でいくつも作品を観るんですか?
- だいたいそうですね。たまに映画館をはしごすることもあったんですけど、それだとやっぱり疲れちゃうし時間が噛み合わないので、ひとつの映画館に缶詰状態でした。もはや勉強のためではなくて、純粋に「観たい!」という気持ちが強かったです。
- ー1日にどれくらいの本数を観ていたんですか?
- 3本です。脳みそのキャパシティ的にこれが限界でした(笑)。午前中に1本観て、昼食を食べて午後に1本、そのあと夕方から夜にかけて1本観るといったサイクルでしたね。
- ーどういった映画館に行くことが多かったんですか?
- いわゆるミニシアター系です。それぞれの映画館にカラーがあったり、いろんな国の作品を上映していたのが面白くて。ジャンルはさまざまで、とにかく気になった作品を雑多に観てみる、というスタンスでしたね。早稲田松竹や目黒シネマによく通っていました。
- ーミニシアター系、となるとなかなかニッチな印象があります。
- 有名な大作よりは、あまり知られていなさそうな作品が好きですね。自宅でも観るんですけど、DVDを借りて観ることが多いです。DVDって本編の前に他の作品の予告編が入っているじゃないですか。そこから気になったものがあれば次はこれを借りよう、という風に観たい作品が広がっていくんですよね。そういった楽しみもあります。
- ーやっぱりアナログなものってディグり甲斐がありますよね。そのなかでも、おすすめの作品はありますか?
- ドイツ映画なんですが、『希望の灯り』『僕たちは希望という名の列車に乗った』です。あれ、希望縛りですね(笑)。ドイツの作品って、日本の映画と似ているなと思うときがあって。特に『希望の灯り』は、あまり抑揚がないというか、いい意味で淡々としている作品です。どちらかというと人にフォーカスを当てていて、繊細な表情を切り取りそれを映していく、といったところがすごく似ているなと思います。
必要不可欠ではないからこそ大事なもの。
- ーちなみに、いちばん感銘を受けた作品は?
- たくさんあるので難しいですが、グザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランス』は好きです。作品自体はわりとポップなイメージがある一方で、ラストシーンが美しいなと思っていて。とにかく絵がきれいなのはもちろん、セリフや音楽もすべてが噛み合っていて、私にとってパーフェクトなシーンです。自分らしさを見つめる作品が好きなのもあり、号泣した覚えがあります。
- ー日本の作品で好きなものはありますか?
- 作品というより監督の好みになるんですが、沖田修一さんの作品は好きですし、あとは山下敦弘さんや橋口亮輔さん、岨手由貴子さん、川和田恵真さんなどなど。たくさんいますね。特に最近は、三宅唱さんと濱口竜介さんが気になっています。演出が特徴的だという話を聞きまして。
- ーなるほど、役者さんならではの視点ですね。
- 役者本人を活かすというか、レベルアップさせるような演出の仕方をするらしくて。いま国際的にも評価されてますけど、どういった演出技法なんだろう、という興味はありますね。
- ーそれこそお仕事の話でいうと、ご自身が出演された作品で印象に残っているものはなんですか?
- そうですね、どれもひとつひとつ思い入れはあるんですけど、やっぱり根底にあるのは『少女邂逅』です。初めて主演という形で出演させていただいて、こんなに長い時間カメラの前にいてお芝居をたくさんさせていただけたというのが、贅沢な体験でしたね。予算こそ少なくハードな面もたくさんありましたが、監督の枝優花さんが役者とのコミュニケーションを本当に大事にしてくれる方というのもあり、全員がベストを尽くすことができた作品だと思います。
- ー最後に、穂志さんにとって映画はどういう存在ですか?
- いわば非日常体験みたいなもので、現実の私を救ってくれる存在です。エンターテインメントの力や面白さを再確認させてくれたりと、仕事のモチベーションでもありますね。ただこういったエンタメだったり芸術ってエッセンシャルなものではないじゃないですか?でも誰かにとっては必要なものだということを身を持って感じている。それを、自分も作り手のひとりとして、世の中に届けていきたいとは思っています。
穂志もえか
@moekappa823
1995年生まれ。千葉県出身。講談社主催の「ミスiD2016」で約4000人の応募者のなかからグランプリを受賞し、翌年、ドラマ『100万円の女たち』で連続ドラマ初出演を果たす。ドラマや映画をはじめ、さまざまな話題作に出演している。ディズニープラスで独占配信されたハリウッド製作ドラマ『SHOGUN 将軍』で演じた“藤”が海外を中心に話題を呼ぶなど、いま注目を集めている女優のひとり。
兄妹誌フイナムの特集記事はこちら。
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