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みんなが気になる存在、beabadoobeeに会ってきました!
みんなが気になる存在、beabadoobeeに会ってきました!

The Perfect Pair.

みんなが気になる存在、beabadoobeeに会ってきました!

2022.10.17

同年代の女の子から熱い支持を受けるシンガー・ソング・ライターのbeabadoobeeと
「サマーソニック2022」を控える前日、原宿で会えることに!
ファンだと打ち明けてくれたLuby SparksのNatsukiくんが、
1秒も無駄にしない! と意気込み、通訳なしのフル英語でたっぷりと訊いてくれました。
推し目線もあり、ミュージシャンならではの鋭い目線もあり、
大きな愛を感じずにはいられない、心温まるインタビューをお届けします。

Photo_Mirei Kuno(SIGNO)

PROFILE

  • interviewer
    Natsuki Kato
    バンドLuby Sparksのベース兼ヴォーカル。とにかくbeabadoobeeの大ファン! ということで、今回のインタビュアーに抜擢です。彼女の好きな一曲は「Space Cadet」。

  • interviewee
    beabadoobee(ビーバドゥービー)
    ロンドン出身のシンガー・ソング・ライター。「サマーソニック2022」で初来日を果たす。ちなみに、この日着ていた服は原宿の古着屋「ピンナップ」で一式揃えたそうで、近くで見るとまつ毛が長くてキュートでした。

beabadoobee、ガールフイナム初登場!
気になるところから読んでみて。

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  1. 1. 自己体験を曲にしてみんなとシェア。もうひとりぼっちじゃない。
  2. 2. Y2Kムードだった前作時に対して、いまの気分は?
  3. 3. 怪! 東京で食べたサソリの唐揚げ。大好きなのはテディベア♡
  4. 4. TikTokにハマっても、曲づくりに活かすかは話がべつ!
  5. 5. NIGO®の『Ape Sounds』をヘビロテ。beabadoobeeって渋谷系?
  6. 6. 聴く人に寄り添い、ヘヴィーなトリップ体験もできる『ビートピア』。

1. 自己体験を曲にしてみんなとシェア。もうひとりぼっちじゃない。

Natsuki:はじめまして、僕はLuby Sparksというバンドでベース・ボーカルと作曲を担当しているんだ。そしてbeabadoobeeの大ファンだから会えてとてもうれしい! 今日はあなたに聞きたい質問と話し合ってみたいトピックをいくつか持ってきたよ。

beabadoobee(以下bea) : いいね! よろしく。

Natsuki:まず初めに、beabadoobeeにとって曲を作るってどんなこと? 作品作りの原動力が知りたいな。

bea:自分自身のためになることかな。精神的なサポートにもなっているから、音楽は好きで作ってる感じ。あとは、こうやって一人の女の子がギターを手に取ってプレイすることが、周りを触発させたり、誰かが自分らしくいることへの手助けにもなっているんだなって。

Natsuki:歌詞には自分の身の回りに起こる日常的なことを綴るタイプ? それとも小説的なフィクション?

bea:リアルなことがメイン。フィクションの場合でも、何かしら私の周りのことと関係していることとか。

左からNatsukiくん、beabadoobee、そしてLuby SparksのボーカルErika Murphyも彼女の大ファンとのことで、急遽、撮影に参加!

Natsuki:僕の場合は、フィクションの物語を曲にすることが多いかな。バンドにはErikaっていうシンガーがいるんだけど、彼女が僕の曲を歌うから作詞するときは楽曲のなかで女の子を演じているんだ(笑)。

bea:いいね!(笑)それって最高のアイデアだと思う。

Natsuki:自分自身を曲にさらけ出すことの意義ってなんだと思う?

bea:やっぱりそれも助けになるからかな。作曲してるとたまに残酷なくらい自分の人生と正直に向き合うことになるんだけど、その曲を気に入ってくれるリスナーがいるって知れたら、私の心情との繋がりを感じられてひとりぼっちじゃないって思えるの。

Natsuki:過去の悲しみや失恋を歌にすることについてはどう?

bea:過去に愛した人のことや一緒にいた誰かのことを歌うのはいつだってすごく難しいよね…。自分の経験に基づいたラブソングを歌うと、ひどい歌詞! って思っちゃうし。全然いいラブストーリーじゃなくて、あのときは不健康な関係性だったなって。

