五感で酔おう! 自宅で作れる“ノンアルカクテル”のすすめ。
#04: GREEN APPLE
お酒が苦手なひとはもちろん、「飲みたいけど今日はお酒を入れないほうがいい!」というときの
新しいドリンクの選択肢としてぜひとも提案したい、“ノンアルコールカクテル” 。
美味しいゴハンとお酒によって生きながら得ている担当編集が(勝手は承知で)日々思っていたことのひとつ。
アルコールが苦手な友人が、ワンドリンク制にしたがって仕方なく飲む水やウーロン茶ほど勿体無いものはない気がするのです……。
フレンチレストランで料理にあった独自のノンアルカクテルを提供しているワインソムリエ 戸澤さんが、そんな想いに応えてくれました。
ガールフイナムだけに、毎月異なるフルーツを使ったノンアルカクテルのレシピを教えてくれます!
美味しいものをより美味しくしてくれる一杯とともに、罪悪感なく酔いましょう。
Photo by Sio Yoshida
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「ラ・ボンヌターブル」ワインソムリエ
戸澤祐耶さん
銀座、三軒茶屋のレストラン、ワインバーを経て現職のフレンチレストラン「LA BONNE TABLE」にてマネージャー、シェフソムリエを兼任。ワインソムリエとして活躍しつつ、独自の考えのもと生まれるノンアルコールペアリングのパイオニアとして知られる。趣味は釣り。特にメジナ。
教えてくれる人
——— Pick up Monthly Fruits
> GREEN APPLE
赤くならないリンゴ。そんな“じゃないほう”的存在で知られていることも多いかもしれない青リンゴ。実際に食べたことがなくてもなんとなく味を想像することができるのは、ガムやアイスキャンディー、洗剤などで体感したことのある、いわゆる“グリーンアップルの香り”が広く知られているから。そしてその理由は、甘美なだけでない特有の爽やかなフレーバーが香料にうってつけであるがゆえ。おしりが黄色くなってきたら食べごろの合図です。
——— OCTOBER’s
———?Non-alcoholic Cocktail
“香りたつ、
フルーティ&ピュアイエロー!”
青リンゴと緑茶、まったく別テリトリーな気がする両者の相性は味覚的&視覚的に抜群なのだそう。ブレンダーにかけて濾過しただけの至極シンプルな工程がつくり出す、透きとおったイエロー。その清艶な印象どおり、飲み口はスッキリ。そのあとを追うのは緑茶の持つタンニン由来の柔らかな苦味。終始、青リンゴのスイートな爽やかさのなかに緑茶のビターなエッジが息づく、穏やかな気品にあふれる香りが胸いっぱいに広がる……。飲み終えた後でさえ、残り香というにはみずみずしすぎる余韻がグラスを満たします。
——— Recipe
> 材料
青リンゴ 1/2個
冷たい緑茶 120ml
トニックウォーター 30ml
> つくり方
- 1
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青リンゴと緑茶をブレンダーにかける。
- 2
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- 1を濾過してスムージー状に。
- 3
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- 2をタンブラーに注ぎ、トニックウォーターでソーダアップ。
- 4
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- 切ったリンゴをグラスの口に添える。
> 戸澤さん MEMO
レシピを見ていただけたら言わずもがなですが、やはり極力シンプル、手を加えないというのが僕のイズム。素材の力を最大限に引き出すことで、ここまで本格的な味が作れるんです。こってりチーズをリセットする役割も、サラダのみずみずしさを後押しする役割もバッチリ。緑茶のビター感とトニックウォーターの微炭酸がいい仕事をしていて、なんとお寿司もいけちゃいます。お試しを!
INFORMATION
LA BONNE TABLE
東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 1F
lunch 11:30~15:00/dinner 18:00~23:00
月曜定休
03-3277-6055
labonnetable.jp