好きなものを「好き」と素直に言える、「愛」はそういう場所。

ー過去に「あの子は古着に首ったけ！」の記念すべき第一回目に「THE MIX」で登場してくださり、ありがとうございました。

natsune：その際はお世話になりました！

ーそして、2号店「愛」のオープンおめでとうございます！ 出店するにあたって場所の候補がいろいろあったと思いますが、祐天寺に決めたきっかけってなんだったのでしょう？

natsune：ありがとうございます。ここを選んだのは「絶対にこのエリアがいい！」ということではなく、たまたま良いテナントを見つけて、なにかの縁だなと思い決断しました。駅から歩いて徒歩3分と立地も最高です。

ーショップに足を踏み入れてまず最初に感じたのが、パンクやロックテイストのアイテムの多さです。

natsune：「THE MIX」に置いているようなアイテムも引き続き取り扱っていますが、「愛」ではよりパンキッシュな要素を取り入れたものを置いています。あと、中目黒店にメンズがたくさん通ってくれていたので、こっちでは男女問わず着られるサイズ感やデザインをより意識したラインナップにしています。

ーお二人ともスタイリングにエッジが効いていて、とても素敵です。「愛」の雰囲気を体現されていますね。SNAPさせていただいてもいいですか？

natsune、manami：ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします！

outer：hide rock design
tops : Vivienne Westwood
skirt：ba-tsu club
shoes : Dr.Martens
ashtray：Vivienne Westwood

tops : odds.on.complex
pants：faithtokyo
shoes : faithtokyo
hat：eirocori

ーそれでは、今日のスタイリングについて教えてください！

manami：ポイントは〈ヴィヴィアン・ウエストウッド（Vivienne Westwood）〉の腰元にぶら下げている灰皿です。実用性もあって見た目もかわいいので、アクセサリー感覚でいつも身につけているアイテムです。

natsune：私は全体的に動物の要素があるアイテムで揃えました。なかでも帽子が目を引くと思いますが、これはセレクトショップの〈チックス（chicks）〉で買ったものです。アニメ要素が感じられるツノのような装飾がお気に入りです。

ーそれぞれの“好き”が全身から溢れ出ていて、自分だけのスタイルを持っていてかっこいいです。manamiさんがパンキッシュなスタイルを好きになったきっかけはなんですか？

manami：ハッキリとは覚えてないんですけど、中学生の頃にはすでにこういう服を好んで着ていたと思います。ここまで種類豊富に自分の好きなスタイルを取り扱っているショップってなかなかないので、自分ならではの感覚でその魅力をお客さんにも伝えていきたいです。

ーでは、natsuneさんがいまいちばん好きなブランドはなんですか？

natsune：「THE MIX」に遊びに行ったときに〈エイチ ナオト（h.naoto）〉の服に一目惚れしたのですが、それからずっと好きです！ 甘すぎず、ピリッとした感じがとても素敵で、なかでも英字が敷き詰められたデザインが最高にかわいいんです。

服と人に対する「愛」でいっぱいのショップになるように。

ーショップのラインナップを見ると、スタッフの好みとリンクしているのがよく伝わります。

natsune：お店に置いている、ゴシックやパンクなどの要素をミックスしたストリートカジュアルブランドの〈アルゴンキン（ALGONQUINS）〉や、モードとトレンドが融合していて、ゆったりとした着心地の〈オッズオンコンプレックス（odds.on.complex）〉などは私自身もすごく好きです。

manami：私も〈アルゴンキン〉と〈ヴィヴィアン・ウエストウッド〉がお気に入りのブランドです。落とし込み方によってはいろいろなテイストにマッチするので、その魅力をお客さんに伝えていきたいです。

natsune：あとは、一昔前に流行したバンギャやパンクファッションがまた流行しつつあるので、そういったテイストのアクセサリーも多く取り扱っています！

ー小物類も充実していますね。

natsune：ここには〈マッド パンクス（MAD PUNKS） 〉というブランドを中心にパンキッシュなバングルを置いています。スタッズがたくさん施されたアイテムはパンクスタイルを着こなす上では欠かせないと思います！

manami：そうですね。あとは〈エイチアナーキー（h.ANARCHY） 〉のネクタイはチェーンの装飾に凝っていて目を引くし、かわいいと思います。

natsune：ネクタイでいうと、日本のヴィジュアル系ロックバンドdir en grayの衣装を手掛けていたブランド〈バツクラブ（BA-TSU CLUB） 〉が、リードボーカルの京さんとコラボしたレアアイテムもありますね。

ーヘビーメタルな雰囲気が感じられますが、古着っぽさもありながら、ちょっぴりY2Kらしさもあって魅力的ですね。

natsune：そうなんです。その他に〈ディオール（DIOR）〉のヴィンテージアイテムも取り揃えています。そのあたりはいまの〈マルジェラ（Maison Margiela）〉のデザイナー、ジョンガリアーノが手掛けていた頃のアイテムです。

ーあと気になったのが、営業時間が17時から23時とかなり遅い時間帯なのですが、なぜでしょう？

natsune：お客さんのなかには学生の方もいるので、平日の放課後終わりにふらっと来て欲しい！ という思いや、仕事終わりにも立ち寄れるようにこの時間に設定しています。あとは、昼間に「THE MIX」が営業していることもあり、時間をずらしています。

ー確かに仕事終わりにも通える古着屋ってなかなかないですよね。実際にどんな方に足を運んで欲しいですか？

natsune：個性的なアイテムが多いとは思いますが、普段そういうアイテムを手に取らないような方たちにも「愛」に来てもらって、いつものスタイルに取り入れて楽しんでほしいです。

ーオープンして間もないですが、今後取り組んでいきたいことなどはありますか？

natsune：いろいろな業種の方と企画を練ってイベントを開催したいと思っています。そうして、そこで生まれる繋がりを今後の活動にも活かしていきたいです。

ー最後に、これからの目標を教えてください。

natsune：私たちのスタイルをお客さんのファッションとMIXして楽しんでもらいたいです。ゆっくりお客さんとトークしながら、「愛」パワー全開でやっていきます！

manami：ショップの名前の通り、服に対する「愛」もそうですし、お客さん同士の繋がりが増えることでも「愛」に溢れたお店にできるようにがんばります♡