Natsuki:そこでハッと気がつくわけだね。

bea:そう、いろいろ最悪だったことに気づいた。こうなってしまう関係の前兆で、そういえばこんなこともあったなとか。

Natsuki:そうだね、僕も同じだよ。過去の失恋を曲にすると、その悲しみを乗り越えられるんだ。

bea:うんうん! 自分の心を開くから、作曲ってとてもメディテーションになるよね。

Natsuki:もうひとつ聞きたかったのは、あなたのバンドメンバーの、Jacob、Eliana、Lucasについて。サポートメンバーというよりbeabadoobeeというバンドの本当のメンバーみたいなグルーヴを感じて。バンドサウンドやバンドで活動することの魅力ってなんだと思う?

bea:ステージ上でお互いを信じ合うことや、最高の友人として一緒にプレイすること。そんな関係を築くまでに多少時間はかかったけど、いまはメンバーの愛すべきいい所を理解しているの。

Natsuki:僕のバンドはギタリストが2人、ドラマー、リードシンガー、そして僕の5人組なんだ。

bea:あなたはベースだっけ?

Natsuki:ベースとボーカルだよ。たまにだけど音楽をこの人数で一緒に作っていくのは大変だなと感じることもあって。

bea:そうね、そういう話はよく聞く。というか、ベースを弾きながら歌えるって本当にすごいよ。私は絶対にできない(笑)。違うリズムを弾きながら歌うなんて複雑すぎる!

Natsuki: 実は結構簡単だよ!(笑)

2. Y2Kムードだった前作時に対して、いまの気分は?

Natsuki:beabadoobeeのことを昨今の2000年代リバイバル、Y2Kムーブメントのもっともアイコニックな存在のひとりとして憧れている同世代の子もすごく多いと思うんだ。そもそも、そのファッションやスタイルのインスピレーション源はどこからきてる?

bea:たぶんいろんなフェーズを経て変化してきた気がする。90年代から00年代の音楽をたくさん聴いたり、その年代の映画をたくさん観て登場人物の服装にも注目したり、ライブ映像ではアーティストたちのパフォーマンスとステージ衣装もチェックして。そうやって影響を受けながら自分のスタイルになっていっただけだよ。

Natsuki:でもそのスタイルがどんどん変化してるってことだよね。

bea:うん、気がついたら。前はもう少し幼かったし、もっとわかりやすくY2Kとかポップ・パンクな格好だった。

Natsuki:たしかに、いまはそこまでY2Kなスタイルってわけではないよね?

bea:『フェイク・イット・フラワーズ』のときが完全にそれだった(笑)。そこから『ビートピア』に向けて服装も落ち着いていったと思う。オーバーサイズのパンツとか、もちろんまだその名残も少しはあるけどね。

Natsuki:過去に戻ってみたい年代や、憧れるムーブメントはある?

bea:それ、前にも似たようなことをバンドメンバーに聞かれた! どこかのライブ会場で「beabadoobeeがもし違う年代に生きていたとしら、それはいつ? 」って。たしか1989年って答えたんだっけ。

Natsuki:1989年って何かあった?!

bea:とくに何も起きてないの(笑)。ただその当時のファッションがいいなって思っただけ(笑)。

Natsuki:(笑)。

bea:そのライブの日に着た衣装が1989年っぽいものだったからそう思ったのかな。今日のスタイルは2004年って感じ。

一同 : 2004年!

Natsuki:アヴリル・ラヴィーンの1stアルバムあたりかな。

bea:そうだね、さっきと同じでただその年代っぽいってだけなんだけど(笑)。

Natsuki:僕の場合は行ってみたいのは70年代かな。

bea:わかる、70年代のバイブス出てるもん。

Natsuki:『インヒアレント・ヴァイス』って映画は知ってる?

bea:知らないかも。

Natsuki:ポール・トーマス・アンダーソンが監督した映画で、僕が憧れる70年代のムードが溢れてるんだ。

bea:ポール・トーマス・アンダーソンは大好き! その映画、気になるからメモしておくね。(iPhoneのメモに打ち込む)

3. 怪! 東京で食べたサソリの唐揚げ。大好きなのはテディベア♡

Natsuki:音楽以外でいまの自分のアイデンティティを形成することになったものはある? 子供の頃に夢中だったものとか。

bea:テディベア♡ ずっと集めていて家にたくさんあるの。あとツアーで行った先々でみんなからレッサーパンダのアイテムをもらうから、いまはテディと同じくらいレッサーパンダのぬいぐるみも集まってきた(笑)。アイデンティティになっているかはわからないけど、とにかく大好き。あとは、ふわふわした動物が好きなのと、手にタトゥー入れたくらい猫も好き。

Natsuki:そういえば、日本に来るのは今回が初めてだよね?

bea:そう。絶対また来るからね、1000%戻って来る! 日本大好き、“世界最高の場所”!

