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山田愛奈と行く! 東京でおいしいお米が食べられるお店。
山田愛奈と行く! 東京でおいしいお米が食べられるお店。

HAKUMAI GIRL!!

山田愛奈と行く! 東京でおいしいお米が食べられるお店。

2018.09.19

現在公開中の映画『いつも月夜に米の飯』の主演を務める
山田愛奈ちゃんが初登場!
新潟の小料理屋が舞台になっていて、
おいしそうなごはんがたくさん出てくる映画にちなんで、
自身も新潟出身で大のお米好きである愛奈ちゃんと、
おいしいお米が食べたられると噂の「米福」に行ってきました。
美少女とふっくらツヤツヤの白米、
こんな素敵な組み合わせ他にありますか!?
初の単独主演となった映画についてもたっぷりお話をお伺いしました。

Photo_Mariko Kobayashi
Styling_Nao Nakako
Hair & Make-up_Yoko Hirakawa(mod’s hair)

米福


お米が主役の和食店。お店で精米してすぐに研いだお米を、こだわりの萬古焼きの土鍋で炊き上げる白米「米福 特選土鍋ごはん」は絶品! お米を研ぐときからミネラルウォーターを使い、研いだあとは5時間以上浸水させることで芯までふっくらとした白米になるそう。白米は日本各地から取り寄せた5〜6種類のお米のなかから選べます!

住所:東京都渋谷区恵比寿西1-4-2 川田ビル B1F
時間:17:00〜23:00(LO 22:30)
電話:03-6416-3855

梅干しおにぎりは中学時代の思い出の味。

—初登場ありがとうございます! 「米福」はいかがでしたか?
お米が本当においしかったー! これまでずっと新潟の「コシヒカリ」がいちばんおいしいと思ってたけど、今日食べた茨城県産の「一番星」がおいしくて感動しました。普段食べているのとはまた違ったおいしさで、新しい発見。お米の種類がいくつかあって、食べ比べができるのもいいですね。しかも、残ったごはんをおにぎりにしてくれるなんて最高!
—愛奈ちゃんは新潟出身だから、やっぱりお米が好きなんですよね。なかでも、梅干しのおにぎりが大好きと聞いたのですがそれはなぜ?
中学生のとき、部活で新体操をしていたのですが、身体が重くならないようにお米を食べるのを控えていて。夕食はお米を食べるのを我慢して、昼食だけ母が作ってくれた梅干しのおにぎりを食べることにしていたんです。それが本当においしくて! 我慢してたから、余計においしく感じたのかな。とにかく、昼食の梅干しおにぎりが毎日の楽しみだったんですよね(笑)。

ずっと演技には興味がなかったんです。

—現在公開中の主演映画『いつも月夜に米の飯』でもおにぎりを食べるシーンがありましたね! 今回、初の単独主演とのことで、まずは主演が決まったときの率直な感想をお聞かせください。
お話をいただいたのは3年前くらいのことなのですが、当時はまだ演技をやりたいと思ってなくて。モデル業に少しずつ慣れ、やっと楽しいなと感じて頑張っていたときだったので、また新しいことに挑戦するなんて自分には無理だと思っていました。だから、主演が決まったときは戸惑いしかなかったです。
—そうだったんですね。でも、この映画の前にも『最低。』という映画に出演されていますし、最近ではテレビドラマでもよく見かけます。いまは演技にも力を入れているように感じますが、何か心境の変化やきっかけがあったんですか?
演出家の秦建日子さんのワークショップに参加したことが大きなきっかけになっています。映画の主演が決まってからクランクインまでは2年くらいの期間があって、その間に参加しました。
—ワークショップではどんなことが印象に残ってますか?
実は初めて参加したときは、まだ演技に魅力を感じていない頃だったので積極的に取り組めなくて、秦さんに開始5分くらいですっごい怒られてしまったんです。怒って帰られてしまいました。
—予想していない答えでした! それで気持ちが入れ替わったとか?
いえ、怒られてすぐのときは「だって、やりたくないんだもん」って思ってました。生意気ですよね(笑)。だけど、そのことがずっと自分のなかで引っかかっていて、なんかイライラしていて。なんでだろうって考えたら、結局自分が悪いんだなってことに気づいたんです。そのあとはすごく悔しくなって。「よし、演技に挑戦しよう!」って気持ちになったんですが、当時はまだ新潟の高校に通っていて東京のレッスンに参加するのは難しかったので、とにかく映画をたくさん観ることにしました。ひたすらDVDのレンタルショップに通って、棚のア行から全部借りて、観ながら思ったことや気になったことをノートに書いたり、セリフを覚えてみたりしましたね。
—そのあと、秦さんの舞台に出演されてますよね。そんなに怒られたことがあったのに、どういった経緯で出ることに?
またレッスンで秦さんに会う機会があったんですけど、そのときに泣きながら「あのときはすいませんでした! もう一度やらせてください!」とお願いして、レッスンに参加させていただきました。舞台が決まると、みっちり稽古の期間があって、とてもいい経験でした。

