“EVOL”の名のもとに。次世代を担う3人の若き表現者たち。
Dig up! him & her. #9
“EVOL”の名のもとに。次世代を担う3人の若き表現者たち。
2023.11.10
『EVOL(イーヴォー)〜しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。〜』に
出演中の青木柚さん、伊礼姫奈さん、服部樹咲さんが
ガールフイナムに初登場。
ピュアな輝き放つ3人の溢れる才能と魅力を、
写真家・松岡一哲さんとの
フォトセッションと共に紐解きます。
Photo_Ittetsu Matsuoka
Styling_Yoshie Ogasawara(CEKAI)[Yuzu Aoki],
Shunsuke Okabe(UM)[Himena Irei],
Masataka Hattori[Misaki Hattori]
Hair & Make-up_Azusa Oue[Yuzu Aoki],
Raishirou Yokoyama(Yolken)[Himena Irei],
Kotone Kubo[Misaki Hattori]
Edit_Shunta Suzuki
- ー本日の撮影はいかがでしたか?
- 青木:限られた時間でしたが、とても楽しかったです。
伊礼:自然な動きや表情をそのまま撮影して頂いたので、どんな仕上がりになるか楽しみです。
服部:実は、カメラマンの松岡さんの展示を見に行ったことがあって、今日の撮影をとても楽しみにしていたんです。素敵に撮影して頂けて光栄でした。
- ー撮影中、3人で仲良く話していた姿が印象的でした。
- 青木:本作の『EVOL(イーヴォー)〜しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。〜』で共演したのが初めましてだったんですが、役的にも3人でいることが多くて。
伊礼:撮影中も休憩中も一緒にいたので、仲良くなるのが早かった気がします。
服部:みなさんと一緒にいる時間が心地よく、撮影も楽しかった思い出ばかりです。
- ー作品を通して仲が深まっていったんですね。では、お互いについてもうすこしだけ教えてもらえますか? まずは青木さんについて、お願いします。
- 伊礼:青木さんは、もともと他作品に出演している姿を見ていたこともあって、本作で共演できることがシンプルにうれしかったです。実際に一緒に演じてみて、やはりお芝居が本当に素敵で。心に刺さるものがたくさんあり、役を演じるってこういうことなんだなと思いました。
服部:わたしも同じで、役者としてもひとりの人間としても素敵な方です。演技に対する姿勢はもちろん、周りへの気遣いなど学ぶことが多くて、今回仲良くなれてうれしかったです。撮影がオールアップしたあとも個別で感謝の連絡をするくらい。
青木:ありがとう。気恥ずかしいです(笑)。
- ー次は、伊礼さんについて教えて下さい。
- 青木:伊礼さんが演じているアカリという役が、3人のなかでも深いところまで落ちていくキャラクターで。撮影期間中もアカリが伊礼さんと密接になっていたというか、役と自分を切り離されないようにしている集中力を感じました。自分も見習いたい部分ですね。
服部:暗く、苦しいシーンが多かったのですが、伊礼さんはそんな闇の部分も自分で受け止めるように演じていて。だからこんなに力強い演技ができるのかと思いました。そのあとの休憩中に3人でいるときは、いつもの明るくてかわいい伊礼さんで。普段とのギャップも素敵でした!
- ー服部さんについて教えて下さい。
- 青木:3人のなかでは最年少なのですが、自分の意思とサクラへのこだわりが、佇まいや表情から伝わってきて。原作へのリスペクトや役を大切に演じようとするまっすぐな姿が印象的でした。どの役柄でも説得力のある俳優さんだなと。3人のシーンはサクラに引っ張ってもらうことも多かったです。
伊礼:他の人にはない、いい意味で独特な空気を纏っているのが彼女。年下なんですが、わたしを包み込んでくれるやさしさや安心感を持っていて、現場ではすごく頼りにしていました。癒されたいときにいつも話しかけにいってた気がします(笑)。
- ーみなさんがお互いを尊敬しあっていることがよく分かりました! それでは、『EVOL(イーヴォー)〜しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。〜』について教えて下さい。最初に原作を読んだときの感想は?