Natsuki:東京で何かお気に入りのものは買えた?

bea:それこそ、このレッサーパンダのリュックとトトロを手に入れたよ。あとはゲームセンターにも行ったんだけど何も勝ち取れなかった。どのゲームも難しすぎる! おもちゃが欲しくて相当なお金を費やしたけど何にも取れなかった。あんなの絶対無理!

Natsuki:僕も苦手だな(笑)。

bea:あと、昨日は路上で売ってたサソリを食べたんだけど、ちょっと気持ち悪くなっちゃった。

一同:サソリ?! 本物?

bea:本物だよ! サソリの唐揚げ。

一同:売ってるところ、見たことないけど!

bea:WTF! 食べちゃったよ! 「ハーイ、日本のサソリはいかが? 」って言われたんだもん! (笑)本当は誰も食べないんだね。怖くなってきた(笑)。

一同:(笑)。

@gnocchi500 #newmusic #asianslay #asiangirlsriseup ♬ the perfect pair – beabadoobee

4. TikTokにハマっても、曲づくりに活かすかは話がべつ!

Natsuki:beabadoobeeはTikTok、Instagramをとても上手に使いこなしていて、きっとSNSからあなたのことを知る人も多いと思うんだけど。どうやってSNSと上手く付き合っていくべきかな?

bea:SNSを使いこなすって本当に難しいよね。何にでもアクセスできるからハマり過ぎるのもよくない。少しだけ使うように心がければいいんじゃないかな。InstagramもTikTokもやりすぎると自分でコントロールできなくなるから、本当にちょっとだけがいいと思う。自分の音楽を披露したり、新しい音楽を発見したいときはとても最適なツールなんだけどね。でも何でもSNSに頼ったり、アーティスト側もTikTokのためだけに音楽を作ったりするのはちょっと違う気がする。TikTokの尺に合わせてサビが調整されてる曲ってなんだかフェイクっぽい。ソーシャルメディアはソーシャルメディア、割り切って程よく使うのがベストかな。

Natsuki:素晴らしい考え方だね。僕もそうやって上手く活用したいな。

bea:もちろん単純に楽しいし、かわいいからTikTokを使うのは好きだよ。

Natsuki:曲を書いているとき、たまにTikTokのような短いソーシャルメディアのことも念頭に入れなきゃいけないって考えてしまうことがあって…。

bea:わかる。でも絶対そうすべきじゃないよ! 作った曲をTikTokに使うだけだったらそれはいいけどね。

Natsuki:最近はすべての楽曲がどんどん短くなっているよね。

bea:そうだね、すごく変な感じ。

5. NIGO®の『Ape Sounds』をヘビロテ。beabadoobeeって渋谷系?

Natsuki:ここからは最新アルバム『ビートピア』に関することをいくつか聞いていくね。『ビートピア』の「the perfect pair」、「broken cd」にはボサノバのムードを感じられて、前作よりアコースティック・ギターが前面に押し出されていたから、個人的にはカーディガンズやヴァネッサ・パラディのようなアーティストを思い出した。1stシングル「Coffee」を書いたときのようにアコースティック・ギターで弾き語ることは、あなたにとって原点回帰になるのかな?

bea:カーディガンズもヴァネッサ・パラディも大好き! たしかにbeabadoobee本来の姿に戻るって意味も少しあるかな。そうやって自分が何者なのかってことをはっきりさせて、自分らしくいると心地良いし、それが曲作りのやり方にも投影されていると思う。まだ完璧な状態ではないけど、『ビートピア』では確実に私がたどり着きたい境地へ近づけたんじゃないかな。いま挙げてくれたのはよくインスピレーションを受けたアーティストたちだから、そう言ってもらえてうれしい!

