KOWGAが待望のローンチ! デザイナーのルーツを紐解いて、見えてきたエレガンス。
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KOWGAが待望のローンチ!
デザイナーのルーツを紐解いて、見えてきたエレガンス。
2021.08.30
2021年秋冬シーズンにデビューを果たす〈コウガ(KOWGA)〉。
突如現れたそのブランドは、ローンチ前にも関わらず
東京と大阪での展示会を大盛況に終えています。
女性達を惹きつけるその理由は何なのか、
デザイナーである甲賀加純にインタビューを遂行し
ブランドの魅力と彼女のルーツを紐解きます。
ガールフイナムで撮り下ろした
オリジナルのルックとともに、お楽しみください!
Design_Kasumi Kouga
Photo_Ryohei Ambo
Hair&Make-up_Takeru Urushibara(fleuri)
Model_Bibi
Special Thanks_Momo
credit
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Style 1
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KOWGA DESIGNER’S INTERVIEW
- ー〈コウガ〉の正式ローンチおめでとうございます! 改めてブランド名の由来とコンセプトを教えてください。
- ありがとうございます。ブランド名は、気高く雅やかという意味をもつ“高雅”に由来しています。あくまで、わたしのベースにあるストリートマインドを基盤に、上品で凛とした女性をイメージして服作りを行っています。
- ー東京で女性に向けたストリートブランドはいくつかありますが、そこにエレガントな要素をミックスしているのが新鮮でした。ご自身の軸となるスタイルを確立したのはいつだと思いますか?
- 静岡にいた高校生のときですね。お手伝いしていたメンズのセレクトショップでは〈フェノメノン(PHENOMENON)〉や〈マジックスティック(MAGIC STICK)〉といった東京のブランドを多く取り扱っていたこともあって、早くからかっこいい洋服と関われたことは、自分にとってすごく大きかったです。
- ーなるほど。
- その当時、インスタグラムで〈マジックスティック〉のアカウントをタグ付けしたのをきっかけに、デザイナーであり恩師のNAOさんとも出会うことができたんです。そこから第一線で活躍する先輩方と直接お話する機会も増えて、洋服に対する審美眼が磨かれた気がします。
- ー加純さんと言えばファッション以外にスニーカーや旧車など、言わば“男のロマン”的なカルチャーにも精通している印象です。
- 友達から「趣味が男だよね」ってよく言われます。昔から背景にストーリーがあったり、深みを感じられるアイテムが好きですね。
- ーそういうものに囲まれてきたからこそ、本物を見極める能力に長けているような気がします。そんなご自身が素敵だなと惹かれる女性ってどんな方でしょうか?
- ファッションやメイクというよりは、考え方やライフスタイルなどトータルで見たときにセンスを感じる人。あとは一見すごく上品に見える女性がごりごりのヒップホップを聴いてたり、そういうギャップにもグッときちゃいます(笑)。
- ーこのタイミングでご自身のブランドを立ち上げたきっかけは?
- 〈マジックスティック〉のプレスとして働き始めて4年目のタイミングで、レディースラインのお話を頂いて、数型作らせてもらったのがきっかけです。「本気で自分のブランドに挑戦したい」と感じて、その気持ちをNAOさんにぶつけてみたら「わかった、すぐにやってみよう」って背中を押してくれました。
- ー素敵なお話ですね…! 〈コウガ〉ではあえてシーズンテーマを設けないとお伺いしました。
- シーズンテーマを打ち出すと、そのイメージでしかコレクションを見てもらえないと思ったからです。もっと自由に、それぞれの解釈で見てもらいたいので。
- ー今回ガールフイナムで撮り下ろしたオリジナルのルックはいかがでしたか?
- 未熟なブランドにも関わらず、この様な機会頂けたことに感謝しています。シーズンのルックブックと差別化したかったので、初めてのロケ撮影でイメージに振り切ったビジュアルを作りました。この撮影に携わってくれたスタッフはみんな友人で、バリバリ仕事をしていて本当に尊敬している人達なんです。友達と作り上げたものはやっぱり思い入れがありますね。
- ーファーストコレクションでとくに気に入っているアイテムを教えてください。
- ベースボールシャツです。カジュアルなアイテムとして世の中に流通しているけれど、レディース向けのものが少なくて、女性が着たときに美しく見えるものを作りました。
- ーとくにこだわったポイントはどこでしょうか?
- まずスポーティになりすぎないように、生地には光沢のあるサテンを使っています。オーバーサイズでも袖丈は短くレディースフィットにして、袖を前で結んでも着られるように後ろの丈も短めにしました。メンズアイテムをレディースに落とし込む際に、サイジングやシルエットにこだわりすぎて、パタンナーさんをいつも困らせてしまうんですが…。
- ーベースボールシャツの新たな魅力を知れた気がして、見ている側もテンションが上がりました! プレス業とデザイナー業の両立はいかがでしたか?
- 慣れないことばかりでローンチするまで本当に大変でした。でもクリエイティブな気持ちを形にするために、積極的に動いてよかったです! 伝えたい気持ちやカルチャーへのリスペクトがみなさんに伝わるといいな。
- ー加純さんのまわりにはルーツを大切に、好きを貫いている方が多い気がします。
- 本当に自分の周りには尊敬する人ばかりいるんです。同年代のデザイナーで言うと〈ティー(TTT_MSW)〉のたまちゃんや〈カーサービス(CarService)〉の奎くん、ほかにも挙げればキリがないんですが、みんなそれぞれ軸があって、ブレない姿勢がかっこいいです。
- ー最後に今後〈コウガ〉をどのようなブランドにしていきたいか教えてください。
- レディースのブランドとして、ブレないかっこいい洋服とトピックスを伝えていけたら。流行のブランドには出し得ない、時代を経て魅力が増していくような洋服を作っていきたいです。