- 青木:のめり込むように読んだ覚えがあります。ヒーローのいる町だったり、3人が命を絶つところから特殊能力に芽生える、斬新な物語に引き込まれました。大人と子どもなど、相反するものの葛藤が描かれていて、早く続きが読みたい! と思いました。
伊礼:ページをめくる手が止まらなかったです、おもしろすぎて。さまざまなメッセージ性が物語に詰まっていて、作品のテーマでもある“正義”についても色々考えさせられました。読んだあとは、これを実写で演じられることにうれしさも感じました。
服部:わたしは漫画を全く読まなくて、本作が初めて全巻読んだ作品なんです。それもあってか、絵も内容もすべてが衝撃的でした。個性豊かなキャラクターも愛おしく、漫画のおもしろさを教えてもらったのが『EVOL(イーヴォー)』です。
青木:そうなんだ…! きっとカネコ先生も喜んでくださるね!
- ー今回の役づくりで意識したことはありますか?
- 青木:みんな一緒な気がするんですが、特に意識したことは見た目です。僕の演じたノゾミは、前髪が目にかかるくらい長くて。ただ、実写化するにあたって、CGや合成の都合で前髪を原作より短くする案も出ていたんですが、目を見せない・隠すことは本作のアイデンティティにも直結するポイントだと思い、長いままでいきました。
- ーなるほど。ではあれは地毛だったんですね!
- 青木:はい、地毛であそこまで伸ばしてました! 撮影期間中は前が全然見えませんでした(笑)。
伊礼:わたしもビジュアルですね。アカリは髪型が印象的で、いわゆる漫画独特の髪型というか。最初、実写版はどうするんだろう? と思っていました。
- ーアカリは目元や表情も暗く強い役でした。
- 伊礼:そうですね。眉毛の角度や目力にもこだわりました。青木さんが先ほど話していましたが私生活にも影響するくらい(笑)。山岸監督からも、もっと睨んで! と言われて、部屋の鏡でもたくさん練習しました。その頃の写真を見返すと、いまよりすこし強い顔をしている気がします。
服部:わたしもサクラの髪色に合わせて金髪にしたので、やっぱりビジュアルを再現しようという気持ちは強かったです。性格もギャルっぽくしないといけなかったのでテンションを上げることも常に意識して。
青木:髪色が明るくなって、すごく印象変わったよね。
伊礼:ちゃんとサクラのギャル感が出てた!
- ーでは、印象に残っている撮影やシーンを教えて下さい。
- 青木:ビルの屋上でクレーンに吊られながら空中へ飛び出したこと。わかりやすく言うと、バンジージャンプの着地場所がないバージョンを3人でやったんです。高さもあったので滞空時間も長く、本当に空を飛んだような感覚でした。
伊礼:わたしはトラックがお店に衝突して爆発したあと、3人で笑い合うシーン。場面としても印象的なんですが、実際の撮影も夜で、外がすごく寒かったのを覚えています。大変な状況だったんですが、2人の役に入った演技がかっこよくて。もっと一緒に演じてみたいなと思えた瞬間でした。
服部:言おうとしていたこと全部言われちゃった(笑)。じゃあわたしは、病院の屋上に走って逃げていくシーン、これは撮影した日が印象深いんです。2人と仲良くなったのがこの日だった気がしていて。
青木、伊礼:確かにこの日だった気がする!
- ーなにかきっかけはあったんですか?
- 服部:待ち時間が結構ある日だったんです。だから、その間に近くのコンビニに行ってみんなでアイスを買ったり、公園で遊んだりして。そのときに2人とたくさん話せて、一気に距離が縮まったと思います。
青木:みんなヘンテコな髪型のまま公園でブランコ乗ったりしたよね(笑)。
伊礼:待機中だったから3人とも真っ黒な上着のまま(笑)。
- ーありがとうございます。それでは最後に、改めて本作の見どころを教えて下さい。
- 青木:若さ故の青さや脆さ。大人だからこそ揺らぐ正義の価値観。そういった登場人物の心の波と、コミックス要素溢れる世界観が融合して、きっと見たことのないドラマになっていると思います。
伊礼:映像のスケールを超えた、迫力のあるアクションシーンをぜひ見て頂きたいです!
服部:ノゾミ、アカリ、サクラの3人は、やっぱり中学生だなと思う部分も多いし、厨二病感が漂ってるのがかわいい。でもやっていることは半端なくかっこいい! そこが本作の推しポイントです。
INFORMATION
『EVOL(イーヴォー)〜しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。〜』
出演:青木柚 伊礼姫奈 服部樹咲 金子ノブアキ 芋生悠 占部房子 西田尚美・石黒賢(特別出演)安田顕
原作:カネコアツシ『EVOL(イーヴォー)』(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督:山岸聖太
DMM TV にて独占配信中
©KANEKO Atsushi / KADOKAWA 刊 ©DMM TV