MASHIRO 9/23-9/29
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大阪進出を果たしたAmeri VINTAGEの現在地とその先。
大阪進出を果たしたAmeri VINTAGEの現在地とその先。

To the next step.

大阪進出を果たしたAmeri VINTAGEの現在地とその先。

2019.05.10

次代のファッションインフルエンサーとして、
高感度な女性たちから圧倒的な支持を得る黒石奈央子さん。
彼女が手がける「アメリヴィンテージ」が、
代官山の路面店、「新宿ルミネ2」内のショップに続く3店舗目を、大阪は心斎橋にオープンしました。
時代性を巧みに取り入れたオリジナルブランドや自身も傾倒してきたヴィンテージ品に加え、
心斎橋店でしか買えないアイテムが並ぶなど、充実ぶりはもしかしたら他の2店舗以上かも。
節目ともいえるそんなタイミングで、今回の出店にかける想いとともに、
これまでの自身の活動やブランドの今後の展望を語ってもらいました。
オープン前夜に行われたアフターパーティの模様と合わせてお届けします!

Photo_Yuhki Yamamoto
Interview & Text_Yuho Nomura

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ターニングポイントにしていた
28歳で独立。

ー早速ですが、黒石さんが〈アメリヴィンテージ(Ameri VINTAGE)〉をスタートした経緯からお話を伺えますか?
黒石:前職では、レディース向けのファッションブランドの会社で働いていたのですが、入社してすぐにVMDを担当することになり、在籍していた4年間は主にそれを中心とした業務を行っていました。ショッパーやノベルティの企画、生産にも携わりながら、他部署との連携も積極的に行うことで、モノづくりの流れやノウハウなどを学ぶことができましたね。それからは私なりにレディースのファッションブランドがあるべき姿というのを模索しながら、ファッションをよりビジネス的な視点で捉えるようになっていったんです。
ー独立を意識したのはいつ頃のこと?
漠然と28歳までには独立したいなと考えていたんですけど、まさに28歳のときに転機が訪れたんです。友人に「ヴィンテージショップをやってみないか?」と誘ってもらえ、「自分でお店を持つならこのタイミングだな」って一念発起して前職の会社を辞めました。
ー28歳というのは、なにか理由があったのですか?
黒石:特に大きな理由があるわけでなかったのですが、28歳という年齢は仕事やプライベートにおいてもひとつのターニングポイントになる気がしていたんです。30代からの転職や独立だと少し遅い気もしていて。昔から何事に対しても指標となる目標を立てることが習慣になっていたので、私としてはあくまで自然なことでした。
ー「アメリヴィンテージ」では、主にオリジナルのブランドとヴィンテージアイテムのセレクトという二軸がベースになっていますよね。
黒石:はい。比率は創業当初に比べて変わってきている部分もありますが、オリジナルとヴィンテージの両軸という構成は変わっていませんね。ショップを始めるときから、私自身の気分や時代のトレンドを落とし込んだオリジナルブランドの展開と、昔から好きだったヴィンテージアイテムを実際に買い付けして、一緒の空間に並べるという構想がありました。私たちがターゲットにしていたレディースファッションの分野では、当時そうした世界観のお店がほとんどなかったんです。
ーオリジナルとヴィンテージの比率はどのように変わっていったのですか?
黒石:当初は5:5くらいのバランスだったのですが、ヴィンテージは高価なアイテムが多いことと、オリジナルアイテムのファンが年々増えている傾向もあって、いまでは8:2くらいの割合ですね。比率こそ変わってきてはいますが、どちらかがゼロになることはありません。オリジナルとヴィンテージという商品構成が、「アメリヴィンテージ」の根幹ですからね。

いまの時代に合った、
ジャンルレスなラインナップが
魅力のひとつ。

ー前職ではVMDとして働かれていたとのことですが、実際の洋服づくりにおけるノウハウなどはどうされていたのですか?
黒石:デザインに関しては、完全に独学でしたね。それこそイラストレーターやインデザインなどのソフトも勉強しましたし、周りのパタンナーやデザイナーにデザイン画の描き方とも教わりながら、少しづつ経験を積んでいきました。いまでも当然ディレクターという立場で自社ブランドのデザインにも携わっていますが、実作業は私のイメージを具現化してくれる優秀なデザイナーたちが担当していますね。デザイナーは全部で4名いて、それぞれが強みとしている分野やスタイルが異なるので、仕上がりも当然さまざまなテイストのアイテムがあります。でもそこに「アメリヴィンテージ」の基盤ともなる、私自身の審美眼をフィルターとして通すことで、ブランドの世界観は保たれていると思っています。
ー黒石さんのおっしゃる通り、オリジナルブランドである〈アメリ〉は、カテゴリーを定義できない、ジャンルレスなラインナップがひとつの魅力ですよね。
黒石:それにも理由があって、ただ闇雲にいろいろな種類の洋服を作っているわけではなく、とくに私たち女性はその日の気分によって、着たい洋服のテイストが変わると思うんです。晴れの日はデニムなどのカジュアルな服が良かったり、休日は思い切ってモードなテイストを選んでみたり、ビジネスシーンではコンサバっぽいアイテムも取り入れたいなとか。そんな普遍的な女性の趣向を取り入れているからこそ、「アメリヴィンテージ」にはいろんなテイストの洋服があるんです。
ーそうなるとお客さんもさまざまなテイストな着こなしの方がいそうですね。
黒石:はい。まさにその通りで、実際にお店に足を運んでくれるお客様の着こなしはみんなバラバラです。モードな服が好きな人もカジュアルな服が好きな人も、古着しか着ないような人も来店してくれています。それはECサイトやInstagramなどのSNSでの反応を見ていても顕著なんですよね。そういった現場の温度感やインターネットでの顧客のレスポンスというのも「アメリヴィンテージ」のブランディングを図る上で大切にしています。

