〈シュプリーム（SUPREME）〉のヘッドデザイナーを務めながら、クリエイティブ集団「8-Ball Community」の初期メンバーとしても活躍するニック・アトキンス。ニューヨークのダウンタウンカルチャーを牽引するアーティストである彼のオリジナルドローイングの新作展示が1月19日（木）から25日（水）まで開催されます。

場所は、原宿のセレクトショップ「GR8」内のまるで隠し小部屋のような一角にオープンしたアートブックストア「KOMIYAMA YUKA BOOKS」。神保町の老舗古書店「小宮山書店」ならではなセレクションをはじめ、海外のアートブック、ファッション、クィアアートなどさらにジャンルの幅を利かせたセレクションが魅力的です。

アトキンスはアーティストとしてドローイング、ペインティング、スカルプチャー、フィルムなど様々なメディアや手法でアートを制作しており、なかでも今回は初期からモチーフとして描き続けている「Fountain（噴水）」シリーズのドローイング作品10点の展示販売を行うとのこと。

彼はこの“噴水”についてただ美しいだけのエンターテイメントとしてとらえるのではなく「人間が自然をコントロールしようとする無駄な試みとしての象徴的な意味合いもある」と語っており、消費されていくイメージのなかに新しい価値・意味を与え、問題提起しています。童心を感じられる豊かな色彩のなかには、彼が筆を重ね描いた痕跡があり、それを辿っていくとつい引き込まれていくような奥行きがあったり、一点一点時間をかけて楽しみたいものばかり。ぜひ会場に足を運んで、彼が創り上げた世界観を堪能してみてください。

会期中には、アトキンスが描くオリジナルストーリー「Hanji Party」のオリジナルキャラクター「Fanatic」のシルバーネックレスと、2022年に発売したZINE『TREMILA』も限定発売されるそうなのでそちらもお楽しみに。展示初日のオープニングレセプションでは本人も来場を予定しているそうですよ！