Natsuki:今回はほとんどの曲をアコースティック・ギターで書いたの?

bea:そうだよ。

Natsuki:前作『フェイク・イット・フラワーズ』では?

bea:そのときも全曲アコースティック・ギターで書いた。でもそれをバンドサウンドにしたくて。私の曲って実はどれもオリジナルはアコースティック・ギターの弾き語りでできてるの。

Natsuki:そうだったんだね! 僕は基本的にLogic Proを使って作曲するからとても興味深いよ。

bea:もちろんそれもいいよね。Logicも使いこなして理解できるように挑戦はしたんだけど、全然ダメで私には耐えられなかった(笑)。

Natsuki:僕はベースから始めたからギターがいまだに上手く弾けないんだ。実はコードも全然知らない…。それでも作曲ってできちゃうよね?

bea:そうそう! いい曲を書くのにコード進行を知っておく必要なんてないんだよね。私もコード進行はそんなにわかってないけど、自分の指を使っていい音が出る箇所を探ってるって言ったらいいのかな。まあでも、ときにはテクニックが活きることもあるんだろうけど。

Natsuki:まさしく、完全に同意! あと僕って手がすごく小さいから(笑)。

bea:OMG! 本当だ、私より小さい!

Natsuki:そう、だからギター向きではないよね(笑)。

bea:ベースもどうやって弾いてるの!(笑)

Natsuki:ベースはもっと簡単だから(笑)。

bea:(笑)。

Natsuki:『ビートピア』の話に戻るけど、90年代的なギター・サウンドに、モダンなドラムマシーンやトラップっぽいハイハットなどを組み合わせているのがとても革新的だった。

bea:ありがとう。バンドのギタリストで今作のプロデューサーのJacobによるものだよ。彼はとても才能がある人なんだ。

Natsuki:こういった、ジャンルを横断するような組み合わせのアイデアはどこから来ているの?

bea:私とJacobはパンデミックのロックダウン中に、同じアパートで2人で一緒にこのアルバムの楽曲を書いたんだ。他の誰にも聴かれない環境でね。そこではルールや境界線を一切設けないで、やりたいことをとにかくなんでもやってみようって。ある日はヒップホップを作ってみたり、また別の日には「See you Soon」みたいな曲を書いたり。あるいは全部をマッシュアップしてみたり。とても開放的で楽しかったよ。

Natsuki:すごくいいね。日本では80〜90年代に“渋谷系”という独自の音楽ジャンルが流行ってたんだけど、耳にしたことある?

bea:シブヤケイ? 初めて聞いた!

Natsuki:音楽だけじゃなくてファッションもひっくるめたひとつのムーブメントだったんだけど、実は『ビートピア』にそれと近い雰囲気を感じたんだよね。

bea:本当! それはやばいね。

Natsuki:で、あなたにとてもオススメしたい渋谷系のアルバムが2つあるんだ。

bea:ぜひ教えて!

Natsuki:BONNIE PINKの『ヘヴンズ・キッチン』とカヒミ・カリィの 『MY FIRST KARIE』。

bea: いいね!(iPhoneのメモに打ち込む)

Natsuki:BONNIE PINKのこの1stアルバムはカーディガンズと同じスウェーデン人のプロデューサー、トーレ・ヨハンソンが手掛けているんだ。超いいよ!

bea:クールだね!

Natsuki:でも、この会話は結構マニアックだったかも(笑)。

bea:ナードな話は好きだよ、聴いてみるね!

Natsuki:日本の音楽は聴く?

bea:高木正勝は知ってるよ。彼の『かがやき』ってアルバムは聴いてる。

Natsuki:アンビエント系の作品かな?

bea:そうそう。あとはDragon Ash(笑)。

一同:おー! 意外!

bea:それから〈ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)〉のNIGO®がやってたバンドを知ってる? 聴いたことある?

Natsuki:TERIYAKI BOYZのことかな?彼らはカニエとも共演してたよね。

bea:そうそう、でもそれじゃないかも。(Spotifyを開きながら)これだ、NIGO®の『Ape Sounds』っていうアルバム! すごくいいギター・ミュージックが入ってるんだよね。(このアルバムの収録曲「Monster」を流しながら)これこれ! 知ってる?

NIGO®️さんのアルバムを聴き込んでいるbeabadoobeeと、感心しているNatsukiくん。

Natsuki:めっちゃ良い曲だね!こういうサウンドの音楽もやっていたなんて知らなかった。

bea:超かっこいいんだよね。私が聴いている日本の音楽はこんな感じかな。

Natsuki:彼のアルバム、かなり気になるから後で聴いてみるよ。ちなみにどうやって知ったの?

bea:彼のブランドが大好きで、そこからNIGO®を知った。で、待って、音楽もやってるの? って感じで(笑)。

Natsuki:しかもギターサウンドでね(笑)。

一同:〈ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)〉って本当に渋谷系! beabadoobeeはギャルですね!

bea:ギャル?

