ラップ新世紀! 編集部員がレコメンドする2000年以降のヒップホップソング。
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ヒップホップやそれに連なるカルチャーが生まれて約50年。時代とともに変化するこのジャンルは2000年代に突入すると、R&Bやジャズの要素を取り込み、幅広い層からの人気を確立しました。テイストの振り幅が大きい最近のヒップホップミュージックから、今回は編集部員それぞれのおススメをレコメンド! 普段聴かないなんて方も、この春は新しいアーティストとの出会いを楽しんでみて♡
1 Why you wanna – T.I.
ハウスの名曲、クリスタル・ウォーターズの『ジプシー・ウーマン』をモロ使いしたキャッチーな一曲。時代を超えても良い曲は良い! と思える好例。原曲もチェックしてみてください。
2 BUSSIT – Dreamville, Ari Lennox
奔放なリリックとセンシュアルなMVに対して、スローテンポでメロウなビートが心地良い。まさに私たちのDIVA!
3 Limitless – Logic
昨年音楽活動を引退したロジックもこのプレイリストには欠かせない存在。ナードな見た目と裏腹に、どんなトラックでも器用に歌いこなす天才です。
4 Still Telling Lies – Cuban Link, Tony Sunshine
グルスポさんの連載でも出てきたキューバン・リンクスの一曲。中毒性のあるイントロとメロディが気持ちいい。クラブとかで大きな音量で聴きたいなあ。
5 Don’t Even Try It – Funky DL, Nujabes
みんな大好きなヌジャベスがUKラッパーのファンキー・DLと作った『Don’t Even Try It』。無骨なビートと絡み合う跳ねたピアノが超かっこいい! ちょっと年上のヒップホップ男子たちはみんな虜になった名曲です。
6 2014 prod.Fla$hBackS – .Fla$hBackS
海外アーティストにばかり目を向けていた学生時代、日本のヒップホップもいいなと思わせてくれたのはほかでもなくFla$hBackSでした。3人それぞれの道に進んだけれど、7年前(2014年)を思い返すと、自分も随分大人になったなと。
7 Bomb Thrown – CZARFACE, MF DOOM
今年の1月1日、MF DOOMの訃報はかなり衝撃的でしたよね。2011年には『Madvillainy』の続編を目下製作中とのことだったけど、いつかその遺作が日の目を浴びる日がくればいいなと思ってます。
8 Thug Nature – 2Pac
2パックって90年代な印象が強いんだけど、この曲は2000年のリリース。つまり亡くなったあとにリリースされた曲なんです。グルーヴィなメロディが印象的なウェッサイです。
9 Playinwitme(feat.Kehlani) – KYLE
カイルの曲はどれも気持ち良くて最高! ポップでカジュアルなビートが好きな人は絶対ハマるアーティストですね。
10 Ottolenghi – Loyle Carner, Jordan Rakei
ヒップホップは苦手…という方はサウスロンドンの彼らまわりのを聴いてみて! まずは顔面がスイートすぎるロイルから。
11 Could It Be – Black Milk
生バンドっぽい音とサンプリングの音がぐちゃっと混ざっていまっぽい品ある一曲に。
12 Peso – A$AP Rocky
イケメン、フレンドリー、センス抜群。2000年以降のラッパー界の一軍男子ことエイサップ・ロッキー。そんな彼の人気に火がついたきっかけとなった名曲がこれ!The S.O.S. Bandの『No One’s Gonna Love You』をサンプリングし、仲間とのライフスタイルを歌ったというなんとも粋な一曲なのですが、未だオフィシャルにはサブスク解禁されておらず… ただ唯一、この謎のベスト盤では聴くことはできるんです(秘密)。
13 Algorhythm – childish gambino
グラミー賞で4部門獲得の『This is America』ももちろん良いけど、この真っ白なジャケのアルバムはみなさんどうでした? 賛否両論ですが、個人的には全体通して違和感があって、聴いているときの高揚感が半端なかったです。
14 Nauseous / devilish – Vegyn, JPEGMAFIA
Vegynってフランク・オーシャンのラジオもキュレーションしてたんだ。このキャプ書くまで知らなかったー!
