ファーストダウンと90年代。vol.02 須田アンナ / E-girls
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Pass through 90’s and now.
ファーストダウンと90年代。
vol.02 須田アンナ / E-girls
2018.11.02
90年代に大流行した〈ファーストダウン(FIRST DOWN)〉のダウンジャケットがカムバック!
世紀末に同時多発したストリートカルチャーが再びフックアップされているいま
この絶好のタイミングで「フリークス ストア(FREAK‘S STORE)」からリリースされました。
そこでガールフイナムの兄分である『フイナム』と連動して、これらが似合う合計4名に登場してもらい
“90年代”をキーワードに、パワーアップした〈ファーストダウン〉の魅力を探っていきます。
今回は、E-girls、Happiness、そしてスダンナユズユリーのメンバーとして活躍する、須田アンナ。
次世代ファッションリーダーに相応しい、カラフルでポップなコーディネートを披露してくれました!
Photo_ Asami Nobuoka
Hair & Make-up_Kyoko
Model_Anna Suda
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「FIRST DOWN × FREAK’S STORE」リバーシブルバブルダウン ¥29,800+TAX(他すべて本人私物)
アウトドアではなくエッジーなファッションアイテムとして纏う。
- ー今回は〈ファーストダウン〉の新作の中から「BUBBLE DOWN」を選んでいただき、私服と合わせて着ていただきました。
- すごくかわいかったです! サイズ感も、まさにいまの気分とマッチしていましたし。今日はピンクのフーディを着ていたので、このフードで首回りがもたついてしまわないか少し心配だったんですが、まったくその必要もなく。改めてダウンジャケットは、ただの防寒具ではなく、ファッションとして楽しめるアイテムなんだと思いました。
- ーデザインの視点でみると、ロング丈のダウンって比較的めずらしいものだと思うんですが、このアイテムを選んだポイントはなんですか?
- 丈感とボリューム感ですね。私服で持っているダウンはどれもショート丈だったのですが、本当はこういうロングのものをずっと探していたので、やっと出会えて嬉しいです。ボリューミーだし、テーピングのディテールもかわいい。今日みたいに足を出してもバランスよく決まるし、もうすべてが絶妙。撮影現場とかで着るベンチコートっぽく見えてしまうのは嫌だったので、これくらいファッションに振り切っている方がありがたいです。
- ー極論を言うと、須田さんがダウンジャケットに求めるものは、機能性よりファッション性?
- いわゆるアウトドアアイテムとしてのダウンというよりかは、エッジの効いたファッションアイテムとして捉えているのかもしれません。なので、違和感があるくらいボリューミーなものがいいし、ストリートファッションに似合うアイテムだと嬉しいです。
- ースダンナユズユリーの作品からも十二分に伝わってきますが、やっぱりストリートファッションがお好きなんですね。
- そうですね。普段から扱っているだけに、HIP-HOPスタイルでいることが多いです。ダンスをやってるから基本は動きやすい服を着ることが前提にあるんですけど、そのなかでも特に、オーバーサイズのアイテムをどこかに入れてダボっとさせるのが好きです。でも全身オーバーサイズにするのは、またちょっと違くて。ちゃんとスタイルがよく見えるように、バランスを考えて着る方がいまっぽくて好きです。
- ーそもそもダウンジャケットと聞いて、連想するものってなんですか?
- メンバー。去年くらいにみんなが一斉に買っていた記憶があります。あと、私本当に韓国が好きで、よくソウルに遊びに行くんですけど、むこうは冗談抜きでみーんなダウン着てます(笑)。だから今日実際に着ている自分の姿をみて、韓国女子っぽいなって。
- ーたしかに、韓国の女の子の方が日本よりストリートファッションを好んでいる印象があります。欲しいものは韓国で買うことが多いですか?
- はい! 私が「韓国に行きたい! 」って思うときは、あっちで買い物をしたいときでもあります。個性的なアイテムも多いですし、どこのお店に行っても空間づくりへのこだわりがものすごくて。街を歩いたり、ショッピングしたり、カフェに行くだけですごく刺激を受けるところです。
- ー今回着ていただいたダウンは、90年代に活躍していた数々のHIP-HOPアーティストに愛用されたことをきっかけに、大流行したアイテムがベースになっています。とりわけ、いまファッションシーンでも再びキーワードになってきている“90年代”について、何を思い浮かべますか?
- 私が想像する90年代はずばり、派手色、デニム、ドッド!(笑)。パッと思い浮かんだものですが。でも、今作のテーマを聞いて私服でコーディネートを考えたとき、そういう要素が強い昔のアーティストのジャケ写を参考にしました。特にTLC。スダンナユズユリーはもともと彼女たちをリスペクトしていて、音楽面はもちろん、スタイリングやメイクといったヴィジュアル面でもかなり影響を受けています。だから私の思う90年代像は、TLCなんです。
- ーTLCをインスピレーション源にしようとしたのは、メンバー3人でアイデアを出し合って?
- はい。あとは、当時をリアルタイムかつど真ん中で過ごしてきたHIROさんからもピンポイントでお話を聞かせていただき、それに対して、私たちのやりたいことを伝えながら決めていきました。
- ー須田さんの場合は、リアルタイムではなく後追いでハマっていったわけですが、その当時のカルチャーを知ったときにどう感じました?
- 新鮮に思えました。いまの若い子が90年代の音楽やファッションに夢中になってたり、フィルムカメラで写真を撮ったりしてるのって、どれも新しいと思えるからなんですよね。MVも、いま4Kまであるなかで、あえてVHSで撮ってるくらいですし。スダンナユズユリーのメンバーはそれこそHIP-HOPが好きだし、古いものをディグることがもともと好きなんです。だから90年代のTLCをみたときにすぐハマったというか。リアルタイムの人たちは、いまの流れに対して「また来たんだ」とか思うかもしれないけど、私たちはシンプルに新たしいものに出会った感覚でかわいいと思えたんです。大切なのは、そこからインスパイアされて自分のものに消化し、新たに表現していく。そうすることで、世代をまたいで大きくなれる気がしています。
- ーいま再び90年代ファッションが流行るムーブメントがきても、それがすなわち当時と同じことを繰り返してるというわけではないですもんね。
- はい。いまちょうどスダンナユズユリーの曲づくりに励んでいるところで、まさにそれを日々追求しています。
- ー最後に、今後の展望について教えてください。
- スダンナユズユリーでライブをするのが夢です。LDH所属の女の子で、3人ともマイクを持って歌うのは私たちしかいないし、みんな個性的だからライブでもおもしろいことができないか考え中。あとファンには結構言ってることですが、いつかカフェをプロデュースして、自分のブランドも立ち上げたい。だからこれからも韓国にリサーチしに行かないと! ですね(笑)。
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PROFILE
須田アンナ
1997年生まれ。E-girls、Happiness、スダンナユズユリーのメンバー。中でも、彼女の愛称“スダンナ”がグループ名になっているスダンナユズユリーではMCを担当し、エッジの効いたラップで多くのHIP-HOPファンを魅了している。私生活では、オフができたらすぐソウルに赴くというほど無類の韓国好きで、最近では彼女の個性的なファッションやメイクにも注目が集まってきている。Instagram @annastagram.official
sudannayuzuyully-official.jp