共感して自分と重なる部分も多い役でした。

—そのような期間を経て、ついにクランクインとなったときはどんな気持ちでしたか?
共演者が決まっていくと、こんなに素晴らしい俳優の方々に混じって自分が主演だなんて無理だ…って何回も心が折れそうになりました。でも、監督に「千代里を演じるって考えないで、山田愛奈で思ったことを全部やってほしい」と言っていただいてからは余計なことは考えなくなりました。
—千代里は母親との間に確執のある女子高生ですが、当時は同じ17歳として共感できる部分はありましたか?
17歳って反抗期のなかでも反抗心が強い時期だと思うんです。その時期のよくわからないモヤモヤや、周りの人が自分のことを思って言ってくれている言葉を重く感じたり、鬱陶しいと思ったりしてしまうところは共感できましたね。
—愛奈ちゃんが思うこの作品の魅力や見どころは?
さっき言ったモヤモヤやこの時期の悩みって、別に大人に話したところで解決するわけじゃないですよね? 周りから言われるんじゃなくて、自分のなかで感じ取れたり感じ取れなかったりしながら消化していくしかないというか。そういう部分がこの作品では描かれていて。セリフではっきりと表現されているわけではないんですけど、物語が進んでいくにつれ、ちょっとずつ千代里のおもりになっているものが取れていく感じがあると思うんです。作品を通してそういったことを感じてもらえたら嬉しいですね。

あのときしかできない演技だったと思う。

—生まれ育った街で、しかも主演の映画を撮影するというのはどういった気持ちでしたか?
本当にありがたいことなんですが、なんだかおこがましい気持ちもありましたね。あと、撮影中はまだ新潟に住んでいて、撮影が終わったら新潟を出て東京で暮らすことが決まっていたんですね。クランクアップが近づくにつれ、この作品が終わってしまうという気持ちと終わったらここを出て行くんだっていう気持ちのどちらもあって、ぎゅっと胸が締め付けられるような感覚がありました。
—印象に残っているシーンは?
終盤にある母親と喧嘩するシーンです。結婚式ではなむけの言葉を読むときに紙に書いていることと全然違うことを言い出すという演出なんですが、それは千代里が肉親である母親に初めて自分の気持ちを伝えるシーンで。そのセリフが本当に長くて、台本で言うと2ページくらいあるんですよ。そんな長いセリフは初めてで、覚えられないかもって不安だったんですけど、そこがいちばん覚えられたんですよね。セリフを覚えたという感じがなくて不思議な感覚でした。
—セリフというよりも、そのままの愛奈ちゃんが言葉を紡いでいる感じだったんですかね。
そうかもしれないですね。でも、それはこのシーンに限らないかも。この作品を見返すと、自分でも絶対いまの方がもっと上手く演技できるのになって思うんですよ。いまはある程度、演技の知識もあるので、「この行はここまで言い切って、息継ぎして次はここまで言い切ろう」みたいなことが冷静に考えられるから。当時は感情にのせてしかセリフを言っていなくて、息の吸い方も変だし、言葉も詰まってるんですよね。なんか普段通り自分が話している感じというか。だけど、それでもOKが出たってことは、監督もそういう意図で撮ってたんだと思います。本当にあのときにしかできない演技でした。
—すごく特別な瞬間が切り取られているんですね。
きっと自分が後々見返しても初心に戻れるような作品のような気がします。新潟で撮ったというのもあって、本当に思い出深い作品です。
—『いつも月夜に米の飯』はことわざですよね? 昔の人にとっては、月の明るい夜に白米を食べられるような生活が理想だったことに由来してるとか。最後に、このタイトルにちなんで愛奈ちゃんの思う理想の生活って?
やっぱり…私もおいしいごはんを食べられる毎日ですかね(笑)。このタイトルのままですね(笑)!

PROFILE

山田 愛奈

1998年、新潟県出身。地元新潟でスカウトされ、雑誌でモデルデビュー。2017年に公開された映画『最低。』で本格的に女優業をスタート。現在は『non-no』専属モデルをはじめ、CM、ドラマなど多方面で活躍中。

INFORMATION

『いつも月夜に米の飯』

新潟出身の山田愛奈を主演に迎え、同じく新潟出身である『おんなのこきらい』の加藤綾佳監督が新潟を舞台に「恋愛」と「家族」を「食べる」ことを通じて描いた意欲作。千代里が思いを寄せる料理人アサダには和田聰宏、千代里とわだかまりを抱える母の麗子を高橋由美子が演じる。現在、シネマカリテにて上映中。9月22日(土)から全国順次上映予定。