15 Club33 – Kirin, SUMIN
韓国で懐かしのR&B、ヒップホップサウンドを中心にかっこいい音楽を作っている集団8balltownの中心メンバーKIRINが、個人的に注目しているSSWのSUMINとコラボしているんです。
16 Cats & Dogs(feat.カネコアヤノ) – KID FRESINO, カネコアヤノ
『祝祭』を聞いていたキッドフレシノからカネコアヤノにラブコールを送り実現したコラボレーション。閉園前のとしまえんで撮影されたMVも必見です!
17 나만의 룰 – CODE KUNST, GIRIBOY, Ugly Duck
今や韓国ヒップホップを牽引する存在となったCODE KUNST。重低音の力強いビートと、マイルールを意味するタイトルがマッチしています。
18 BUZZCUT(feat.Danny Brown) – BROCKHAMPTON, Danny Brown
一時は解散なんて噂もあった彼らですが、昨年末から匂わせまくった新譜をついにリリースしましたよ! 今後アルバムとして出るみたいなんですが、ひさしぶりに強めな音源がきて最高!
19 2021 – A. G. Cook
毎日聴きたくなる宇多田ヒカルの『One Last Kiss』のサウンドにも参加してるPCミュージックの祖ことA.G.COOKがヒップホップのビートを取り入れて作ってみたというもの。
20 Only – Nicki Minaj, Drake, Chris Brown, Lil Wayne
もうニッキーが登場する以前の世界を思い出せないと言っても過言ではない! 男性優位な社会で“圧倒的クイーン”として地位を築きあげた、そんな彼女のドッシリとした強さを感じられる名曲です。
21 I Like Him – Princess Nokia
昨年モナコで開催された〈セリーヌ〉のウィメンズコレクション、いま見ても痺れます。ファッションや映像はもちろんですが、この曲のインパクトも最高でした。このあともう1度見てきます(笑)。
22 Gucci Flip Flops(feat.Lil Yachty) – Bhad Bhabie
精神科医による人生相談番組「Dr.Phill」での出演をきっかけにネットミームとなった問題児ダニエラ。その悪ガキぶりに当時は誰もが呆れていたはずなのですが、そんな彼女もいまではラッパーとしてブレイク中! しかも一発屋で終わらずにあらゆる売れっ子ラッパーたちとの共演も果たしているのですから今後の活躍にも期待大。
23 TOBASE! – Leon Fanourakis
友達がストーリーにシェアしていて見つけたレオンファノラキス。最初はこのオレンジと水色のジャケに惹かれただけだったのに、最初から最後まで夢中で聴いてました。1998年生まれとのことで、勢いある感じがだいぶ良いです。
24 Say You Love Me – Chris Brown, Young Thug
クリス・ブラウンとヤンサグのコラボから比較的重めなこちらをセレクト! このアルバムに入っているほかの曲は全体通してキャッチーで聴きやすいのでご安心を。
25 Yorktown (The World Turned Upside Down) – Alex Lacamoire, Original Broadway Cast of Hamilton
ラップで綴られた初のブロードウェイミュージカル「ハミルトン」。2000年代以降になってヒップホップミュージックがメインストリームでの影響力を持つようになったことが一目でわかる、歴史的に見ても超重要な作品! その決闘シーンが本当にかっこいいんです。
26 Hey Ma – Cam’ron, Juelz Santana, Freekey Zeekey
90年代ヒップホップのテイストが色濃く感じられるこちら。この曲を聞くと週末のワクワク感とかパーティに行きたい! って感じになるんだよな~。
27 Sydney – Rich Brian
最近のヒップホップシーンで忘れちゃいけないのがリッチブライアン! ひさしぶりの新譜も彼らしく、軽快で器用なラップが魅力的です。毎回ゆるめのトラックが好みです。
28 Bottom of the Bottle – Curren$y, Lil Wayne, August Alsina
10代の頃から音楽活動を行い、スヌープやモス・デフをゲストに楽曲を制作してきたCurren$yといえば、このかすれたハスキーボイスがたまりません!
29 711 – Higher Brothers
最近はソロ活動も目立つハイアーブラザーズ。知名度が上がっても中国の厳しい社会統制や重圧など、実情をラップで届ける彼らのスタンスはいまも健在!
30 All Night(feat.Knox Fortune)- Chance the Rapper
チャンスはやっぱりナウ・ヒップホップ! な人。で、コラボしてるのがノックス・フォーチュンというのも最高で、同郷のシカゴのディープハウス感も取り入れつついまっぽいポップさもあるとて〜も聴きやすい仕上がりになっています!