Let’s get started!
初心者は必読! 明日のためのランニングシューズ選び。
心と身体の健康のために、なにか新しいスポーツにチャレンジしてみたい。
それなら、手始めにランニングはいかが?
ランニングはいちばん手軽なスポーツのひとつ。
動きやすいウェアと、履きやすいシューズを用意すれば、すぐに始められます。
ただ、初心者にとって意外とハードルが高いのが、シューズ選び。
あまりにも選択肢が多すぎて、どれを選んだらいいのか頭を悩ます人も少なくないはず。
そこで! ランニングの大先輩である「フイナム ランニング クラブ♡」の面々に、
シューズ選びのポイントやおすすめのシューズを紹介してもらいました。
Photo_Kazuki Iwabuchi
Styling_Shunsaku
Model_Lisa Enami
Text_Issey Enomoto
ソックス ¥3,300(roster https://instagram.com/roster_vintage?igshid=YmMyMTA2M2Y= )、
〈プーマ〉RUN スニーカー ¥14,300(プーマ お客様サービス 0120-125-150 https://jp.puma.com)、その他私物
フイナム ランニング クラブ♡
フイナムが主宰する文化系ゆるふわランニングコミュニティ。2014年、フリーライターの榎本一生(写真左)とフイナム副編集長の山本博史(写真右)を中心に結成。誰でも参加できるグループラン&飲み会を不定期で開催しています。真ん中はモデルをお願いしたリサちゃん。ランニングは初心者。https://b.houyhnhnm.jp/hrc/
運動経験ゼロでもOK! 最初に選ぶべき1足は「ふわふわ極厚クッション」。
山本:ランニングシューズ選びは、楽しくもあり、難しくもありますよね。ぼく自身、「これからランニングを始めたいんですけど、シューズは何を選べばいいですか?」と相談を受けることが少なくありません。
榎本:ぶっちゃけ、どれでもいいんじゃない? って思うけど。最近のランニングシューズはどれもよくできているからね。
山本:それを言ったら身も蓋もないですが(笑)。
榎本:シューズを選ぶポイントはいろいろあるけれど、いちばん大事なのは見た目かな。せっかくランニングを始めるなら、気分がアガるシューズを選びたい。
山本:「このシューズを履きたい!」という気持ちは、走るための大きなモチベーションになりますよね。あと、まったくの初心者なら、ソールが厚くて、クッション性の高いシューズを選んだほうがいいかなと。
榎本:間違いないね。最初はシューズのクッション性に頼ったほうが、ラクに走れるし、怪我もしにくい。
山本:クッション系のシューズといえば、やっぱり〈ホカ(HOKA)〉ですかね。
榎本:うん。特におすすめなのは「ボンダイ 8」かな。〈ホカ〉のなかでも最大級のクッションを搭載した「ボンダイ」シリーズの最新モデル。
山本:ぼくも実際に「ボンダイ 8」を履いて走りましたが、〈ホカ〉らしさが全面に出たシューズだなと。ふわふわしているだけでなく、着地するたびにポーンと弾むような履き心地で、走っていて楽しいシューズ。〈ホカ〉を未体験の人はぜひ試してほしいです。
榎本:あと、クッション系のシューズで言えば、〈オン(On)〉の「クラウドモンスター」、〈サロモン(Salomon)〉の「グライドマックス」、〈プーマ(PUMA)〉の「RUN XX ニトロ」もおすすめ。どれもふわふわ極厚クッションを搭載していて、足にやさしい。運動経験がない超初心者のランナーにも自信を持っておすすめできる。デザインもかっこいいし。
山本:注意点としては、同じ厚底のシューズでも、カーボンプレートが入っているタイプは、初心者は避けたほうがいいですよね。
榎本:そうだね。カーボン入りの厚底シューズは、速く走る人が、より速く走ることを目的に開発されたものなので。
普段のコーデにもあわせられる! イマドキな「お洒落ランシュー」を選ぶ。
