にわかに盛り上がりを見せる東京、日本橋馬喰町エリア。若い世代がこれまで注目しなかったこの街に、ひとつ明かりを灯した存在が2019年にオープンしたギャラリー「PARCEL」ではないでしょうか。8月も小畑多丘さんのエキシビジョンで連日大賑わいだったとか。

その「PARCEL」があたらに始める試みが、ギャラリーや周辺施設に若手アーティストが滞在しながら制作を行い、短いスパンで展覧会を行うという「PARCEL JUNCTION」。そして1回目として選ばれたのが、足立区荒川の橋の下で暮らし、アトリエを持つペインター兼スケーターのKINJO。選出したのはSIDE COREとのことなので、これは期待大！

制作した場所を指す「UNDER THE BRIDGE」とタイトルづけられたこの展示には、KINJOのアイコンとも言える目のモチーフやカラフルな蛇のペイントほか、某国民的コミック雑誌にペンキを塗ったうえにコーンフレークのパッケージを描いたり、某スケートブランドのアイコンをモチーフにしたり…。カウンターカルチャーとしてよく用いられるアイコンをそのまま尖った状態ではなく、どこか愛らしさやゆったりとしたテンションをまとって提示しているところが魅力。観ているこちらも肩の力を抜いて楽しめます！

さらに今回のメインビジュアルを撮影したフォトグラファー、濱田晋によるZINEを30部限定で販売。また話題の“コレクティヴホテル”DDD HOTELにも飛び火して、何やら作品展示があるみたい。10日間のイベントなので、お見逃しなく！