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わたしの超!おいしい店リスト。浅草寺裏の骨董&バーのmicroに夜な夜な人が集まるワケ。
わたしのおいしい店リスト。浅草寺裏の骨董&バーのmicroに夜な夜な人が集まるワケ。 わたしのおいしい店リスト。浅草寺裏の骨董&バーのmicroに夜な夜な人が集まるワケ。

FOODIE PARADISE!

わたしのおいしい店リスト。
浅草寺裏の骨董&バーのmicroに夜な夜な人が集まるワケ。

2020.11.26

震えるほどの「おいしい!」「楽しい!」が体験できるお店やメニューを

ピックアップして紹介していく、食いしん坊のための連載。
観光客向けのお店が浅草寺の南に集まるなかで、浅草遊びが上手な面々は
むしろ観音裏エリア(浅草寺の北側)でなじみのお店を見つけています。
一見、骨董品屋で、中に入るとコの字酒場になっている「micro」は
観音裏のハブスポットになっているんです。
オーナー兼店主の赤堀 誠さん(ホーリー)に、お話を伺いました!

Photo_Jun Nakagawa
Interview&Text_Aki Fujii

浅草 三玄路 (micro)

住所:東京都台東区浅草3-31-9
電話番号:03-6802-4396
営業時間:月火金土日の18:00〜24:00
(変動ある為インスタご確認ください)
休日:不定休
Instagram @asakusa_micro

骨董、レコード、立呑み。なんでもござれ。

ー浅草って観光地のイメージあるけど、あきらかに違う客層…。週末になると、店前をピストバイクがズラ〜ッと占拠してたり、夜な夜な人が集まってますよね!? (人が外にあふれていて警察が来てるのも見たことあります 笑)
ホーリー:そうそう、いまは基本、金土日のみの営業なんです。12月3日で1周年を迎えるんだけど、最近は月・火も不定期で営業し始めたところ。
ーなんでこの場所、“観音裏(浅草寺の裏側)”にお店を作ったんですか?
ホーリー:観音裏はもともと花街として栄えたエリアで、料亭や名店も残るなか、新旧含め個性の強いお店が多いからおもしろいなって。
ー昔の花街! たしかに吉原からも近いですね。和な店構えにミラーボールが光ってたり、ただ者じゃない店の雰囲気も納得!
ホーリー:もともと清澄白河でメキシカン料理の「medium(ミディアム)」というお店をやってて、浅草は和で攻めたかったというか。岐阜出身なので、岐阜にゆかりのある日本酒や食事も紹介できたらいいなっていうのが最初のコンセプト。

店へ入ると最初に目に入ってくるのが、DJブースの前にズラリと並ぶ骨董品。“POPな和骨董”をセレクトする「四六時中」の商品棚も。

ーぱっと見、レコードブースがあったり骨董品が並んでたり、骨董屋さんかと思いました!
ホーリー:本業で内装の仕事をしてるのですが、家具や骨董を集めてたり、昔「ブルーノート」で働いていたこともあって趣味でレコード集めもしてて。カルチャーやストリートの軸で、衣食住を全部やりたかったの(笑)。
ーえぇ!? 本業で内装まで!? だからと言っていっぺんに全部やらなくても(笑)。

クセの強い客層に合わせてレモンサワーはちょっと苦めに。

ホーリー:だからお店の内装も全部自分で作ってるんです。この「コノ字型」(言いにくいな 笑)の立ち飲みブースも!
ーすごい! カウンターで飲みながら骨董を見ている人もいれば、DJブースを囲む人もいたり、いろんなお客さんが集まるお店になってますね!
ホーリー:昨年の12月にオープンして、コロナ前の1月、2月は音楽好き・カルチャー好きの人たちが集まり始めた実感があったけど、自粛期間を機に、この辺りの人たちが遠出できないから地元を見直してくれたみたいで。6月以降は地元の人が増えてきて、いまでは7:3くらいの割合で地元のお客さんが多いんです。

「塩レモンサワー」¥600。コースターは、microオリジナルのモノグラム柄。

ーおすすめドリンクは?
ホーリー:一番人気は、ノーワックスのレモンを漬け込んだ「塩レモンサワー」。塩の塩梅もポイントなんですが、フレッシュなレモンで作るよりも味が濃くて、わずかな苦みがクセになる。うちのお客さんは個性的なお客さんも多いから、ちょっとした苦みを欲しがる人が多いんですよね(笑)。
ーなるほど! 個性派なお客さんが多いし、苦みがクセになる人向きなんですね(笑)。

岐阜産の日本酒を中心に、人気の泡盛など古酒も並ぶ。そのほか、「抹茶ビール」や「ほうじ茶ラム」、日本製のスピリッツに漬け込んだ「煎茶ジン」や「ほうじ茶ジン」などオリジナル和カクテルも人気。

「ミクロコロッケ」¥396は、トリュフオイルを効かせたシャンピニオンソースにON。

ー料理はどんな風に決めてるんですか?
ホーリー:つまめる小皿料理を中心に、江戸時代の料理を調べて、その時代に存在した「ふわっ玉」や「深川めし」などを再現・アレンジしたり、地元・岐阜の郷土料理「朴葉寿司」が登場することも。ジャガイモにトリュフを加えて揚げた「ミクロコロッケ」は、ブルーノート時代の経験からフレンチの要素も取り入れてたり、ボーダーレスなメニューが多いかな。
ーところで、なんでコロッケが黒いんですか(笑)?
ホーリー:“micro”にかけて、炭を加えて“まっくろ”に。
ーお茶目(笑)! 立ち飲みとは思えない本格的な(手間かかり過ぎ! 笑)料理も人気の理由なんですね。

(左)オーナー兼店主の赤堀 誠さん(44歳)、通称「ホーリー」。ダンスミュージックからジャズ、和モノまで、オールジャンルな選曲。

ーレコードや骨董を販売しつつ、家具も作ったり、トリュフコロッケ揚げたり、朴葉寿司作ったり、オリジナルリキュール漬け込んだり、さらに毎週末DJ呼んで、イベントもやって…。めちゃめちゃ忙しいですね。
ホーリー:趣味でレコード掘ったり、骨董掘ったり、料理を掘ったりしてたら、和のおもしろいものにたどり着いて、結果microができあがったのかも!?
ー赤堀さん、掘り掘り…だから「ホーリー」って愛称なんですね(笑)!