山本:先ほど「シューズは見た目が重要」という話がありましたが、最近のランニングシューズはお洒落なものばかり。どれも魅力的で目移りしてしまうほどです。
榎本:ひと昔前に比べるとランニングシューズはグンとお洒落になったし、ランニングだけでなく普段のコーデにあわせられるものも少なくないよね。〈アディダス バイ ステラ マッカートニー(adidas by Stella McCartney)〉の「ウルトラブースト 22」なんかはその最たるものかなと。
山本:このシューズのベースになっている「ウルトラブースト」は、街履きできるランニングシューズの先駆け的存在。そこにステラマッカートニーのファッション性が加わって、鬼に金棒的なお洒落さです。
榎本:あとブランドでいえば、みんな大好き〈ナイキ(NIKE)〉のほか、フィンランド生まれの〈カルフ(KARHU)〉、サステナビリティへの取り組みを明確に打ち出している〈オールバーズ(Allbirds)〉あたりは、走るための機能性と普段履きとしてのファッション性を高い次元で両立させていて、どれもおすすめ。
山本:最近は女性のあいだでもスニーカーが人気ですよね。過去の名作の復刻版をはじめとするライフスタイル系のスニーカーも悪くはないけれど、最新のパフォーマンス系のランニングシューズを日常に取り入れたほうが、よりコンフォータブルな毎日を送れる。ぼくは本気でそう思っているのですが。
榎本:激しく同意。一度ランニングシューズの快適さを味わってしまうと、もう昔のスニーカーには戻れない。
1日の始まりはパークランから! 「トレランシューズ」で土の上を走ろう。
山本:最後に、ぼくらが愛してやまないトレイルランニング用のシューズをご紹介しましょう。
榎本:念のため説明すると、トレイルランニングとは登山道や林道などの不整地を走る、近年人気のアウトドアアクティビティ。それ自体は初心者にはハードルが高いかもしれないけれど、トレイルランニング用のシューズはつくりがしっかりしていて、ソールが滑りにくいから、公園の土の上や凹凸のある路面でも快適に走れる。そのうえ、ちょっとしたハイキングや、フェス、キャンプなどさまざまなシーンで活用できて、一足持っていると便利なシューズ。
山本:ロード用のシューズでも公園の土の上を走れないことはないけれど、トレイルランニング用シューズのほうがより楽しく安全に走れるし、一足持っているとアクティビティの幅が広がりますよね。選択肢のひとつとして大いにアリだと思います。
榎本:たとえば、〈オン〉の「クラウドビスタ」は超おすすめ。軽くて、クッション性が高くて、見た目もお洒落。色合いもキレイだし。朝、こういうトレイルランニングシューズを履いて、公園の土の上を走ったら、1日を気持ちよく始められると思う。
山本:ほかにトレイルランニングシューズでは、〈トポ アスレチック(Topo Athletic)〉の「MT-4」、〈ブルックス(Brooks)〉の「カルデラ 6」、〈ホカ〉の「スピードゴート 5」あたりも個人的にはおすすめです。公園の土の上はもちろん、あらゆる路面を快適に走れます。
シューズ選びも楽しみのひとつ。自分の足でいろいろ試すべし!
榎本:ここまでおすすめのランニングシューズをいくつか挙げてきたけれど、シューズ選びで肝心なのは、自分の足に合うかどうか。できれば店頭でいろいろと試着したうえで、じっくり吟味して選んでほしいね。
山本:できれば、ランニングに精通したスタッフがいる専門店に行って、相談しながら選ぶのが理想です。
榎本:あと、予算が許せば2、3足用意しておいて、その日の気分やコンディションにあわせてシューズを選ぶ、ということができたらベター。今日は疲れているからクッション性の高いシューズでゆっくり走ろうとか、今日は調子がいいからトレイルランニングシューズで土の上をしっかり走ろう、とか。
山本:そうですね。シューズ選びもランニングの楽しみのひとつ。いろいろと試しながら、自分に合ったシューズを見つけてほしいですね。