一同:「Gal」は日本、とくに渋谷にいる日焼けしていて派手なメイクやファッションを楽しんでいた女の子のことだよ。

bea:(戸惑いながら)なるほどね…。私もギャルなの?!(笑)

一同:かわいい!

bea:“Ratchet”みたいなことかな? 誰か意味を知ってる? スラングなんだけど、日焼けしててメイクが濃い人達のことを言うんだよね。だとしたら私はもっとKawaiiバージョンがいいな(笑)。

一同:もちろん!

6. 聴く人に寄り添い、ヘヴィーなトリップ体験もできる『ビートピア』。

Natsuki:『ビートピア』って一言で表現するならどんな所?

bea:“whimsical”って感じかな。

一同:どういう意味?

bea:“whimsical”は幽幻? なんて言ったらいいんだろう。おとぎの国みたいな、ドリーミーで奇妙で不思議ってことかな。とてもいい言葉だよ。

Natsuki:辞書に載ってるもの?

bea:たぶん。(iPhoneで調べながら)あったよ! 奇妙でふざけている、または空想的。とくにおもしろおかしく言う様だって。だからちょっと子供っぽくて生意気な感じだね。

Natsuki:これを日本語では何て言うのかわからないな。『ビートピア』はbeabadoobeeのハッピー&サッドで少し変な脳内を覗いているような気分になったんだ。

bea:うれしい言葉、ありがとう。

Natsuki:あなたの音楽を聴いたみんなには、どんな気持ちになって欲しい?

bea:みんなひとりぼっちじゃないよってことや、私たちはみんな一緒なんだって感じてもらいたい。その一方で、アシッドとかで引き起こるようなヘヴィーなトリップも私の音楽を通して体験してみて欲しいな。

Natsuki:『ビートピア』はまさしくドリーミーなトリップ体験ができると思う。

bea:その通り、ドリーミー・トリップ! マッシュルーム!

Natsuki:ウィードを吸うような感じだね。何か吸いながら曲を作ったりしたの?

bea:このアルバム全体を通して私たちは常にストーン状態だったよ。アルバム制作中はウィードでずっとハイになっていたから、実はこのアルバムをリリースするのが怖くて…。誰にも気に入ってもらえないかもって(笑)。ハイになり続けたせいで、仕上がりがよくないんじゃないかって考えちゃったの、実際は全然そんなことなかったのに。でもいいリアクションを感じられてよかったよ、本当に不安だったから(笑)。

Natsuki:でもその体験自体はこのアルバムにとって重要なことだったんじゃないかな。

bea:そうだね、『ビートピア』で吸い過ぎたからもうウィードは吸わないよ。ウィードを怖いものにしたアルバム(笑)。たぶん、もう吸わないかな。でももしかしたらまた吸うかも。もちろん日本ではダメね!(笑)

Natsuki:今作のアートワークはどのように作られたの?

bea:私のタトゥーを彫ってくれているアーティストのDashaが手掛けてくれた。私の理想だった妖艶でクレイジーな雰囲気が詰まっていて、お気に入り。彼女はまさに“whimsical”で優美なアーティストよ。

Natsuki:このアルバムに登場するのはどんなタイプの妖精?(『ビートピア』収録の楽曲「tinkerbell is overrated」曰く)ティンカーベルは過大評価されているんだよね?(笑)

bea:そう、ティンカーベルは絶対に過大評価されてる! ティンカーベルの映画は観たことある?

Natsuki:たぶんあると思うよ!

bea:ティンカーベルももちろんかわいいよ、でもひとりだけ明らかに人気がありすぎる。他の妖精たちも仲間なのに! 黒い長髪のシルバーミストはとてもかわいい妖精で私のお気に入りだった。

Natsuki:いいね。今回の来日でカラオケにはもう行った?

bea:まだなの、行けるといいな。

Natsuki:今日はたくさん話してくれてありがとう!

bea:こちらこそありがとう! カジュアルでとても楽しいインタビューだったよ。


side B
o ma ke ^^

取材後、興奮冷め止まないLuby Sparksの2人も撮影しました! 楽しかったね!

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