「トゥ エ モン トレゾア」、吉村順三設計の熱海の邸宅にてキュラトリアルプロジェクト「1977-」の第二弾を発表
建築家・吉村順三設計の熱海の邸宅にて、ロサンゼルスを拠点に、サボテンと多肉植物を題材にした多様な表現活動を行うデザインスタジオ〈カクタス ストア(Cactus Store)〉とコラボレートしたサマーガーデンを発表した〈トゥ エ モン トレゾア(Tu es mon tresor)〉。ブランドの歴史に対する視点に共鳴した〈カクタス ストア〉が、時の経過とともに次第に焦点を失った庭園に込められた吉村順三の思想を、再び蘇らせようと試みたことにより実現しました。
今回公開された庭園のデザインプランは、設計図書の原本にあった、吉村順三設計事務所のドローイングと共鳴するよう美しく描かれたもの。
限られた種類の植物を考え抜かれた配置によって構成した庭園は、伝統的な日本庭園やモダニズム建築のための多くの庭園をデザインした、ブラジル人ランドスケープデザイナー・Burle Marxの作品から着想を得ているんだとか。
ダイニングから芝生に開けた大きなガラス戸の外にある、赤・青・黄のディッキアが植えられた花壇は、かつての施主である女性実業家が植えた色とりどりの花々と、趣味の園芸の暖かさを想起させる仕上がりに。そして、お手伝いさんの作業場として使われていたキッチン裏の空間と庭園を隔てていた高い生垣を取り払うことで、生き生きとしたディクソニアが、邸宅と庭園の間にゆるやかな境界線を生み出しています。
さらに、〈トゥ エ モン トレゾア〉と〈カクタス ストア〉がコラボレートした、ガーデンウェアにインスパイアされたカプセルコレクションも発売予定。
サマーガーデンの一般公開とカプセルコレクションの発売は2024年春予定。熱海のさわやかで気持ちのいい空気感や、ゆったりとした時間の流れる邸宅と贅沢な植物を眺められる庭園をぜひ堪能してください。
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