NY在住の気鋭プロデューサー、バウアーの新曲MVでバーチャルトリップ。
write_ Tina
2013年にビルボードホット100で初登場1位という快挙を達成した「Harlem Shake」で突如シーンに現れたニューヨーク在住のプロデューサー、バウアー。ジェイ・Z、プッシャ・T、トラヴィス・スコット、G-DRAGON、スケプタなどの大物たちとの共演を経てトップ・プロデューサーになり詰め、世界中のフェスでもオーディエンスを熱狂させてきました。そんな彼が最新アルバム「Planet’s Mad」のリリースを発表! 同時に表題曲「Planet’s Mad」と「Magic」が解禁、そしてそのMVが公開されたのでご紹介します。
MVのなかでも地球は危機的状況におかれている模様。そのニュースをバックに、アパートでビートを作るバウアーの姿が映し出されるシーンからスタートします。そしてパニックのなかタイムズスクエアにはびこる謎の生物をみつけるために街を駆け回るバウアー。
後半部ではアルバム収録曲「Magic」が流れ、毒々しくもかわいげな生物が登場します。地球はすっかり占有されてしまったようです。
本編は全体を通してバウアーの視点からみているような演出が所々あり、まるでVRゲームをしているかのような臨場感で迫力満点。ちなみに今回監督を務めたスタジオActual Objectsはイヴ・トゥモアの新曲「Gospel For A New Century」のMVや、〈マリーン・セル(Marine Serre)〉の2020年春夏のキャンペーンムービーを手がけるなど、業界問わず多方面で活躍中なので知っている方も多いかも? 彼らの作品はどれもCGの無機質さ故か独特の世紀末感があり、ゾクゾクが止まりません。私は結構好きなタイプ。
いままで、多くのコラボレーションを行ってきたバウアーですが、今作では純粋に自己表現を突き詰めているとのこと。自身のルーツであるファットボーイ・スリム、ケミカル・ブラザーズ、ダフト・パンクといったダンス・ミュージックに最新のヒップホップやポップ・ミュージックの要素を取り入れ進化させたと語られている本作は、バウアーらしさが炸裂した名曲揃いのアルバムになること間違いなしでしょうし、これはかなり楽しみです!
そんな待望の最新作「PLANET’S MAD」は国内盤CDとデジタルが2020年6月5日に先行発売され、輸入盤LPと輸入盤CDが02020年7月31日リリースされるそう。その頃には外出自粛モードも解除されてクラブで思いのまま音楽を楽しめていることを願いつつ、いまは自宅で彼の過去作をおさらいするなり、MVで世界観に浸るなどして気長に待つとしましょうか!
Baauer「PLANET’S MAD」
2020年6月5日(金)リリース
Beat Records / LuckyMe
国内盤CD:BRC-640¥2,200+税
ボーナストラック追加収録/解説書封入