ネイティブアメリカンのフォークアーティスト、ジョゼフ・ヨアクムが旅先で描いた静かな作品からインスピレーションを得たカプセルコレクションを発表した〈ルメール（LEMAIRE）〉。

空、岩壁、川、森などの自然風景がシームレスに描かれた彼の詩的な作品が、〈ルメール〉の軽やかなシルクやコットンに落とし込まれることで新たな動きが生まれ、ワードローブひとつひとつがアートピースとして成立しているような、そんなおもしろさがあります。

今回はその展示のみならず、コレクションの発表を記念して本日3月25日（金）から4月3日（日）まで、東京の特別会場で14点の作品からなる展覧会「INSCAPE, In the depths of Joseph Elmer Yoakum’s landscapes」が開催されます。

　
幻想的ですが、どこか地形学的な要素も感じられる彼の特異な風景画は、旅先で触れた景色の断片から生まれたもの。旅の記憶をもとに、測量士のように地形データを収集し、ごく普通な紙の上にボールペン、色鉛筆、パステル、水彩絵の具などを使って描いていたそうです。

現在、彼の作品は複数の世界的な美術館に収蔵されており、とくに最近では「ニューヨーク近代美術館（MoMA）」で、初の大回顧展「Joseph Yoakum: What I Saw.」が開催されるなどタイムリーに注目を浴びている存在。

そんな彼の貴重な作品を海を渡らずして目にすることができる貴重な機会、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。