SNSでの写真の質にこだわり続けた、
ブランドの世界観。

ーそれは実際に黒石さんも店頭に立たれたり、現場のスタッフとのコミュニケーションを積極的にとっていたり、ということですか?
黒石:そうですね。定期的に現場スタッフとのミーティングを行い、売れ行きの良かったアイテムやユーザーのニーズというのは常に意識しています。どのブランドもそうだと思いますが、そうした基本的なマーケティングはブランドの発足当時から一貫していますね。
ーそのなかで〈アメリ〉の定番と言えるアイテムは、どんなものがありますか?
黒石:ブランド発足当初から、バックプリーツの入ったトレンチコートは人気がありますね。一見デコラティブなデザインなんですけど、実際に着てみるとスタイルがよく見えて、いままでのトレンチコートにはない表情が生まれるんです。毎シーズン問い合わせも多く、街中で見かけることも多いです。正直、他ブランドさんでも似たようなアイテムを見かけるようになり、トレンドアイテムとして認知されているんだなと実感しますね。
ーそうした定番アイテムの定着もあって、創業5年にして、驚異的なスピードで成長している「アメリヴィンテージ」ですが、その成功の秘訣はご自身ではどこにあると考えていますか?
黒石:おかげさまで毎年好調な売れ行きをキープできているのですが、その理由の一つとしては、SNSのマーケティングというのが大きいかなと思います。競合となる他ブランドよりも、いち早くInstagramでの施策を取り入れ、一般的なファッションブランドがテーマやブランド背景にあったビジュアルを発信していくなかで、私たちは一貫して高水準な写真クオリティと海外スナップを模した撮影方法を徹底してきました。それは、私たちの提案するファッションは身近なものであり、洗練された世界観として魅せられるというメッセージが込められているんです。なので当初は、「アメリヴィンテージ」や私個人、あるいはスタッフたちのSNSで存在を知り、実際に店舗に足を運んでもらったり、ECで商品を見てもらいながら、少しづつ認知が拡大していったと実感しています。

デザイナーとディレクターという
ふたつの顔。

ーそして、4月20日(土)に東京以外で初となる路面店を大阪に出店しました。そのきっかけについてもお聞きできますか?
黒石:実は私含め、「アメリヴィンテージ」の創業メンバーはみんな大阪出身なんです。それで前職の入社を機に上京した私も、いつかは地元大阪にお店を出したいという想いを抱いていました。ただ、ある程度の実績を東京でつくってから凱旋しないと大阪では成功はしないと思っていたので、そのタイミングを常に狙っていたという感じですね。そして大阪に出店するなら、感度の高いエリアで大規模に路面店として出したいなと。
ーその想いがあって、「アメリヴィンテージ」では最大となる敷地面積のお店になったんですね。ほかに東京の店舗との違いはありますか?
黒石:〈アメリ〉のフルコレクションが揃っていることはもちろん、〈エルメス〉や〈グッチ〉といった高価なヴィンテージピースも数多く取り扱っていて、セレクトのジュエリーも豊富にラインナップしています。ヴィンテージアイテムに関しては東京とは違い、少し派手で、インパクトのあるデザインが多いですね。あとは植生や什器なども、商品同様にブランドの世界観を伝える上での大切なツールとしてこだわっています。フィッティングルームやリラックススペースなども充実させて、ゆっくりと贅沢なショッピング時間を提供できるような空間に仕上げました。
ー黒石さん自身も大阪出身ということで、大阪の女性たちの趣向やニーズも熟知されているからこその特徴なんですね。
黒石:そうですね。私も学生時代から大阪の古着屋さんなどに通い詰めていたので、大阪ではどんなアイテムが売れるのか、どういった古着が好まれるかというのは理解しているつもりです。良い意味で大阪の人は東京のファッションに対して、憧れと対抗心が同居していると思います。だからこそ、東京でまずは認められるということが大切で、ブランドの世界観をしっかりと根付かせる必要があったんです。
ー黒石さんの言葉には、常に計画性のある行動が感じられますね。
黒石:ありがとうございます。いまの時代は、直感的なデザイナーとしての感性だけでなく、ブランドをより良い方向に導いていくためのディレクターという視点、そのふたつの立場のバランスが大切だと感じています。ただ洋服が好きで詳しいだけでは、どんなに良いプロダクトをつくれてもレディースのブランドは成長していきません。
ーまさにその通りですね。それでは最後に黒石さん、ひいては「アメリヴィンテージ」の今後の展望についてお聞きできますか?
黒石:「アメリヴィンテージ」としては、今回オープンした心斎橋店のお店を最大の売り上げが獲得できるショップとして成長させていきたいですね。そして、いずれは大阪での2号店も視野に入れています。また同時進行で、現在アジアの市場も入念にリサーチをしていて、マーケットの展開を前提に上海などの都市でもお店を出したいと考えています。欲を言えば、大好きなヨーロッパやアメリカのニューヨークとロサンゼルスにも、いつかはお店を出したいですね。それが私自身も「アメリヴィンテージ」としても、ひとつのゴールなのかなと思っています。

人気モデルも来場!
“祭り”をテーマにしたアフターパーティ。

    INFORMATION

    Ameri VINTAGE 心斎橋店

    住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-7
    時間:11:00〜20:00
    電話:06-4256-4466
    amerivintage.co.jp
    Instagram @amerivintage