気分や感覚で創り上げられたオンリーワンのラインナップ。

＠yawnmix
＠the_mix_nakameguro

onepiece / FANTAZIA
tops / 80s Euro vintage
pants / Hysteric Glamour
boots / Heaven by Marc Jacobs × DR.MARTENS
beanie / WHIRLWIND

雑誌『FRUiTS』を彷彿とさせるスタイリングで。

古着屋が点在する目黒銀座商店街。その中間あたりに軒を構えるのが「THE MIX nakameguro」です。店内は入口からキャッシャーまでが一直線の細長い作り。オーナーが収集してる風変わりな歯の矯正のTシャツや総柄のパジャマパンツなど、レアで一癖あるものから、トレンドのローライズパンツまで厳選されたアイテムが豊富に並んでいます。そしてショップに足を運ぶもうひとつの楽しみがスタッフのSHIHOさん。他愛もない会話をしながら、着こなしの相談に乗ってくれます。 そんなSHIHOさんの今日のスタイリングのテーマは？「90〜00年代のパンクスタイルです。80年代のヨーロッパのパンクスタイルが気になっていて、90年代の雑誌『FRUiTS』に載っているようなムードが好きです。きっと海外の子たちもそれを参考にしているはず。ただ全身古着ではなくていろいろとアイテムを混ぜて着た方がかわいいですよね。アクセサリーも現行のものがいいと思うし。最近は海外の若い子が手掛けている個人ブランドの服も購入していて、ちゃんと届くかどうかドキドキしています。たまに到着が半年後になることもあるけど（笑）。なかでも注目しているのは、10代〜20代前半くらいのイタリアの子たちが個人で作っている服！ 〈シャインラグジュアリー（SHINELUXURY®）〉や〈ストーンコールドスタジオ（stonecoldstudios）〉が世界的にもいま人気なんです」。SHIHOさんの格好は普段から、”その服、一体どこで買ったんですか？ ”と聞きたくなるようなアイテムを上手く掛け合わせたコーディネートで、ついつい真似したくなってしまいます。

トゲトゲのシルエットが気になる。

目を奪われるビーニーは恐竜のしっぽみたいで、横から見るとかなりインパクト大。「このビーニーは形がとっても変わっているけど、勢いで被っちゃえば誰でも似合いそうでいいですよね。これは2000年代のアメリカのもの。サイズ的にはキッズものに見えるけど、海外の人って日本人よりも比較的頭が小っちゃいからこれでも大人用なんです」。

サンプリングしたくなるデザイン。

「トップスはキャミソールとワンピースがドッキングした80〜90年代のヨーロッパ古着。当時のパンクな雰囲気で、ジャラッとしたジップがかわいいです。ちなみにこれは藤原ヒロシさんがロンドンに行った1982年頃のもの。当時は色んなブランドが古着をパロディしてたし、〈ヴィヴィアン・ウエストウッド（Vivienne Westwood）〉が高くて買えない女の子たちはやっぱり手が届きやすい古着を着ていたんですよね」。いまも古着からインスピレーションを受けているブランドはたくさんあって、わざわざ服を解体して型を取ることも。これぞ温故知新じゃありませんか？

中目黒じゃなかったら古着屋をやっていなかったのかも。

おしゃれ感度の高い人たちから常に熱いラブコールを受けている「THE MIX nakameguro」。オープンのきっかけはどんな感じだったのでしょうか。「もともとは古着のリメイクブランドとしてお店をスタートしました。当時は古着のリメイクをしているお店が少なかったこともあって、いろんなセレクトショップに卸していたんです。中目黒は古着を取り扱っているお店が多かったし、馴染みもあったのでそれから古着屋になっていったという感じの自然な流れです」。

店頭に並ぶのはアメリカやヨーロッパのさまざまな古着。いまではすっかり流行しているY2Kやグランジを連想させるアイテムに加えて、少しだけ日本のものもあって偏りのない品揃えに心躍ります。なかには〈ヒステリックグラマー（Hysteric Glamour）〉のアーカイブまで！ 入荷情報をチェックしていると、いつも特定のアイテムが一度にたくさん店頭に並んでいる印象なのですが、これは意識的にそうしているんですか？ 「店頭に出しているのは、そのときの私の気分に合わせたものなんです。この前はブーツな気分だったのでたくさん出しました」。思わず目移りしてしまうような、一着一着が存在感を放つ個性的なラインナップ。なにを買おうか迷ってしまったときはぜひ一度SHIHOさんに相談してみてください。