凝った遊び心の中に、洗練された英国カルチャーが感じられる〈ジェイダブリューアンダーソン（JW ANDERSON）〉。その生みの親、ジョナサン・アンダーソンによる展覧会「On Foot」が9月18日より開催されます。会場となるのは、海を越えた先にある永遠の憧れの地、ロンドン。長い歴史と現代の流行が交差する英国の首都です。そう聞くだけでも気分が高まりますが、さらに興味をそそるのはギャラリー「Offer Waterman」がメイフェア地区に位置するということ。調べてみると “ロンドン随一の高級エリア” なんだとか。日本から遥々、そこへ飛び込むには時間やら勇気やら用意すべきものが色々あるというのは承知の上で、街の空気、景観、そして現地でしか触れることができない今回の展示作品等々、早速気になっています。

会場には、今を生きるアーティストと英国現代アートの象徴的作品が登場。ギャラリーが位置するメイフェア地区のストリートからブランドの本拠地であるソーホーの路地、スケーターたちがたむろする舗道や渋滞するストリートなど、廊下や階段の細部にまでこだわってロンドンのあらゆる側面が感じられる空間を作り上げています。さらに〈ジェイダブリューアンダーソン〉や〈ロエベ（LOEWE）〉のコレクションをいち鑑賞者として展示。休憩がてら立ち寄ったソーシャルスペースで、まるで街歩きをしているかのような気分になれるというわけです。

冒頭でもお伝えしましたが、開催はロンドンで。ちょっと遠いと落ち込むのも束の間、この限定されている感じが一歩を踏み出す原動力になりそうです。ひとまずこれは好機と捉えて、カレンダーにメモしておくといいかもしれません。