スケルトンな背面にLEDライトを搭載した未来的なビジュアルのスマホの発表、さらにその先行販売会場には「KITH TOKYO」を選んでいたり… ファッションとテックという業界の垣根を越えた取り組みで最近なにかと話題の絶えない新進気鋭系テックブランド〈ナッシング（Nothing）〉。

今回は、つい先日開催されたロンドンファッションウィークで初の単独ショーを成功に納めたばかりのこれまた新進気鋭系ファッションブランド〈チェット・ロー（Chet Lo）〉とのパートナーシップを締結し、新たに注目を集めています。

〈チェット・ロー〉はセントラル・セント・マーチンズを卒業したデザイナーが立ち上げたニットウェアブランドでツンツンとハリのあるデコボコしたディテールが特徴的。ビジュアルはどこか近未来的なムードを演出しており、ほっこりしがちなニットウェアの新たな可能性を追求しています。ドージャ・キャットやデュア・リパといったファッションにおいても影響力のあるアーティストがこぞって着用していたこともあり、ここ一年で認知度がグッと上がり世界中から熱い視線が注がれているブランドです。

そんな、異なるフィールドでそれぞれの根底に共通して流れていた「革新、情熱、直感」といった意識が共鳴し合い結ばれたクリエイティブパートナーシップ。その化学反応の結果生み出されたクリエーションのかっこよさたるや！

〈チェット・ロー〉の伸びることで“透ける”絞り素材は、「Nothing Phone (1)」の存在感を十分に示し、スマホのLEDライトが内側からバッグを照らすことで〈チェット・ロー〉の生地にも新たな表情が生まれ、両者の特徴がうま〜く作用しあっているんです。そして、こちらのコラボレーションバッグ、来年には製品化されるということでいまからワクワクしております。この透け素材、きっとなにを入れてもかわいいことには間違いなさそうですが、ここはやっぱり「Nothing Phone (1)」を入れたい気持ち…！

ちなみに、もう一点気になる筒状のデバイス。こちらは〈ナッシング〉から今年の下半期に発売が予定されている新イヤホン「Ear (stick)」。人間工学に基づいて開発され、装着感を感じさせないほどのフィット感が魅力なんだそう。確かに、振り返れば〈チェット・ロー〉の先日のショーでもモデルがイヤホンを装着してウォーキングしていましたが、あれは伏線だったんですね！

常にファッション、テックどちらの領域でも新たな可能性を切り開き、私たちを驚かせる２ブランド。デザイン、マインドのどちらでも共鳴し合う彼らが、今後どんな革新的な取り組みをしていくのか…！ 目が離せません。