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五感で酔おう! 自宅で作れる“ノンアルカクテル”のすすめ。#03: GRAPES
五感で酔おう! 自宅で作れる“ノンアルカクテル”のすすめ。#03: GRAPES

五感で酔おう! 自宅で作れる“ノンアルカクテル”のすすめ。
#03: GRAPES

2024.09.10

お酒が苦手なひとはもちろん、「飲みたいけど今日はお酒を入れないほうがいい!」というときの
新しいドリンクの選択肢としてぜひとも提案したい、“ノンアルコールカクテル” 。

美味しいゴハンとお酒によって生きながら得ている担当編集が(勝手は承知で)日々思っていたことのひとつ。
アルコールが苦手な友人が、ワンドリンク制にしたがって仕方なく飲む水やウーロン茶ほど勿体無いものはない気がするのです…。

フレンチレストランで料理にあった独自のノンアルカクテルを提供しているワインソムリエ 戸澤さんが、そんな想いに応えてくれました。
ガールフイナムだけに、毎月異なるフルーツを使ったノンアルカクテルのレシピを教えてくれます!

美味しいものをより美味しくしてくれる一杯とともに、罪悪感なく酔いましょう。

Photo by Sio Yoshida

    教えてくれる人

  • 「ラ・ボンヌターブル」ワインソムリエ
    戸澤祐耶さん

    銀座、三軒茶屋のレストラン、ワインバーを経て現職のフレンチレストラン「LA BONNE TABLE」にてマネージャー、シェフソムリエを兼任。ワインソムリエとして活躍しつつ、独自の考えのもと生まれるノンアルコールペアリングのパイオニアとして知られる。趣味は釣り。特にメジナ。

———  Pick up Monthly Fruits

> GRAPES

秋の果物といえば。1番に浮かぶ人も多いはずのブドウは言わずもがなワインの原料。フルーツを使ったお酒の中でもここまで歴史長く、広く親しまれているのは、糖分、酸、タンニンといった成分のバランスが整っていることによる芳醇な味わいが大きな理由だそう。品種によって色や味、香りなど個性もさまざま。ひと房にこれでもかとぎゅうぎゅうに実をつけて自重でぶら下がる様子は、まさに“実りの秋”を感じさせてくれます。

———  SEPTEMBER’s
———?Non-alcoholic Cocktail

“ 芳醇な秋色、
ブドウの本気とともに!”

なんだかエモーショナルな気持ちにさせてくれる秋の夕焼け空みたいに、美しく透ける茜色。乳白色の繊細な泡立ちに沈みかける青柚子が、まだかすかにのこる夏の青々しさを添える今月の一杯にて、旬を迎えたブドウのまだ見ぬ一面を知ることとなるはず……。持ちまえの豊かな甘さに加えて、なんといっても旨味と酸味、そして香り。烏龍茶のビターな香ばしさと調和したブドウの“コク”が広がり、口内は幸福で満ちあふれる。こんな奥深さがたったの4工程で生み出されるだなんて!

——— Recipe

> 材料

巨峰(品種はなんでも美味しい) 5~6粒
烏龍茶(プーアル茶もおすすめ!) 100ml
ブドウジュース 20ml
青柚子の皮 少々

> つくり方

  • 1
  • 烏龍茶を水出しorお湯出して冷やしておく。
    ※香ばしさとビターな風味が増します。
  • 2
  • 皮を剥いた巨峰3粒とブドウジュース、氷をブレンダーにかける。
  • 3
  • グラスに残りの巨峰を切って入れておく。
  • 4
  • 2をグラスに注ぎ入れ、青柚子の皮を乗せて香りづけ。

> 戸澤さん MEMO

まずはビジュアルのことを言うと、ブレンダーにかけて重さが均一になったスムージー状の液体が、グラスに注がれながら軽いもの(泡)から浮かんでいくことで形成される層の美しさ。そしてきちんと材料同士を混ぜているからこそ、まろやかな口あたりが叶います。途中でグラス底に沈む果肉そのままの味わいを挟んで口の中をリセットしながら、烏龍茶の苦味をまとった旨味を最後までフレッシュに楽しんでほしいです。

INFORMATION

LA BONNE TABLE
東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 1F
lunch 11:30~15:00/dinner 18:00~23:00
月曜定休
03-3277-6055
labonnetable.jp